魔法少女リリカルなのは~チートな主人公が頑張っている物語~   作:てりー

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第七話 鬼って昔から恐ろしいものの象徴だよね

前回のあらすじ

フェイトやはやてに会いました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今日は土曜日。育成課は休みのため地球をでる必要はないのだが、俺は本局にいた。

 

 一週間前、仕事で本局に行ったときユーノと偶然出会ったのだ。俺はミッドでいろいろやっているし、ユーノは無限書庫の整理で現在かなり忙しい。一年以上整理しているが、終わりが見えるどころか全体の規模すら把握できないそうだ。まぁ無限だしな。

 

 地球にフェイスブックやツイッターがあるようにミッドにもそういった交流サイトはある。しかも管理世界ならば全て使えるという恐ろしく範囲が広いものが。 

 

 ただ、さすがに管理外世界までは届くわけもなく、領星(地球でいうところの領海のようなもの)範囲まで戦艦が近づかなければ無理なようだ。それでもすごいことなのだが。

 

 こういった理由によりユーノとはあまり連絡を取り合えないので、これ幸いと食事の予定をくんだのだ。なのはも行きたいというので本局内部にあるファミレスに行くことにした。

こじゃれたフレンチ? 雰囲気のよいイタリアン? 俺たちは小学生なんだよ。普通に考えたら小学生だけでファミレスも結構異常なんだけど。

 

 

 バイブレーションがの振動に気づいて携帯を見てみると、なのは、と表示されている。時間にはまだかなり余裕があるので、訓練が長引きそうという事だろうか。

 

 画面を開いてメール画面を開く。タイトルは、ごめんね、の後にクマのマークがついた女の子っぽいやつだ。

『訓練が少し長引きそうだから、先に行って待ってて。ごめんね(>_<)』

 

 絵文字に顔文字が使われていてなかなかに華やかなメールだ。ユーノからは予定通り終わるというメールが先ほどきているので先に行っていてもいいのだが……。

 

 携帯からアドレス帳を引き出す。相手の名前はユーノ。軽く操作して携帯を耳に当て。

 

「……あ、ユーノかーー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ハッ、ハッ、ハッ、ハッーーいっけえぇぇっ!

〔アクセルシューター〕

 

 空に浮かぶのは桃色の光でできた球。それを念じることで『敵』に向かって飛ばす。数はおよそ20。普段、一般局員に指導するときは絶対に打ち勝てる量なのだけれどーー。

 

「魔力の練り方が甘い!」

 

 あっさりと全ての球が斬ってすてられる。うぅ、ちょっとへこむかも。

 

「レイジングハート!」

〔アクセルスマッシャー〕

 

 そのまま近づいてくる人に向かって、あらかじめ用意してある本命。直線的で誘導性はないけれど、その代わり私の魔法のなかでも最速の光線を放つ。

 

「ふんっ。この程度!」

 

 光の束が落ちてくるなか、こちらに向かって直進(・・)しながら雨をくぐり抜けられる。なんで減速もせずにあれを越えられるのかちょっと分からない。けん君とやったときでさえしっかりと防御をしてくれるっていうのに。

 

「くっ! レイジングハート!」

〔イエス。ソニックムーブ〕

 

 景色がすごい勢いで変わってゆく。自分が速くなったのだ。

バリアジャケットがなければバラバラになってしまいそうなGに耐えつつ、次の手を考える。

 

 生半可な攻撃は全て斬りすてられ、またソニックムーブで距離をとる。という展開になると思う。でもそれではジリ貧で、今までの戦闘で疲弊している私が同じ戦法をとったところで逃げ切れるのは後数回といったところかな。

その数回の間に砲撃をあてたいのだが、普通に撃ったところで先ほどと同じように直進しながら避けられる。

 

「高町! 同じ事を続けても意味はないぞ!」

 

 そんなことを考えている間に、またもシューターとスマッシャーの波状攻撃を抜けられてソニックムーブで逃げてしまった。

 

 またも逃げながら考えていると、一つの妙案がうかんだ。

 

 避けられるなら、避けられない状況にすればいい。

 

 ジャンヌさんは単発の攻撃ならば、どれほど強くても避けられてしまう。避け方のトリックは私にはわからない。たぶん完全に逃げ道を塞がなければ避けられてしまうだろう。

そして、それほどの壁や障害物を造る力は私にはない。

でも当てるようにすることは、今の私でも十分にできる!

