今回は戦闘パートはありません。
ーオデッサ基地指令室-
模擬戦終了後、アルトスクとアヤの2人はオデッサ基地の指令室を訪れていた
・・・。
「いやぁ、見事な戦いだったよ。」
基地司令は、先程の模擬戦を見てねぎらいの言葉をかける。
「ああ、久々に骨のある戦いができた。私もいい訓練になったな。」
「正直言って、ザクでグフカスタムと対等に渡り合ったほうが自分が信じられません。」
アヤも先程の模擬戦の結果を受けて自分自身に驚いているようであった。
「ふっ、やはり腕を上げたな、アヤ。」
「アルトスク中尉にそこまで言ってもらえるなんて私嬉しいです。」
アルトスクに褒められたのがよっぽど嬉しかったのかアヤは普通の女の子のような満面の笑みを浮かべる。
「だが、それで浮かれずにさらに精進を重ねると良い、お互いにな。」
「はい!」
アルトスクの言葉を受けアヤは頷いた。
一方その頃・・・。
キャルフォニアベースを出立したヒュース小隊とギルダー小隊はユーコンでオデッサへの航海を続けていた。
「海か・・・。」
ジオンの潜水艦ユーコン艦内通路の窓から見える外の景色を見てサディアはぼそっと呟く。
それを聞いたマークはサディアに海を見るのは初めてか?と尋ねる。サディアはマークの問いに実際に見るのは初めてですと返答する。
「あのなんか休憩室の方が騒がしくありません?」
サディアは休憩室の方が妙に騒がしくなり始め、マークに同意を求めた
「そうだな、ちょっと見てこようか?」
マークの誘いを受けサディアとマークは休憩室に向かって行った。休憩室の扉が開き彼らの目に飛び込んできたのは・・・。
「きゃぁー可愛い!!」
なぜか、メイド服を着せられもじもじしているフユキとそれを取り囲むユーコンのクルー及びギルダー小隊とヒュース小隊の面々であった。その光景を見たサディアとマークは開いた口がふさがらない上に硬直し思考が止まってしまった。
「ふっ、これほど女装が似合う男は見たこと無いな。」
真面目さが取り柄のフォルティスは冬樹の女装姿をそう評価する。
「フォルティス軍曹何を言っているのだ?」
フォルティスの口から出た思いがけない一言にマークは思わず突っ込みを入れてしまう。
「あ、あのとっても似合っていると思います・・・。」
アグノスの言葉を受けフユキは顔を真っ赤にしてもじもじしながら恥ずかしがる。しかしその姿がまたもや可愛らしく周りをさらに盛り上げてしまう事になってしまう。
「た、隊長なんとかして助けて下さい・・・。」
群衆の中にサディアの姿を見つけたフユキはサディアに助けを求めるが・・・
。
「フユキ軍曹、今日1日その姿でいて?」
「え~!」
助けを求めたつもりがサディアからの思わぬ返答にフユキは驚きの声をあげてしまう。
「ヒュ、ヒュース少尉何を言って・・・。」
「このところみんな緊張しっぱなしですから、少しはリラックスさせてあげましょう?」
サディアの言葉を受けマークはどう返答したらいいかわからず固まってしまう
。
「おい、何の騒ぎ・・・。」
騒ぎを聞きつけたユーコンの艦長が休憩室に入って来たが、目の前の光景を目にしすぐに固まってしまう。
「あっ?艦長!どうですフユキくん可愛いでしょう?」
休憩室に入って来た艦長の姿を見つけたメイは艦長に同意を求める。
メイの問いに艦長はあ、ああ・・・。となさせない声を出すだけでまた固まってしまう。
どうやらこちらはずいぶんにぎやかな旅路になりそうだ・・・。
一方キンバライド基地を出発したシトラス小隊とファルメン小隊はギャロップで砂漠を横断しながらオデッサへと向かっていた。
-ギャロップ・休憩室-
「フルハウス・・・。私の勝ちだ。」
「またぁ?セタン強すぎ!」
セタンとレナは休憩室でポーカーを興じていた・・・。
「ポーカーか懐かしいな。」
そこにゼートが現れる。
「シュバリエ軍曹。」
クロップ少尉、なかなか強そうだな。私が相手をしてもよろしいか?」
「は、はい!」
ゼートの誘いに乗りセタンとゼートはポーカーで勝負を始める。ディーラーをレナに頼み2人は向かい合って席に座る。
お互いに5枚カードが配られ2人は初手のカードを確認する。
ゼートは2枚、セタンは3枚のカードを交換する。
「ショウダウンです。」
レナの掛け声を聞き2人はお互いの手札を公開する。
役は、ゼートがストレート、そしてセタンがスリーカード。
「私の勝ちだな。」
ゼートが勝ち、セタンは悔しそうな顔を浮かべもう1度勝負を申し出る。その挑戦をゼートは受けて立ち再びカードが配られカードを交換する。
今度はゼートは4枚、セタンは3枚交換する。
「ショウダウン!」
レナの掛け声で再び2人は手札を公開する。
ゼートはフラッシュ、セタンはフルハウス。
「また負けた・・・。」
その後も何度もセタンはゼートに挑むが全戦全敗であった・・・。
一方その頃・・・。
「はわぁ~、これが砂漠なのね。ひろいわぁ~」
ギャロップのブリッジの窓から外に広がる広大な砂漠を眺めていたロゼは能天気な声を上げる。
「ロゼさん、そんな呑気な声を上げないでください。こっちまで気が抜けてしまいます。」
ロゼの能天気な発言にターナは突っ込みを入れるがロゼは聞こうとしない。それを見ていた、リバルはやはりレナさんでなければ話を聞こうとしないのかと疑問に思う。
「まぁまぁ、オデッサまではまだ距離がありますからのんびりして大丈夫ですよ。」
そのやり取りを見ていたギャロップの艦長はそう発言した。それを聞いたロゼ
は昼寝をすると言いだし艦橋を出ていく。
こちらはどうやらかなり気が抜けた状態でもあるが、ターナとリバルがしっかりしているので大丈夫であろう・・・。