違う鯖にしたかったのですが、ストーリー的にこのキャラしか思い浮かばなかった…
聖杯
それは万能の願望機である。アーサー王の物語でも聖杯を探索するという話でも知られているものである。
ただし、冬木の聖杯には第三魔法である魂の具現を行うことも可能である。聖杯で願いを叶えるには、その土地の地脈からマナを大量に吸い上げることができる場所が必要もしくは長い年月をかけて魔力をためるという方法しかない。なおかつ、聖杯は巨大なため簡単に持ち運ぼうにも大変である。そのため、他のサーヴァントを倒すよりも先に聖杯を確保することによって優位に進めることができる。宝具によっては、聖杯を動かし安全なところに移動させて攻撃するという戦法もできる。
その他にも、地脈は地球のあらゆるところに存在しており、日本から遠く離れたイギリスであっても日本の地脈と繋がっているので遠くから地脈に影響を与えることは可能である。ただし、下準備が大掛かりで大変なことをして成功したとしても何もメリットはない。
だが、もしこれまでの聖杯戦争で聖杯に何かしらの損傷が与えられるということがあった。その影響で、何かしらの異常が発生している可能性もある。それは、誰も気づかないままであるとしたら。それは、この聖杯戦争に影響を与えるのだろうか。
その他には、に聖杯を創ったときにとある魔法使いがいたという話も存在している。それは、何らかの見える形で表れるのだろうか。
◆ ◇ ◆ ◇
俺は、数週間ぶりにいつものようにある女性とその女性の娘二人と偶然を装って公園で会っていた。別の日には、買い物帰りなどを隠れてついていったりしている。いつもなら女の子が二人いるはずなのだが一人しかいないので、少し疑問に思った。いつもなら、少し大人しい感じで少し引っ込み思案な妹と元気いっぱいでちょっとおっちょこちょいなところがある姉と母である葵さんがいる。まぁ、こんな日もあるだろうと思った。
だが、実際は違っていた。
「えっ。どういうことなんですか、葵さん」
「普通に、養子に出しただけですよ。魔術師の家なら基本誰か一人を自分の跡継ぎとして、その他の子どもは魔術師にはなれない。でも、不幸なことにあの子たち二人とも魔術師としての才能があった。だから、どちらかが魔術師になれないのではなくどこが別の家の魔術師になって大成できるようにと思っただけ」
「それは、自分も魔術師の家だからわかりますけど…。それならよりよって、なんで間桐家になんですか!!」
「聖杯を作った御三家の内の一つでもあるからどこか知らない魔術師に比べて信用できると、時臣さんは言っていたわ。…まぁ、どこであったとしても桜が幸せに暮していくことができればどこでもいいんだけどね」
「それなら、どうしてそれだけで間桐家を信用できるんだ。間桐家が、実際どんなことになっているのか調べてもいないのか。そして、そんな簡単なことも時臣は理解できていないのか?」
「時臣さんのことを悪く言わないでっ!あなたは、自分が魔術師であることが嫌になって普通の人になりたくて何年も前に間桐家逃げ出した。あなたから見たら、そうだったかもしれない。でも、別の人から見たら違うかもしれないし桜が酷い目に必ずあうということではないでしょう!そんな勝手なことばかりしている人に、とやかく言われる筋合いはないの。それにもし、桜が不幸になったとしたらあなたもせいでもあるんじゃないの。雁夜くんが魔術師になることから、逃げだしたせいであるかもしれないんだから」
その後、言い争いが少し続いた。俺はその途中、逃げるようにその場所から離れてしまっていった。「自分は悪くない。すべて時臣のせいだ」、と思いながら。冷静になって考えてみて、確かに自分にも非はあったと思ったがそれ以上に時臣が愚かなせいだと考えた。
(時臣、お前は間桐臓硯を正しく理解していない。そして、その無能さと愚かさを葵さんに見せつけてやる!!そして、桜ちゃん地獄のようなところから助ける。素直にあいつが言うことを聞くはずがない。そのため、まず桜の安全を確保する必要がある。臓硯のことだ、クズみたいな方法を使っているだろうから、早く助けないといけないな)
時臣を無能で駄目な人間だと認識させるかつ桜を無事帰らすことを胸に誓い、何年か前に逃げ出した間桐家に再び足を踏み入れた。
― ― ― ー
それで、間桐家の長である間桐臓硯を呼び出してある交渉を持ちかけた。
「はははははは、これは愉快だな。何年か前に逃げ出した奴が、よくそんな発想ができて儂に言ってくるもんだな。それが、どんなことか理解して言っているとしたら正気を疑うレベルだぞ」
「俺は、いたって普通でどこもおかしくなっていない。狂っているのはお前の方だろう、臓硯」
