ハイスクールD×D〜暗黒英雄と赤龍帝〜 作:ゼパル・ガルベスク
最初は暗い、とにかく暗い!
酷すぎるとか文句は受け付けないし現実逃避する!!それがガラスなハートの私が身につけた生存方法…
イッセーが可愛そすぎるけど…どうぞ!
第0話:死と蘇生改造
羅刹、それは鬼神の中でも人を喰らう最強の悪鬼、
では、怪人は知っているだろうか?
特撮などで敵キャラとして出てくる怪物の姿をした人間で、必ずヤラレ役として登場する存在だ。
だが……そんな存在がもしも、主人公の仲間だったら?これはそんな話…
《side:兵藤一誠》
オッス!俺は兵藤一誠、みんなからはイッセーって呼ばれているハーレムを目指す極普通の思春期真っ盛りの男子高校生だ。
話は変わるけど、俺には俺と違って出来のいい兄貴がいる。名前は兵藤一也、頭も良く運動も出来て人気もある…そしてこんな俺に対しても優しくしてくれるイイ人だ。俺とは本当に真反対な最高の兄貴だけど、その兄貴にある廃工場に呼び出されたらまさか、こんな事になるなんて……
俺は今、兄貴に殺されかけている。
《sideout:兵藤一誠》
一誠「あ、兄貴?いきなり何を…」
一也「そろそろ原作に入るからな、まぁこれから死ぬお前には関係ないけどよ!!」《ザクッ》
一誠「グアァァァッ!?」
一也が右手に持っている光の剣が一誠の左足に深く突き刺さる、一也はそれを右に振り払う事で剣が刺さっていた膝が力無く逆方向へ曲がる。
一誠「アアアアアアアアアッ!!?や、やめて…やめてくれよ兄貴!!あの優しかった兄貴はどこに行っただんだよ、カッコよくて頼りになるあの兄貴が一体どうして…どうして!?」
その言葉に一也はハァ…と溜息を吐くと、嘲笑うかの様に一誠にトドメと言える台詞を吐きつけた。
一也「ハハハハハハ!!前からバカだとは思っていたがココまでおめでたい脳味噌だとは思わなかったぞ。俺がお前みたいな変態でアホで何の取り柄もないクソ野郎を好き好んで仲良くすると?本気で思っているのか?クハハハハァッ!!本当に愚かな奴だぜ!才能も無い、まともな努力も出来ない、あるのはエロさと『
一誠「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
一也の光の剣が形を変えて、巨大なハンマーになり残っていた右足を思い切りへし折る。
一誠「い、痛い…痛いよ…」
一也「全く、許せないと言えばあの転生神とか言う奴もだよ。元々俺がお前に憑依して赤龍帝になる筈だったのに、自分にはそんな権限は無いとか言いやがって。まぁ、他人から神器をぶん取る能力と、光を様々な形に出来る神器を寄越したのは有難いがな。さてと、遊びもここまでにしてそろそろ本番に移るか」
一誠「ヒィッ!?待ってくれよ、俺達兄弟だろう?その神器が何なのか知らないし、主人公とか全然分かんないけど譲れるもんならあげるよ!だから…お願いだよ…殺さないで……」
ニヤニヤと笑いながら一誠に光の短剣を向ける一也をすっかり恐れてしまった一誠は使い物にならなくなった両足を引きずりながら命乞いをする。けれども、一也は真顔になり一誠の親指の付け根に短剣を突き刺す。それにより一誠は声にならない悲鳴をあげる。
一誠「〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!?」
一也「この世に二人も主人公がいたら可笑しいだろう?どうせ神器を抜き取られた死ぬんだし、ココで主人公であるこの俺の役に立てるんだから本望だろう?クズはクズらしく人間様に掃除されろ!!」
一誠「い、嫌ダァァァァァァァァ!!」
一誠はこの時、一也が自分に向ける視線に最大の恐怖を覚えた。その視線はまるで使われ過ぎた挙句に牛乳をブチまけられたボロボロの雑巾を見る様に、汚らしい物を見る視線であった…………。
***
一誠の悲鳴が響いてから数時間後、最終的に首を刎ねられた一誠の表情は絶望しきっており、首から下は完全にズタズタになって居た。
そして、一也の腕には一誠が持っているはずの
一也「クハハハハハハハハハハハハ!!!やった、やったぞ!!遂に『赤龍帝の籠手』を手に入れたぞ!これで俺が主人公だ!!ハハハハハハハハハ!!!」
『何が楽しいんだ?』
すると、籠手からシブいハスキーな男性な声が聞こえできた。その声に一也はニヤリと笑って声の主に話しかけた。
一也「やぁドライグ!!初めましてだな、俺は兵藤『一也だろ、知っている』ッ!?な、何で?」
