ろくでなしぼっち   作:53072

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遅くなりました。ほぼ小説どうりで進んで居ますが次の話からオリジナル性を出せたらなと思っております!


第3話

ハチマンが編入してから一週間が経ったこの日

 

ど う し て こ う な っ た

 

授業前に腹が痛くなってトイレに篭ってて戻ってきたらこんなことに…なんかティンジェル連れてかれてるしやばそうなんだが…とりあえずグレンはどうしたんだ、まさか寝坊なんかしてないよな…セリカがいないからクソ程起こしたのに。

 

とりあえずセリカに連絡を…ん?次はフィーベルが、流石に不穏な空気流れすぎじゃ?教室ちらっとみるか…っえぇ…ボーン・ゴーレムがクラスの連中を拘束してるやんけぇ…帰ったほうがいいかな?流石にこの状況で帰れるほど図太くねぇけどな。んなことより先にフィーベルを助けなきゃな、すぐ近くの教室に入ってったし。ここか

 

システィーナ「やめて…やめてください…お願い」

 

ハチマン「おい、そこらへんにしとけよ」

 

ジン「あ?オメェ誰だよ。さっきいなかったな?」

 

カッコつけて入ったはいいがとりあえず話し合いで解決を…人と話すの苦手だったは。てかフィーベルも誰だこいつみたいな目を向けるのね…慣れてるから良いよべつに…

 

ジン「まぁいいや、死ね」

 

システィーナ「ハチマンくん逃げて!貴方じゃはこいつに…!」

 

なんでどいつもこいつもファーストネーム呼びなんだよ…もうちょっと他者との壁を作ろうぜ!

 

ジン「《ズドン》」

 

紫電が俺めがけて飛んでくるが、この程度のスピードなら余裕で避けれる、セリカを見習え。

 

ジン「な、なんて反応速度してやがんだてめぇ。この至近距離で!《ズドン》《ズドン》!」

 

ハチマン「簡易詠唱しかしてねぇから威力とスピードがちゃんと出てねぇんだよ、おせぇ」

 

ん、魔法陣が砕けた…?こんなことグレンしかできねぇはず。

 

グレン「人の教え子に何してんだてめぇ。」

 

グレン先生おせぇぞごら?!ライトニングピアス当たって死んだらどうすんだゴラァ!

 

ジン「てめぇ、なんだそりゃ?」

グレンは 愚者のアルカナ のカードを男に見せながらスッゲェドヤ顔で言う、なんかムカつくな

 

グレン「これは俺特製の魔導機だ、これは俺を中心とした一定効果領域内における魔術起動の完全封殺ができる、お前の呪文詠唱速度がどんだけ早かろうと関係ない」

 

フィーベルがスッゲェ驚いてるが、まぁ確かに魔術同士の魔術戦において敵の魔術を遠距離から一方的に封殺できるならそれは無敵の力、ワンサイドゲームとはまさにこのことだな。だけどまぁこいつ自身魔術を使えないからな…なんとも欠陥だらけと言うか。

あとはまぁ、任せてもいいかな。

 

 

 

 

 

グレン「これでよし」

 

グレンが蹴って気絶させた男を亀甲縛りして不能と書いた紙を付けてた、つらそう。

 

ハチマン「とりあえず、ズボンあげて、フィーベル顔真っ赤だ」

 

システィーナ「先生ってほんと締まりませんよね、でも…生きててよかった…」

 

グレン「ん?なんか言ったか?」

 

ハチマン「お前いつから難聴鈍感主人公になったんだ?」

 

フィーベルは不機嫌そうだし、にしてもこいつはグレンに惚れてるのか?金の面以外はいい奴なんだが、金のせいで台無しだ。

 

グレン「……?まぁいい、状況を教えろ、ハチマンどうなってる」

 

ハチマン「俺が見たのはティンジェルが連れてかれたところだな、おれはトイレに篭ってたからなんもされてなかった」

 

システィーナ「ええ、ルミアが二人に名指しで呼ばれていたは、ルミアはなんで…」

 