「言うようになったな、雁夜。それに逃げ出してから一切魔術を使用していない....というわけでもなく前より一部能力は上達しているな。特に、隠密と遠視関係だけだがな。まぁ、あの女を安全に付け回すたm…」
「そんなことはどうでもいいだろう!それで、さっきの俺の案に対する答えはどうなんだ?」
こちらが真剣に言っているのに対して、ありもしないことを言ってきそうだったので少し腹が立った。そして、その俺の反応を楽しそうに見ている感じがあり、よりムカついた。
(葵さんを付け回す?それは、お前の俺に対する偏見だろうがっ!…それにしてもこちらの話を聞こうとするとは、少し意外だな。何かを企んでいるだろうから、用心しておくにこしたことはないな)
「さっきのお前の提案、うけてやろう。もちろん分かっていると思うが、聖杯を手に入れればあの遠坂の娘はお前の好きなようにしたらいい。わしの狙いは、あくまで聖杯だからな」
「えっ」
臓硯は、この提案を馬鹿にするだけして無視するものだと思っていたため、普通に驚いてしまった。その後、臓硯は一体何をしようとしているのかと雁夜は考えざるを得なかった。
「何で、お前自身が驚いておるんじゃ。もちろん、聖杯に認められて手に令呪が現れるまでになってもらう必要があるから、厳しい修行を受けてもらうことになるがな」
「…どういうことだ?」
「簡単な話だ。雁夜お前には蟲蔵に入って、間桐の魔術を学ぶかつお前の肉体の魔術回路と魔力量を少し強化して魔術師として成長してもらうだけじゃ。まぁ、分かっているとは思うが、命を削る羽目になるが構わないな」
「っ。命のことは、とっくに覚悟の上だ。俺が気になるのは、令呪や呼び出すサーヴァントの方だ。…もし仮に令呪が宿ったとしても、呼んだサーヴァントが弱ければ話にならないんじゃないのか?」
「サーヴァントのことは、気にしなくていい。こちらで、ちゃんとしたものを準備するからの。それで、蟲蔵にはいる覚悟はあるかの」
「そんなものは、ここに来るまでにできている。…それで、さっき言っていた桜ちゃんはどこにいるんだ」
「それぐらい自分で、理解しておるというのに。後で、その光景を見せてやろう。ついてこい」
そう言って、臓硯は部屋から出て行った。臓硯が桜ちゃんのいる場所まで、案内するようだった。ただ、何となく普通では耐えられないめにあってもうどうしようもないところまでいっているのではないか、という気持ちもあった。そのまま、臓硯の後をついて行き階段を降りいき地下室の前で止まった。
そこは、いつもなら大きな空間がただ広がっているだけなのだが、今は異様な空間になっていた。
「っ!」
今はいたる所に、臓硯の使い魔の蟲、蟲、蟲、蟲、蟲、蟲という感じにあたり一面に溢れ返っており蟲がいないところを探すことの方が難しい状態だった。そんな光景の真ん中ぐらいに、一人の少女が寝た状態いるのが見えてしまった。その少女-桜の上に蟲が、群がって存在していて何とか顔だけが見えるぐらいに覆っている状態になっていて、生気がない目で上の天井を見ていた。
どうにかしてこの場所から出してあげたいと思ったが、今は無理だと思った。もしここで助けようとしても臓硯に邪魔をされて俺が死ぬだけだとわかっているので、ただ見ていることしかできなかった。
「最初のころは泣き叫んでおったが、今では大人しくしてあの状態でいる」
「.....わかっているが、聖杯を俺が手に入れなければやめないままなのか」
「そうなるな。お主が、聖杯戦争で勝たないとそのまま体を作り変えるまで続く。それだけの話じゃよ」
「.....それで、俺は一年ぐらいで何をすればいいんだ?」
「さっきも言ったが、間桐の魔術師として鍛えなおすだけじゃよ。まぁあの娘と似たようなことをするが、途中で逃げだすんじゃないぞ。まぁ、お主が耐え抜いたとしても勝ち残る可能性はそんなに高くないからの」
「ふん、そんなのお前から言われるまでもない。それでも、勝ち抜いてお前に聖杯をくれてやるよ」
そうして、俺は臓硯が指定した部屋に行き地獄のような苦しみの中で一年近くを過ごした。
☆ ★ ☆ ★
あれから一年近くが立ち、俺はそれから何とか令呪を宿すことに成功して魔術師としてもマシなレベルに到達することができたみたいだ。だが、体は蟲に喰われてかつ体内に存在している状態で魔術を行使するときには、痛みが生じるようになっている。他にも、髪が白くなり少し足が不自由になり片目が見えにくくなっていた。それと、体内に蟲を飼った状態でいるので後数ヶ月しか生きることができない。蟲を体内に入れていることによって、自分の魔術師としてもレベルを上げている部分もあるから、わざわざ自分から取り出して勝率を下げたくなかった。
