ズボ!
オークの胸から手が生えた!
ブギゅるるる・・・
胸から赤色の液体がぽたぽたと際限なく流れ出している。
いきなりの事だったのか無防備な状態で、胸を貫かれて痙攣をし、倒れる。
その後ろには・・・
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アイーダの店
カランカラン
「いらっしゃい」
さほど大きくはないお店だがチラホラ客は居るので潰れるということは無さそうだ。
入って来た人間はそれとなく、空いている席へと向かった。
しかし周りの反応はギラついて、その男へと視線が行く。
「おい、あんた血だらけの手で店に入ってくるんじゃねえよ。」
酔っている1人の中年冒険者がその男に近付いた。
「おい!聞いてるのか兄ちゃんよお!」
と、手を挙げた拍子に、ドオオン!
とそのままの状態で、地面に叩き付けられていた。
「・・・」
その腕を見ると鍛え抜かれたと言ってもいいほどの逞しさが伺える
が、冒険者であれば皆それなりに腕っ節は強い、鍛え抜かれたと言えでもそうそう
負けることは無いはずだが。
「・・・」
叩き付けられていた中年冒険者は気絶をし、腕が折れているが命には別状危険はなさそうだ、
叩き付けた本人は興味が無さそうに血を落としに行った。
「・・・ここの・・自・慢の料理を・・・」
周りが静かになり、1人の男だけが席に座っている。
他にも冒険者は居たが、あまりの出来事にその店から出て行った。
血の気が多い彼等でも、関わりたくない為、出て行ったのだ。
1番被害にあったのはお店だが、下手してなにか言おうもんなら、
とばっちりが来るとも限らないので、言われた通り注文を受けていた。
カチャカチャと男が食べている音だけが響き、喧騒も会話すら無く、時間は経っていく。
しばらくして、かなりの量を食べてから会計に進み男は店から出て行った。
「・・・なんだあのお客さんは、あまり見掛けないが…」
「私もあんな人見たことない。」
店主とウエイトレスは真っ青な顔のまま出て行った男の方に顔を向けて、少し経ってから
片付けに入った。
多分今日はもう誰も来ないだろうと思って次の日の仕込みをしようとしていたら
出て行った冒険者達が戻って来て何時もの賑わいに戻っていった。
怪我をした男は直ぐに治すように皆で考えたが、日が暮れた為明日の朝に
治療を余儀なくされた。
「くっそ、痛てえ・・・なんなんだ一体・・・」
?
グオオオ!ウオオオ!
ブギゅるるブギゅるる!
夜中冒険者でも彷徨くことはほとんど居ない中で、男?は1人で歩いて行く。
翌日の朝治療をしようとする為に移動する集団が現れたが、
道中死屍累々のモンスター達が転がっていたという。