グレン「ルミアが連れていかれた?少し早まったか?あ、いやすまん独り言だ白猫を助けられたんだ判断は正しかったとしよう」

 

と、その時金属を打ち鳴らしたような甲高い共鳴音。着信音が鳴り響いた。

 

グレン「てめぇ、セリカ!遅いぞ!何やってなんだ」

セリカ『すまんな、ちょうど講義中だったんだ、着信は切ってたんだよ」

 

宝石からセリカの声が聞こえた、きっとこの状況を見てグレンは一番頼りになるセリカに連絡を取ったのだろう、ただ今のセリカじゃ多分どうにもならない

 

セリカ『何かあったのか?』

 

グレン「あぁ、実はな…」

 

………。

 

………………。

 

 

セリカ『それ、本当か?』

 

ハチマン「本当だ、んでセリカ単刀直入に言う、助けはは呼べそうか。帝国宮廷魔導師団を」

 

セリカ『無理だ、呼ぶとしても迅速に…と言うわけにはいかんだろうな」

 

やはりか、まぁセリカも引退したし仕方ないことだろう。俺たちでなんとかするしかない。過去の栄光に縋るのは良くない。

 

グレン「ふざけんなよ!生徒の命がかかってんだぞ?!呼べないならお前が早く帰ってこい!学院内に転送法事があるだろ!」

 

セリカ『落ち着けよ。そこまで周到に結界を掌握した連中が学院内の転送法陣を有効にしたままにしておくか?私なら最初に絶対壊すぞ?試して見るが期待はするな』

 

たしかに転送法陣は長距離転送魔術において入り口であり、出口でもある。

 

グレン「悪い冷静じゃなかった」

 

セリカ『人の本質ってのはやっぱ変わらないな。お前はお前のままだよ。とにかく対応を急ぐ。お前もハチマンも無理もせず保護して生徒と一緒に安全な場所に隠れていろ。死ぬなよ」

 

グレン「こんなとこで死ねるかよ」

 

死ぬという言葉が俺たちにとってどれだけ重いか、セリカなら分かるはずだ、だがあえてそれを言うのならよほど危ない事態なのは容易に想像できる

 

ハチマン「俺は一人でやることがあるから、グレンは教室の奴らを頼む」

 

グレン「流石のお前でも一人じゃ厳しいんじゃ無いのか」

 

厳しいだろうな、相手はプロ。しかも今で殺してきた雑魚とは明らかに違う。そこに転がっている男の刺青、天の知恵研究会。

 

ハチマン「無茶だろうよ、ただ俺が一人の方が戦いやすいのは知ってんだろ」

 

ちょっくら、救出やで。

 

 

 

 

 

 

まずはじめにするのは結界の穴を探す事、グレンが入れてるのだから、外からの鍵があるのは確かだが。

 

この結界、外側からは入れても中から出られない構造になっていやがる。あいつらどうやって逃げる気だ…いや逃げる気がないのか?ティンジェルはなぜ捕まった。全くもってわからん。ここまで硬く外に出るのを防がれていると流石に結界そのものを根本から破壊するしか無い。だけどこの結界は多分元々学院にあった特殊な結界を書き換えてるはずだ、これができるのはこの結界を作った本人だけだ。学院内に裏切り者がいる。

 

キーン!キーン!

 

着信…しかもこの結晶…めんどくさそう…

 

ハヤト「お、出てくれたか、ヒキガヤ」

 

ハチマン「お掛けになった伝話は、現在使われておりません」

 

ハヤト「何を言ってるんだ?シズカさんがアルフォネア教授からヒキガヤがテロに巻き込まれたと聞いたと俺に連絡があってね、情報を集めてやったんだが。聞きたいか?」

 

ハチマン「なんでお前がそんなことしてんだ、仕事しろ仕事、また魔王にどやされるぞ。早く情報をよこせ」

 