 

 さきほどと同じような攻撃で、相手に悟られないように動く。カートリッジを一発ロードして準備完了。

無表情のまま突進してくるジャンヌさんは恐ろしいけど、だからこそ前にでる。

 

「レイジングハート!」

〔ソニックムーブ〕

 

 ここまではいつもと同じ動き。ジャンヌさんも警戒心が多少は薄れているはず。

 

 飛び出した私の前に背中が見える。それはジャンヌさんの背中だ。

 

「私相手に接近戦? 甘いぞ高町!」

 

 違う! 私の本領は砲撃。だから考えるのはどうやって砲撃をあてようか。それだけだ。

 

〔バレルショット〕

「なに!?」

 

 振り向きざま、私をなぎはろうおうとする剣が当たる前に超至近距離からのバレルショットで動きを封じる。もしも釣られなかったら終わりだったけど。訓練だったからか油断してくれてよかった。

 

「レイジングハート!」

〔イエス。マイマスター〕

「カートリッジフルロード!」

 

 これが私の全力全開! 私のフルパワー!

 

 レイジングハートの先から抑えきれない魔力が膨れ上がる。大気が爆発する。地が揺れる。

 

「スターライトーー」

「ベルナデッテ。カートリッジロード」

「ブレイカー!」

 

 零距離からのスターライトブレイカーがジャンヌさんの身体を飲み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………なぁユーノ」

「なに? ケン」

「見たままの感想を言っていいか?」

「どうぞ」

「目の前で爆発殺人事件がおきた」

「奇遇だね。僕も同じ事を思ってたよ」

 

 一緒になのはを迎えにいこうとユーノを誘い、まだ訓練の最中なので見学しようと観覧席のドアを開けたのだ。

そうしたらいきなり目の前が眩むような桃色の魔力光が、空間を支配していた。

これは明らかにスターライト・ブレイカー。高町なのはの最強魔法で、壊した訓練場は数知れずという最凶の魔法だ。

 

 ちなみに俺と同じように横で呆けているのはユーノ・スクライア。なのはの魔法を教えた張本人だ。まぁたぶん俺の親友。

穏やかで優しい性格ゆえに、戦闘は得意ではない。と本人は言っているが、防戦のみとはいえデバイスなしでヴィータと渡り合えるやつで天才の一種だろう。

サラの完全上位互換というのが一番しっくりくるかもしれない。

 

 

 少し距離をとり、肩で息をしているなのは。あれほどの大魔法を放ったのだ、いくらバカ魔力を誇るなのはでも堪えるというものである。

 

 と、いうか。一番の心配は、なのはの指導教官というジャンヌさんだ。この人がとんでもなく強いのは知っている。

『エース・オブ・エース』とよばれ、管理局員最高の総合SSSランクという。正真正銘の化け物だ。

 

 それでも、なのはのカートリッジフルロードスターライト・ブレイカーを受けきれるかといわれれば疑問符をつけざるをえない。

もちろん非殺傷設定だから死にはしないだろうが、かなりのダメージだろう。

 

 徐々に煙がはれてゆく。固唾をのんで見守る俺たち。そして結果はーー

 

「高町!!!」

 

 管理局最強、『エース・オブ・エース』ジャンヌ・ダルリアの怒声だった。

 

 

 

「ごめんなさぁぁい!」

「なぜ訓練でカートリッジロードする必要がある! なぜスターライト・ブレイカーを撃つ必要がある!」

 

 訓練場の真ん中でお叱りを受けるなのは。まぁ当然だろう。それよりもなによりも驚いたのはジャンヌさんだ。

まさかあのスターライト・ブレイカーで無傷とは……俺が『殺し合い』をしても負けるんじゃなかろうか。

 

「あれが管理局最強。ジャンヌ・ダルリア一等空佐……か」

 

 零距離発射なのに無傷ということは、あの一瞬の間になのはを傷つけないよう一歩以上下がり、自分が当たらない必要最小限だけの範囲を斬った。といったところか。

 

 思考するだけでも難しそうなのだ。実戦で同じ事をやれ、と言われたら無理だ。

それを事も無げにやってのけるジャンヌ一佐……さすがと言わざるをえないだろう。

 