ドライグ『決まっている、お前が殺した人間…兵藤一誠の中でずっと見ていたからだ。それだけじゃない、会話こそ出来なかったもののずっとずっと長い間そいつの心の中を見ていた。お前に首を刎ねられるまでな…おかげで神器の中にいる怨霊共が騒ぎ出した程だ』
その言葉に一也は驚きを隠せなかった、自分が知っている兵藤一誠はドライグを目覚めさせるのに堕天使との闘いを終えなければならないからだ。会話できる様になるのもフェニックスとのレーティングゲームが終了してからの筈、明らかに変わっていた。
一也「そ、そんな…原作と違う!?」
ドライグ『お前の言う原作が何なのか知らんが、アレも原作と違うのか?』
ドライグの問いに疑問に思った一也は辺りを見渡すと何やら黒紫の渦が現れていた、一也はこの時恐ろしいほどの圧迫感に覆われていた。
一也「(何だよ、何なんだよこれ。こんなの知らないぞ、くそっ!あの野郎なんか変なもん組み込みやがったな?いや、もしかしたらオーフィスかもしれない…よくよく考えたら主人公を殺したんだ、少しぐらい改変があってもおかしくないか)やぁ、オーフィスかい?姿を見せてよ」
一也はいつも通りフランクな感じに挨拶をした、それに対しドライグは胸焼けがする様なもどかしい嫌悪感に包まれた。確かに一誠は褒められる様な事はして居ない、覗きなんてしょっちゅうしている悪ガキだ。
だが、心優しい一面もある。クラスメイトが困っている時は手を貸すし、友達を見た目で選ぶ事もしない、学力は学園では平均レベルでも一般的には良い方だし体力面もおおむね良し、それに顔は中性的だが整っている方だ。欲望を尊重する性格の所為で、台無しになっているが…それでもドライグは将来、最高の相棒になるやもしれない人物を侮辱されるのは我慢出来なかった。
ドライグ『(兵藤一誠の生い立ちを知っているなら如何してあんな性格になったかも知ってる筈なんだがな…どちらにしろ、此奴はハズレだな)』
どうせ力に飲み込まれて死ぬ、そう思っていたドライグが神器の奥に入ろうとすると突然、神器が物凄い勢いで引き抜かれるのを感じた。
確認してみるとドライグは驚きで目を白黒させた。それもそうだろう、何故なら一誠を殺した男が恐怖の顔をしながら干からび、焼きただれ、傷だらけで息絶えていたのだ。
ドライグ『なっ!?コレは…!』
「やれやれ、いつまで経っても邪悪な外道の悲鳴は最高だなぁ。これをBGMに食事なんて良いんじゃないか?」
すると、赤い球体に包まれた己の体を持っていると思われる人物がいつの間にか居た。ボイスチェンジャーで声を変えているその人物は黒いローブで全身を隠しているが、自分を掴んでいる白い左腕が人間の物でないのは明らかだった。
ドライグ『貴様……何者だ?一体何をした?』
「別に?殺しただけさ」
ドライグ『随分アッサリと暴露するんだな…何が目的なんだ?』
「お前、そこの…ええと…名前なんだっけな?とにかく兵藤一誠を殺したゴミの会話で出てきた原作を戻す為に害獣駆除に来たってわけ…まぁ、上の奴らがバームクーヘン買って来いとか色々行って来た所為で死なれたけどな…」
ドライグ『いや、無視しろよ…』
「無視したら隕石落としてくんだぞ…」
ドライグ『それは、まぁ、何と言うか、御愁傷様って奴だな……』
「言わないでくれ、悲しくなる」
最初の緊張感など全く感じさせないトークにドライグはすっかり毒気を抜かれてしまった。その人物は一誠の頭を持つとその顔をジッと、悲しそうに見つめていた。
「俺、こいつのファンでもあるんだよね。確かにスケベだし?未来じゃ乳龍帝だのおっぱいドラゴンだの呼ばれてるし?技の殆どがエロ目的だが、熱血ぶりと優しさは素晴らしいものだ」
ドライグ『あぁ、俺も同感…待て、今なんて言った?乳龍帝?おっぱいドラゴン?ドユコト?』
「言っとくけどお前の自業自得だからな。力を付けさせる余り、欲望を糧にしろ的な事を言うから余計にエスカレートしたんだ。最終的には乳神様とか言う奴に気に入られて復活するんだぞ?」
ドライグ『そ、そんな…』
落ち込むドライグを他所に一誠の身体を集め、その人物はローブの中から甲殻類の様な触手の様な物体を取り出して、その身体を覆った。
「さて、兵藤一誠よ。君を甦らそう…少しプレゼントをしてね。頑張ってくれよ?
その翌日、兵藤一也の葬式が行われ…其処には、死んだはずの兵藤一誠の姿があった。
言ったっしょ?言ったっしょ?
イッセー可愛そうって言ったっしょ?
次からは、まぁ、大丈夫かなぁ…?