ハヤト=ハヤマ 軽く説明をするとイケメンでリア充だ

ハヤマ家はユキノシタ家の右腕、その長男がハヤトだ。

 

ハヤト「それは怖いなぁ…とりあえずアルザーノに送り込まれたのは四人だ、レイク=フォーエンハイム、ジン=ガニス、キャレル=マルドス、ヒューイ=ルイセン。それにヒューイ=ルイセンはその学院の元講師だ。得意な魔術は空間系魔術、それもかなりの腕だ。顔も名前もバレてる」

 

結晶はユキノシタ家特製、映像通信結晶により、四人の顔が写し出された

 

ハチマン「なんの目的があってだ、目的がわからん、なんでティンジェルが誘拐されてる」

 

フィーベルの話を聞く限りだと天の知恵研究会はティンジェルを名指しで指名し連れて行ったと聞いた、つまるところティンジェルが天の知恵研究会にとってののすごい危険分子だと言うことだ

 

ハヤト「ルミア=ティンジェルさんだね、彼女は三年前からフィーベル家に引き取られて暮らしているようだが、その前の経歴が帝国のかなり上の機密情報として保存されている。かなり深くまで調べたけどユキノシタの家の力を使ってもダメだったよ」

 

ハチマン「帝国の…もういいは。切るぞ」

 

ハヤト「は?話は終わっ」

 

ブチっ、よくやってくれた。あとはこっちでなんとかするしか無いしな。

 

多分だがルミアはまだ生きてる

確実に何かのパーツで確実にあいつらにとって必要なもの。国に喧嘩を売るために必要な

 

とりあえず一番怪しいのは転送法陣があるあの転送塔だろうな。

 

だが問題は…

 

 

ハチマン「この目の前のくそゴーレム達をどうにかしないとなぁ…」

 

目の前にはこの学園を守るために作られているはずのガーディアンゴーレムとボーンゴーレム達が立ちふさがっていた

 

ハチマン「《猛き雷帝よ・極龍の雷哮以て・刺し穿て》」

 

ライトニング・ピアスの改変魔法。目の前に紫電の龍がゴーレム達に襲いかかる。

 

ハチマン「ちっ、通らねえか。トライ・レジストはエンチャントされてんのね、しかもこの数、かなり時間を食うな」

 

 

 

 

 

 

 

 

ハチマン「クソが…もう日が暮れちまうぞ…なんてこった…まさかゴーレムがあそこまで湧いてくるとは…しかも学院の結界も発動してゴーレム全部倒さないと出られねぇとは…」

 

かれこれ5時間程魔術をぶっ放し続け、何重にも重ねられた結界をディスペルしやっと出てこれた。

 

今成し得る力を全力で使い転送法陣にはしる。

 

ある程度の結論はついてるがどうしても辻褄が合わない、ヒューイという男が黒幕なのは分かっている。が、ティンジェルを誘拐するならもうちょっと完璧な作戦があったはずなのだ

 

やっと転送塔内に忍び込んだ、だけどもう満身創痍でハチマンつらめろはーとふるだょ!

いやもうテンションもおかしい、傷だらけで治癒魔法で塞いだ傷も開くし足元真っ赤。螺旋階段って馬鹿かよまじ、なんで一番上に作ったアホ学院長。やっと見えた扉をぶち開ける。真っ暗でなんも見えねぞ…

 

ハチマン「おい、いるんだろ、いい加減もう辞めようぜ。話し合いで終わるなら大歓迎なんだが」

 

ルミア「ハチマンくん?!グレン先生?!よかった無事だったんですね!」

 

あ?グレン先生?