「もうそろそろ終わりそうだから僕らは入り口で待ってようか」

「あぁそうだな」

 

 必死でペコペコ頭を下げるなのはを尻目に、俺たちは外に出た。 

 

 

「でー、最近どうなのよ」

「どうって……なにが?」

「ほら、職場恋愛とかさ」

「ケンは僕に何を期待しているのさ」

 

 自販機で買った紅茶を飲みながらしばしの雑談。お叱りをうけてシャワーを浴びて。なのはが出てくるのはあれから30分後といったところか。

 

「ケンこそどうなのさ」

「恋愛?」

「違う。育成課さ。やっぱり本局での評判はあまり良くないよ」

 

 まぁそうだろうな。そもそも本局から追い出されてミッドに来たというのが正しいのだ。一般局員はともかく、お偉い方が毛嫌いするのは当然の反応だろう。

 

「組織ってのは、ままならならねぇもんだな」

「そんな全面クリーンで、これだけ巨大な組織は運営できないからね」

 

 ユーノは少しすれている。とでも言うのだろうか。管理局を外からみる事が多いし、無限書庫の性質上お偉いさんからの依頼が多いため、なのはやフェイトのように管理局を一方的に素晴らしい物とは思っていない。

そういった意見が合致する。というのも居心地がよい理由の一つだろう。

 

「どーすりゃお偉いさんを納得させられるかね」

「やっぱり手柄をたてる。それが一番じゃないかな」

 

 まぁそりゃわかってるんだけどな。手柄をたてるにはそれなりの相手が必要。それなりの敵を倒すには、それなりの強さである局員が必要。

そんな都合よく敵は出てこないし、出てきても一年訓練しただけの新人ではどう考えても無理。八方塞がりなんだよな。

 

 グレアムさんとも話してみたのだが、そこの考え方は俺と違う。俺はできるだけ早くから育成課を認めさせたいのだが、グレアムさんは十年単位で進んでいこうという考えだ。

俺が若いのかグレアムさんがのんびりなのか。それはわからないけど、まぁそういった違いがでるのは仕方ない。

 

「センキューユーノ。少し考えてみるわ」

「無限書庫にもいつでも依頼してね。ケンの頼みだったらいの一番に調べるから」

 

 こういった小さな部分からでもユーノの優しさというか、人の良さというかが窺える。ユーノにとって、俺なんかより優先すべき人はいるだろうに。

 

 最後にたまった溶けきれない砂糖と一緒に紅茶を飲み干し紙のコップをくしゃっとつぶす。そのままゴミ箱に放り込むと、向こうから話し声が聞こえてきた。

 

「明日は15時からだな。教導に必要な道具を忘れずに」

「はーい」

 

 茶髪にツインテールの見慣れた顔と、少し茶色っぽい金髪が肩に届くか届かないかくらいで145cmくらいの小さな女性が歩いてきた。

 

「あれ? けん君とユーノ君!? 迎えにきてくれたんだぁ!」

 

 定時連絡をすませて前を向いたなのはの顔がほころぶ。サプライズは成功といえるだろう。

 

「高町、彼らは?」

「えっと、私のお友達で。けん君とユーノ君です」

「石神剣介です。いつもなのはがお世話になっております」

「ユーノ・スクライアです。よろしくお願いします」

「ほぅ、あのスクライアか。そして君が『けん君』か。話はよく聞いてる」

「ジャンヌさん!?」

 

 髪も金色だし、着ている服も白を基調とした服なのだが、なぜだろう。ジャンヌ一佐からは『銀』というイメージがする。一本通ったしゃべり方ゆえなのか、鋭い眼光なのか。

 

「よく聞く?」

「ふむ。それは女の話だから話せんな」

「ジャンヌさん……」

「ただ。大切に思われている。ということだけ伝えておこう」

「ジャンヌさん!!」

「ふふっ。では私はこの辺で失礼しよう。楽しんでこい」

「失礼します」 

 

 口調は硬くとも、女性特有の柔らかな微笑みを残して去っていった。

たったこれだけのやりとりなのに、なのはを大切に育てていることが伝わってきた。局員としてだけでなく人間としても素晴らしいんだろう。

 

「久しぶりだねユーノ君」 

「うん。久しぶり、なのは」

 

 実はユーノ。高町家と一緒に人間形態で遊んだことがなかったりする。

 

 ここで一つの疑問が浮かんでくれたことだろう。

人間形態?

