機動戦士ガンダムEX   作:ジェアド

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本話はいわゆるプロローグ。ルウム戦役です。




一年戦争編
プロローグ:ルウム戦役


人類が、増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって半世紀が過ぎていた。

地球の周りの巨大な人工都市は、人類の第二の故郷となり、人々は、そこで子

を産み、育て死んでいった・・・・・・。

宇宙世紀(U.C)0079

 地球から最も遠い宇宙都市サイド3は、ジオン公国を名乗り、地球連邦政府独立戦争を挑んできた。

宇宙世紀0079.1月15日。ジオン公国軍は、ブリディッシュ作戦の失敗を受け再びコロニー落としを慣行。しかし、地球連邦軍は、ジオン公国軍の予想を裏切る速度で来襲。作戦指揮を執っていたドズル・サビ中将の指示でMSが出撃する・・・。

 

~ムサイ級巡洋艦・格納庫~

 

ムサイ級の巡洋艦の格納庫である小隊が出撃準備をしていた。

整備兵らが忙しく動き回り、今まさに戦闘が行われていることが見て取れる。

 

「少尉、我が小隊、出撃準備完了です。」

 

一人の兵士が、小隊長を思われる人物に声をかける。

 

「了解だ、こちらも準備完了。すぐに出るぞ!」

 

「了解!」

 

隊員の報告を受け、その小隊長は隊員に対し各自MSに登場するように指示を出す。

 

やがて、ハッチが開かれると、3機のザクⅡが宇宙空間へと躍り出る。

 

「各機へ、一気に敵艦を撃沈する。続け!」

 

「了解!」

 

先頭を切るザクⅡS型と後方に2機のザクⅡF型の編成でその小隊は、移動を始める。

しばらくの後、その小隊の右手に巨大な砲台のようなものが見えてくる。

 

「隊長殿あれは何です?」

 

一人の兵士が小隊長に今見えている砲台の事を尋ねる。

 

「あれは第603技術試験隊の試作決戦砲ヨルムンガンドだ・・・。」

 

「そうですか、あのような兵器必要なのでしょうか?」

 

「無駄話はこれくらいだ、ケビン。戦闘に集中しろ!」

 

小隊長の指示で再びケビンは戦闘に意識を向け他の隊員と共に敵艦隊へと向かって行く。

その直後ヨルムンガンドから巨大なビーム砲が発射される。しかしその砲撃は

敵艦隊へと命中しなかった。

 

「(どうやら命中精度が高くないか・・・。)シレナ伍長、敵艦の位置をヨルムンガンドとリークしろ。」

 

「りょ、了解!」

 

小隊長の指示でオペレーターのシレナは位置データをヨルムンガンドとリークする。

一方小隊長はヨルムンガンドに通信を送る。

 

「聞こえますか?ヨルムンガンドのパイロットさん。」

 

「何でい、お前は。」

 

「第29遊撃艦隊所属、アルトスク・ハーベル少尉です。敵艦の位置をそちらに随時送ります、それをもとに砲撃を行ってください。。」

 

「ありがてぇ、頼むぜ!」

 

「了解。」

 

ヨルムンガンドのパイロットはアルトスクにお礼を言うと、送られてくるデータでの砲撃準備に入る。

 

やがて、ハーベル小隊は敵艦隊を捕捉する。そしてそのデータはすぐにヨルムンガンドへと送られる。

 

「よし、私達も敵艦を落とす、敵艦の弾幕とヨルムンガンドの砲撃に当たるなよ!続け!」

 

「了解!」

 

アルトスクの指示でその小隊は敵艦への攻撃を始める。敵マゼラン級の弾幕をかいくぐり3機同時のザクマシンガンの攻撃でマゼラン級の艦橋を狙う。

その攻撃が直撃すると同時にその小隊は別の艦へと狙いを絞り移動する。今度はアルトスク機のヒートホークの一振りが他のマゼラン級の艦橋を捉える。その直後にヨルムンガンドの砲撃がまた他のマゼランへと命中する。ヨルムンガンドの砲撃を受けたマゼランは一瞬にして蒸発してしまう。

 

「凄いですね、ヨルムンガンドの攻撃は。」

 

ヨルムンガンドの攻撃を見てザクⅡのパイロットのピドは、驚きの声を上げる。

 

「ああ、あの兵器はどちらかというと要塞防衛向きの兵器だな。むろん他の部隊との連携が不可欠だがな。」

 

アルトスクはヨルムンガンドの性能を冷静に分析する。

 

「さぁ、戦闘は終わっていない。集中しろ。」

 

「は、はい!」

 

その後もハーベル小隊とヨルムンガンドの砲撃も重なり、連邦軍艦隊は大損害を受ける。

 

~ムサイ級・休憩室~

 

戦闘が終わり、ハーベル小隊のメンバーは休憩をとっていた。

 

「ふぅー。」

 

休憩室の椅子に腰かけ、アルトスクは深いため息をつく。

 

「お疲れ様です、隊長。」

 

ケビンがアルトスクにアイスティーを差しだす。

 

「ありがとう、ケビン軍曹。」

 

「しかし、連邦艦隊の動き速かったですね。」

 

「ああ、指揮官が優秀だったのだろう。何でも先程の連邦艦隊を指揮していたのはレビルという男らしい。」

 

ピドの言葉を受けアルトスクは、先程聞いた情報を隊員に伝える。

 

突如として休憩室の扉が開き、中年ぐらいの男が入ってくる。

 

「アルトスク・ハーベルは居るか!」

 

「私です。」

 

中年ぐらいの男に名を呼ばれアルトスク・ハーベルは立ち上がる。

 

「アレクサンドロ・ヘンメ大尉だ、先程は助かったぞ少尉。」

 

アレクサンドロは、敬礼する。アルトスクをそれにならい敬礼をする。

 

「お褒めにあずかり光栄であります大尉!」

 

「いいって、そんなに畏まんなくてもな。なんか恥ずかしいぜ。」

 

アレクサンドロは照れ臭そうに頭をかく。

 

「お前のおかげで上層部にもヨルムンガンドの性能を見せつける事が出来たぜ

、ありがとよ。」

 

「お礼なら、データを送信したシレナ伍長に言ってください。」

 

「なら、お前から伝えてくれ。俺はそろそろ戻るぜじゃあな。今後のお前の活躍楽しみにしてるぜ。」

 

アレクサンドロは、そう言うと休憩室を出て行った・・・。

 

こうして、ルウム戦役はジオン軍の勝利で幕を閉じた・・・。それから月日は流れ、宇宙世紀0079.9月20日。ジオン公国軍は地球降下作戦により地球全土の3分の2を制圧下に置く。しかし、地球連邦、ジオン公国軍の両軍ともに戦力の衰退により戦争は膠着状態のまま8ヶ月が過ぎようとしていた。

ルウム戦役での活躍により、中尉へと昇進したアルトスクは、ジオン公国軍上層部の指示で地球圏へと向かった。

 

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