 

ハチマン「これが無事に見えるか、相当疲れてるようだな。てかグレン居たのな。」

 

グレン「はぁ…あぁ…お前の姿が見えて走って来た」

 

本当これが無事に見えるなら病院に行くべきだ。

てか俺よりグレンの方が体調悪そうだしきつそうゎら

 

暗闇に慣れて浮かび上がって来たのは20代半ばくらいの優男、ハヤマから送られて来たヒューイという魔術師だ

 

グレン「お前が黒幕か?」

 

ヒューイ「ええ、そうです」

 

全く、イケメンってだけで罪なのにまだ罪を重ねるとは、おらぶっちぎれだよ

 

ヒューイ「君は、例の編入生ですね。ハチマン=ヒキガヤ。いろいろ調べたのですが、普通の事しか出てこなくて逆に怪しくて警戒してたんですよ」

 

ハチマン「新手のストーカーかよ、とりあえず話し合いで解決しそうにないんで先手もらいますね」

 

グレンにアイコンタクトで指示を出す、

 

起動済みの魔導機はない、魔力の動きは感知されない。つまり、【愚者の世界】は使える。

 

グレン「俺の勝ちだ、【愚者の世界】」

 

ヒューイ「私の勝ちです」

 

何言ってんだこいつ、もう魔術は封じたんだ、魔術の発動はできない。詰みのはずだ、なんでこいつは余裕なんだ。

 

だから、こいつがどんな魔術を使おうとしても俺らの勝ちだ、勝ちのはずだ

 

次第に暗闇に慣れて来た俺は、ヒューイの奥の方に視点を変えた、そこにはティンジェルがいる。法陣上に魔術的に拘束され、魔術を封印され、設定の変更をされた起動済みの転送法陣の上にうずくまっている。

 

ハチマン「時限式…なるほど、だがお前のその足元。白魔技【サクリファイス】ー換魂の儀式だと?」

 

ヒューイ「はい…もうじき、ルミアさんは法陣のチカラで組織の元に送り届けられるでしょう。それをきっかけとして、僕の魂と直結させたこの法陣も効力を発動し、魂を食いつぶして莫大な魔力を錬成しーーこの学院の全てを爆破します」

 

ヒューイ「そう、ぼくは爆弾なんです」

 

グレン「な、何やってんだよてめぇ!」

 

ルミア「もうやめてください!ヒューイ先生!」

 

ヒューイ=ルイセン 天の知恵研究会の魔術師でグレンの前任講師、ティンジェルが知らないわけがない。

 

グレン「ヒューイ…?そうか…テメェ失踪したんじゃなくこのために!」

 

ルミア「先生そんな人じゃなかったはずです!立派な先生でした!」

 

ヒューイ「すみませんルミアさん、残念ながら僕は元々こういう人間だったのです…王族、もしくは政府容人の身内。もし、そのような方が学院に入学された時その人物を爆破テロで殺害するために、十年以上前からこの学院に関係者として在籍して来ました」

 

グレン「馬鹿かよ…そんな将来的に入学するかしないかわからないことのために…!」

 

呆れたぁ…たかが爆破テロのために十年かけんのかよ…もうちょっとましな方法あっただろ…天の知恵研究会ってもしかして馬鹿かよ

 

ハチマン「つまりティンジェルはやっぱりどっかの金持ちの嬢さんってわけか」

 

ルミア「ハチマンくん…あの…」

 

ハチマン「あ?興味ねぇから、だけどヒューイ。お前はティンジェルを誘拐する気なんだろ?本来の目的と違うが何故だ」

 

ヒューイ「えぇ、そうだったのですが、ルミアさんは組織の上層部が大層興味を持たれて居ます。だから直前でこのような計画に変更されました。今回の計画が杜撰で人手不足感が否めないのはそういう理由もあります」

 

ヒューイは俺をまっすぐ見つめる、その目はまるでおれに解呪を成功させてほしいかのように。

 

ヒューイ「ルミアさんの囚われている転送法陣を解呪すれば、僕の自爆は発動しません。つまり時間内に解呪をすればいい、ただそれだけです。僕を殺すのもなしですよ、爆発します。」

 

グレン「んな、初歩的なトラップに引っかかるかよ」

 

ハチマン「オメェが愚者の世界使わなきゃ行けたな、これ」

 

グレン「う、うるせぇぞ!てかハチマン、お前みるからにマナ欠乏症だから解呪はおれに任せた方がー」

 