である。

 

 実はユーノは、フェレット形態となることができるのだ。ザフィーラが犬になるのと同じ事で、消費魔力を抑えることができる。

 

 だが、なぜそんなことを知っているのか。

最初になのはに拾われた時、魔力不足でフェレット形態だったからだ。

そうなったことで、高町家にはフェレットという動物として育てられたから、あまり夢を壊したくない……というのは本人の意見。

 

 俺やクロノの見立てとしては、別の理由だ。

なのはは動物として『部屋』で飼っていたのである。そして、動物として接していたため相手が少年というイメージがあまりなかったのだ。

 

 感の良い諸兄ならお気づきかもしれないが、そう。なのはは着替えているのだ。ユーノの目の前で。

 

 まぁだからといって淫獣などと貶すつもりは毛頭無い。

ユーノはそんなことできるほどの勇気はないし(別名へたれ)、そういったことを喜んでするようなやつでもない。

 

 とはいえ、なのはが部屋で飼っていたという事実がある以上。いくらユーノが良い奴だとわかっていてもなんともいえないモヤモヤが士郎さんたちにもでるだろうからな。

まぁそこらへんが恐いのだろう。

俺にしてみりゃ、相手は士郎さんや恭也さんといった人外ながらも常識的で温かな人たちだ。そんなこと考える意味なんてないと思うけれどな。

 

 ちらっと横目で二人を見ると、楽しそうに話している。内容は教導や無限書庫といった仕事系の話とはいえ、やはり久しぶりに会うと話は弾むな。

 

 そのままゆっくりめに歩いていき、本局設置のファミリーレストランに入る。お値段も味もファミリーで有名な場所だ。

 

「いらっしゃいませ。ぼく、何名様かな?」

「3人です」

「タバコは……吸わないわね。こちらの禁煙席にどうぞ」

 

 三方をシートに囲まれた、なかなか良い位置に座れた。

席に着いたとたんグデーッと倒れ込むなのは。たれぱんだならぬ、たれなのはだ。

 

「つ~か~れ~た~」

「そりゃカートリッジフルロードのSLB撃ったらそうなるわな」

「ふぇ!? なんで知ってるの!?」

 

 ガバッと身体を起こす姿に顔を見合わせ苦笑する俺とユーノ。やっぱり気づいてなかったか。

 

「僕とケンが訓練場に着いたとき、ちょうどなのはがSLBを撃ったところだったんだよ」

「うぅっ。知られてたんだぁ。ショックだよぉ」

「まぁ明らかに無茶行為だからな。ジャンヌさんにも叱られていたみたいだし」

「うにゃぁぁぁぁ!」

 

 再び机に突っ伏し唸るなのは。うん、面白い。耳を塞いでいる姿は小動物的な可愛さに満ち溢れている。

 

 そんななのはにメニューを差し出して選ばせる事で機嫌を直す。単純だけど、まぁ相手は子供だし。

狙いは大成功のようで、ドリンクバーの部分でパーッと顔を輝かせた。

 

「じゃあ俺は無難にステーキにでもしようかな」

「僕はハンバーグにしよう」

「えっとね、私はカレーにするね」

 

 注文し終わったとはドリンクバーでお選びタイム……なのだが、俺はユーノに聞きたいことがあったのだ。

 

「ユーノ。すげぇ答えづらいことを聞くぞ」

「うん? なんだいケン」

 

 なのははもうドリンクを取りに行ってしまったため二人きり。腰を浮かせかけたユーノを呼び戻す。

 

「単刀直入に聞くぞ。今お偉いさんが気にしている事件はなんだ」

「…………それは本気で言っているのかい」

 

 俺の言葉を聞いて渋い顔になるユーノ。守秘義務や信頼関係と言った物があるから当然の反応だろう。

 

「本気だぞ。教えられる範囲で構わない。頼まれてくれないか」

「……本当に一般的な内容ならいいよ」

「恩に着る」

 