(狙い通り、聖杯を手に入れることができて時臣をつぶせたら、死んでも構わないからな。そのためには、まず強いサーヴァントを呼ぶ必要があるのだが、そこは臓硯しだいという非常に不安なところだが信じるしかないな。そう言えば、桜ちゃんが何か妙なことを言っていたな)
二人とも、同じ家にいるので偶然で会うこともあった。そのときの彼女は、昔とは違ってとてもおとなしい感じになっていた。そして、自分の変化を見て心配してくれた。だから、自分は大丈夫だと伝えて「大丈夫だよ、桜ちゃん。もう少ししたらおじさんが必ずどうにかしてあげるからね」と言った。無責任まセリフだったかもしれない、でも何とかして救ってあげたいという気持ちからこう言っていた。
聖杯戦争で、必ず勝てる根拠など存在しない。でも、この子の現状を考えるとそうにかして不安な気持ちを和らげたいと思ってそう言った。それで、少しでも楽しいことを思い出して何とか頑張ってほしいと思い、家族以外でのことを聞いた。その途中、俺に言ったのではなく全く別の誰かにあてた言葉を無意識なのかもしれないが口にしていた。
“もう一度あのお兄さんに会いたかったな”
それは、純粋に願いの言葉であった。それが誰に向けてなのかはわからなく、今までそんな人物の話は聞かなかったので誰だかもわからない。それでも、何とかしてこの諦めた目をしているのを何とかしたいと改めて思った。そんな桜ちゃんとのことを思い返しても、桜ちゃんに会う機会は少なく会うたびに酷い目にあっているのがわかるほどの状態であった。
そんなことを思いつつ、臓硯の後に続いて再び昔桜ちゃんがいた地下室へと向かっていた。
「それで、これから俺が召喚する英霊の名前は何なんだ?」
「それは、召喚してからの楽しみということでじゃな。あと、召喚の呪文に一文追加してもらう。くれぐれも忘れないようにな」
「一文追加?一体、それに何の意味があるんだ」
「それも召喚してからの楽しみ、ということでじゃな」
(何も答えないか.......。まぁ、正面から強敵と互角に戦えるか奇襲に強ければいいんだけど。強いということにこしたことはないのだがな)
雁夜は召喚される英霊に少し不安を持ちながらいたが、気にしたら負けだと思うようにした。それと、今は魔術回路を使わずに歩いているので片方の足が動かしにくいままなので、移動するのが大変で時間が少しかかった。
一年ほど前には桜が蟲の中にいた部屋には、今は中央に召喚サークルが存在していた。それと、まだ何匹か蟲が動いていて不気味な感じであった。そして、臓硯が召喚サークルの真ん中に何かを置いていた。
「おい、雁夜。準備はできたぞ」
「........」
俺は、そのことに何も言わず召喚サークルの前まで移動した。そして、令呪のある手を前に出して呪文を唱えだした。
「素に銀と鉄・・・・」
「・・・・・我は常世総ての悪を敷く者」
呪文を唱えるたびに魔力を消費するので体内の刻印虫によって激痛が生じるが、それを気にせず直前に臓硯が追加するように言ってきた文も忘れずに付け足した。
「されど汝はその眼を混沌に曇らせ侍るべし」
「汝、狂乱の檻に囚われし者。我はその鎖を手繰る者――」
最後まで言い終わると、召喚サークルから暴風と光が突然襲ってきた。そして、そこには全身鎧を着ていて黒いオーラをだす英霊がそこにはいた。見ているだけも。こいつはヤバいと思う何かがあった。そして、召喚されたサーヴァントは何かに気づいたのか急に遠くのほうを見ていた。
「Arhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhh」
そして、このサーヴァントは急に叫んだ。
そして雁夜は、この英霊を現界させていると大量の魔力を持っていかれるかつ魔力を一部刻印虫によって生成している状態なので、すぐに霊体化させた。あのまま現界させていれば、普通にいるだけで魔力を全て持っていかれるかもしれないと思うほどだった。
(くっ。現界しているだけで、魔力を多く持っていかれるな。これは、戦闘以外は霊体化させておかないと持たないな。後、意思疎通が難しそうだな。それで、どうやって時臣のサーヴァントを倒そうか)
英霊が無事に召喚されるのを見届けてから、臓硯が言ってきた。
「さて、雁夜。これで、聖杯戦争に参加する準備は整ったわけじゃ。それじゃ、いい結果を楽しみにしているぞ」
それだけを言い、どこかへ行った。そして、俺は何も理解していない時臣を倒そうと行動を始めた。
次回から原作から少しずつ変化した話になっていきます。
余談ですけれど、FGOのcccコラボのマップの女性が一瞬『セファール』に見えました。エクステラの続編も決まったので、マテリアルにあった妹や弟がでてくるのでしょうかね。