ハチマン「こっちは5時間ほど軍隊ゴーレム大量発生して結界に閉じ込められてで散々だったからな」

 

傷だらけで、血まみれ、致命傷はないがこのまま血を流し続けるとちょっと厳しい。正直逃げたい、このまま大迷宮に逃げたい

 

だが、先ほどの会話からルミア=ティンジェルが王族の娘であることがわかった、三年前のあいつだと。

 

約束したのだ、あの時。あいつがその約束を忘れて居たとしても俺は助けなければ、約束を破る事になる。

 

俺が憧れた正義の魔法使いはそんな事をしない。

 

ハチマン「お前の解呪より俺の解呪の方が早い。テメェは引っ込んでろ」

 

グレン「そうだな、一つの結界に同じ魔術を使っても効果の早い方から反映する。お前に任せた」

 

ポケットから7つの星が描かれた箱の中から一本の長い筒、煙草を取り出し火をつける。

 

ヒューイ「未成年者の喫煙はダメですよ、と言いたいところなのですがそれは、ただの煙草ではないようですね」

 

そう、これは俺のもう一人の恩師 シズカさんから貰った集中力を高め、魔力を一時的に増やす。言わばドーピングの様なもの。副作用はあるが今はそんなこと気にしてる暇はない。

 

ヒューイ「あなた達は逃げることもできます。この学院の地下には大迷宮があります。そこに行けば確実に安全です」

 

ハチマン「うるせぇよ、ここで逃げたら恩師に殺される」

 

煙を大きく吸い、【愚者の世界】が切れるのを待つ。

 

ルミア「せめて貴方達だけでも逃げてください…私のために命を張る理由なんて…!」

 

まーだそんなこと言ってんのか…馬鹿野郎はお前もか

 

ハチマン「馬鹿野郎、お前ら死んじまったらまたグレンが引き籠りに戻っちまうだろ、あほ」

 

それに俺はグレンの更生を手伝わなきゃしな、こんなとこで終わってセリカに迷惑もかけられない。

 

吸い殻を捨てる、頭は冴えてる、この後の副作用なんか怖くないくらいに冴えてる。今だ

 

ガリッーー

 

ヒューイ「迷いはありませんか。流石です」

 

全五層からなる円法陣、全て破らなければティンジェルは救えない。法陣には目に見えて膨大な魔力が漲っている。これでは魔力を自分の魔力で相殺する【ディスペル・フォース】では無理だ。これは魔術の仕組みそのものを破壊ー解呪を行うしかない

 

ハチマン「《原初の力よ・我が血潮に通いて・道を為せ》」

 

今は魔力で文字を書くことすら魔力が惜しいから黒魔【ブラッド・キャタライズ】により血を簡易的な魔力触媒にする

 

ヒューイ「速い。先の数分間の間に、解呪ルートをイメージしていましたか」

 

ヒューイがなんか知らんが感心してるが、今はそれどころじゃない。

 

グレン「…副作用で死なない事を祈るしかできねぇな…」

 

ハチマン「《終えよ天鎖・静寂の基底・理の頸木は此処に開放すべし》」

 

金属音と共に魔力が吹き荒れ、最外殻の第一層が光の粒子となって破壊された。

 

次は第二層。ここまでの所有時間40秒

 

ルミア「ハチマンくん逃げて!お願い!先生も私に構わず逃げてください!」

 

ハチマン「うるせぇっていってんだろ!お前だけの為じゃない、ここにいるクラスの連中、そしてグレン、俺だ。俺は自分だけ生き残って周りが死んで後味悪いのが嫌なんだよ。分かったか、そしてなりよりセリカはグレンの事が大好きだからな。悲しませらんねぇだろうが」

 

愚痴を言ってる間も手を休めない、ここら辺で確実に構造が複雑になってやがる

 

ティンジェルの顔を見る、俺の事をみて泣いている。こんな俺に対して涙を流してくれているんだ。三年前と同じ様に。

 