 うーん、と頭を捻りながら考えている。どの程度まで話したら良いものか考えているのだろう。

考えがまとまったのか、目を開ける。その目はまっすぐこちらを見つめており、口外するな。というメッセージがみてとれた。

 

「ケン。『鬼』を知ってる?」

 

 鬼……というと、頭にツノが生えており鉄の棍棒を振り回す赤い怪物だろうか。

 

 俺が疑問符を浮かべているのに気がついたのか、そのまま話を続け始める。

 

「ミッドのとある人から調査を頼まれているんだけどね。最近犯罪が増えているらしいんだ」

 

 それは俺の知らない話だ。育成課はそういったパイプも細いからしらないのも仕方がないのかもしれない。

 

「それも凶悪犯罪。メッセージ性もかなり強いもの……どんな事件か聞くかい?」

「あぁ頼む」

 メディアですら公表できない事件というやつか。この感じだと中央では専門の対策本部もできているかもしれない。

 

 部署も違い、ミッドにいる管理局部隊の中でも末端の俺らでは伝わらなくても仕方がないだろう。もしかしたらグレアムさんは知っているだろうけど。

 

 息を一つつき、身体を前に乗り出すとひそひそ声で話してくれた。

 

 

 

 

 事は1ヶ月前、ミッド北部のある場所で、局員の殺害事件が起こった。それだけでも大事件なのだが、状況が特殊だったのだ。

 

 北部にある、とある支部の『内部』に太い釘で虫の標本みたいに打たれた局員が壁に貼り付けてあったのだという。しかも監視カメラには何も映っていないというオマケ付きで。

これは管理局の中でもトップクラスの非公表事件となり捜査が進められた。

 

 その二週間後、二人目の犠牲者が現れた。次は二人。同じように釘でうたれた局員カップルだった。

これにより捜査本部がおかれるまでに至ったのだ。

 

 だがまたも管理局員をあざ笑うように同じ事が起こった。次は一家惨殺という形で。局員の男性、奥さん、子供、あまつさえ産まれたばかりの赤ん坊までもが犠牲になったのである。

 

 これを受けて上層部もなりふり構ってはいられなくなったらしい。無限書庫や本局にも調査を頼んだそうだ。

 

 そして浮かび上がってきたのが『鬼』。ミッドや他の世界でも最大の犯罪組織。その手口は残忍にして容赦なく、とある国など男は全員惨殺。女は工場に送られ、今もなお戦闘用か慰み者用の子供を産まされ続けられているという話だ。

 

 

 

「と、これが一般局員が知り得る限界かな。これ以上はさすがにケンが相手でも話せない……それに僕も本格的に関わっているわけじゃないんだ。子供には辛すぎる話だろうってね」

「それでこのレベルか……いやありがとう。参考になった」

「育成課も加われそう?」

「そこはグレアムさんと相談だな。あの人が捜査に乗り出すというのなら、俺も全力を尽くす」

「そっか……さて、嫌な話はこれくらいにして。飲み物でもとってこようか」

 

 立ち上がって一つ伸びをする。

 

 これから忙しくなりそうだな。

 

 

 




さて、今回もオリキャラがでてきました。
ジャンヌ・ダルリカ一等空士 20歳
身長145cm体重40kg
インテリジェントデバイス:ベルナデッテ
管理局最強魔導士にして、『エース・オブ・エース』の称号をもつ女性。容姿端麗であり、男性だけでなく同性からも惚れられること多し。
ただし彼氏がいるため、本人が流される事はない。
砲撃などの単発攻撃は走りながら減速せず、コースも変えずに避ける事ができる。

るろうに剣心の比古さんのような存在です。要はジョーカーですね。この作品に現在出ている人間で、ルール無用の戦闘で剣介に勝てる可能性のある唯一の存在です。

なのはステータスなら、総合SSS
Fateステータスなら
筋力A+
耐久A+
敏捷EX
魔力A++
幸運A
といったところです。最強乙。



今回、かなりの読者を不愉快にしてしまう描写がでてきました。これについては弁解するつもりはありません。
これからも同じような描写は出てくるでしょう。私としてはこれからも読んでほしいですが、実際無理という人もいることと思います。
一つ断っておく事があるとするならば、私は猟奇的な物が好きというわけではありません。


次回 動き始める歯車

この小説を読んでくださる全ての方にありったけの感謝を。

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