三年前にこいつと会わなかったら未だに人殺しを続けてだだろうな

 

ルミア「どうして?どうしてそこまでするんですか?自分の命を賭けてまで」

 

ハチマン「約束…だからな」

 

ルミア「え?」

 

【イレイズ】の呪文を唱える残り二層、

 

ハチマン「くそが…ドーピングしても魔力足りなくなりそうなんだが?こりゃぁヒューイの給料三年分は分捕らなきゃな」

 

ヒューイ「覚悟しておきましょう」

 

イレイズの術式を唱える。残り一層。もう時間がない

 

が、その時、喀血した。目の前が真っ赤に染まった

 

ハチマン「……ぁ…あ?ごぉ……あ…ごほっ」

 

体が動かない、抜けていく力、急速に落ちていく意識、バラバラに砕けていく集中力。解呪作業を続けようにも術式が出てこない。

 

ハチマン「くそぉ…もう少しなんだよ…あと一層、なれると思ったんだ…正義の…魔法使いに…」

 

ただの野心、自己満足、酷く独善的な考えだと分かっている。もしかしたら俺が周りの人達を救えるのかも知らない。そう思った、だがやっぱりダメだった。俺じゃ力が足りなかった。流石の俺でも5時間魔法ぶっ放した後にこの解呪はきびいっすよ神様よ

 

ハチマン「ごめんな…ルミア…」

 

結局、諦めることができなかったのだ。

 

ルミア「届いた…」

 

ティンジェルが伸ばした手が俺の手を包み込む、暖かい。死に際をこんな美少女に看取られるなら俺の人生捨てたもんじゃないかもしれない。

 

ルミア「ハチマンくん…どうか、受け取ってください」

 

突然、ティンジェルの身体が眩しく輝く、触れた手が熱くなる。

 

ハチマン「な-!?」

 

溢れる光、巻き起こる風が揺らす黄金色の髪。

 

どくん、と俺の体に莫大な魔力が溢れる

 

ハチマン「なるほど…お前異能者だったのか」

 

しかもこの能力は…感応増幅者

 

たった一人で何十工程もの複雑な魔術儀式を凌駕してしまう破格の能力。

 

天の知恵研究会が何故ティンジェルを狙うのかが分かった

 

ハチマン「待っとけ、すぐ助ける」

 

ルミア「…うん!」

 

千切れかけていた意識を強引に繋ぎ戻し、折れかけていた心を乱暴に叩き直した

 

後少し!後少しなんだ!間に合ってくれ

 

ハチマン「間に合え…!」

 

《終えよ天鎖・静寂の基底・理の頸木は此処に解放すべし》

 

ハチマン「はぁ…終わった」

 

ヒューイ「僕の、負け…ですか。不思議ですね、計画は頓挫したというのに…どこかホッとしている自分がいる」

 

ハチマン「そりゃ、死ぬのは怖いだろうよ」

 

実際もう逃げたかったしな

 

ヒューイ「それもありますが、何よりも生徒が無事でよかった。そう思います」

 

ヒューイ「僕は一体どうすればよかったんでしょうか。組織のいいなりになって死ぬべきだったのか、それとも組織に逆らって死ぬべきだったのか」

 

ハチマン「んなこと、自分で道選ばなかったテメェが悪いんだろうが」

 

ヒューイ「厳しいな…。生徒に諭されるとは。でもまさにそうですね。全くその通りだ。貴方にはもっと早く会いたかった」

 

俺もあんたには早く会いたかったよ。

 

言葉が出ず、そのまま倒れた

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

ルミア「私はかつて、あなたが救った大勢の内の一人。とても寂しいことですが、あなたが私の事を覚えていなくても無理はありません。でも、私は…三年前、あなたに救われたあの時から、ずっとお慕い申し上げておりました」

 

誰かの声がする。誰の声かもわからない

 

額に柔らかくて暖かい感触を覚えた

 

ルミア「ハチマンさん、ありがとうございます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




基本的に俺ガイルキャラも出していきたいと思います
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