billu003様のハリエットに決定しました。
X.i様のハーマイオニー(Hermione)の発音変えのヘルミオネと迷いましたが、
ハーマイオニーが名付け親になることから自分の名前からは付けないだろうということと
ハリエットがダーウィンがガラパゴス諸島から持ち帰ったメス亀からというのがマグル出身のハーマイオニーらしいと感じたのが決め手です。
今後機会があればハリエットの登場はあるかと思います。
では17話どうぞ。
次の日は朝から大騒ぎだった。
『ホグワーツの森番 ドラゴン違法所持!』
この大見出しが日刊預言者新聞の一面に大きく印刷されていた。
『ホグワーツ魔法魔術学校の森番である、ルビウス・ハグリッドがドラゴンの違法所持の現行犯で逮捕された。魔法省魔法生物規制管理部の担当者にインタビューを行ったところ、ノルウェー・リッジバック種の卵を入手し、孵化させたのち極秘で飼育していたという。連行する際も反省の色は見られず非常に重い処分になるだろうとの事。ドラゴンは情報提供をした魔法研究の若き天才レナード・テイラー氏が管理することが決まっている。ノルウェー・リッジバック種は~~』
その後もドラゴンがいかに危険かなど、ハグリッドを批判する記事が続いていた。
大広間には新聞を読んだ生徒の親族からのフクロウ便が山のように運ばれてくる。
我が子への心配、ハグリッドへの怒り、ホグワーツの安全管理についての抗議、ダンブルドアへの批判、レナード・テイラーへの感謝、等々様々な手紙が降ってくる。
レオも朝から寮、学年問わず多くの生徒から質問の嵐だ。
とりあえず知っていることを正直に話す。後はそのうち落ち着くのを待てばいいだろう。
ダンブルドアは悩んでいた。
自分の影響力を最大限活かせばハグリッドを無罪とまではいかないまでも、その罪をかなり軽くすることもできるだろう。
ハグリッドを森番に任命した責任問題を理由に理事であるルシウス・マルフォイなど、校長がわしであることを快く思っていない連中が攻撃してくるはずだ。
それぐらいならまだいい。大多数の理事はわしの味方に付くじゃろう。
問題はレナード・テイラーだ。彼がハグリッドを不要と決めたためこのような結果になった。
今回の件は彼が魔法省に連絡をしたからことが大きくなった。それが無ければハリー達がチャーリーに連絡して終わっていただろう。
このままハグリッドを庇わなければレナードへのわしの印象は悪くはならないだろう。
しかし、ハグリッドはハリーにとっても友人であるし、巨人との交渉にも使える大事な仲間じゃ。
(レナードとハリー。どちらを優先すべきかのぅ……。)
最終的にルビウス・ハグリッドはアズカバンに五年間の投獄となった。
ダンブルドアは擁護したようだが、ドラゴンを違法に所持していた事実は変わらないため刑期の短縮が限界だった。
この事件に多くの生徒はいつかそうなっていただろうといった感じで受け取っていた。
グリフィンドール生でさえそう感じている者が多かった。
ハリーとロンはレナード・テイラーが悪いのだと言い回っていたが、ほとんど相手にされておらず、こいつらは何を言っているんだと変人扱いだ。
逆にレナード・テイラーは早期にこの件を解決したことから生徒やその親からの感謝、さらには魔法省から表彰されることになってしまった。
その後はこれといった事件もなく進級試験が近づいてきた。
ハーマイオニーはレオのおかげで今更一年生の勉強など必要がないため余裕をもって過ごしていた。そのためグリフィンドール生から勉強を教えてほしいと泣きつかれていた。ハリーとロンはハーマイオニーのことをレナード・テイラーの仲間と思って距離を取っていたが、試験を前にしてそんなこと言っていられないので不満を持ちつつも教えてもらっている。
レナード・テイラーはもはや試験など不要という扱いなのか教師陣から試験の作成の手伝いをさせられていた。カンニングにならないのかと尋ねると、
「「「満点以上が確定しているのだから問題ない。」」」
と大多数の教授に口を揃えて言われる始末。結局当日は試験の代わりに特別レポートの作成へ変更されることになってしまった。
そんな試験も最終日、最後の試験が終わった。皆が試験から解放されてゆっくりしたり、遊び回っている。
レオはダンブルドアに呼ばれ校長室にいた。
「試験お疲れ様だったのレオ。と言ってもレポート作成じゃったな。どんなものか後でわしも拝見させてもらおう。さて、要件は賢者の石についてじゃ。今日、わしに魔法省から緊急の要件で来るよう要請があった。ほぼ間違いなく罠じゃろう。わしが不在の隙に賢者の石奪取に動くはずじゃ。そこで君には最大限の警戒をもってあたってほしい。」
「ヴォルデモートがクィレルに憑りついているのはご存知でしょうか?」
「ああ、知っておる。ヴォルデモートは力は失っているが知識は健在のはずじゃ。クィレルも優秀な魔法使いじゃ。十分に注意してほしい。わしも魔法省からすぐに戻る予定じゃ。うまくいけば挟み撃ちもできよう。」
ダンブルドアは魔法省へ、レオは賢者の石の最後の守りの部屋で待機することになった。
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私、ハーマイオニー・グレンジャーはこの学校に賢者の石が隠させていることを知ってしまった。
あのような凄まじい力を秘めたものだ、きっと先生たちが守っているのだろう。
レオも何か知っているようだが関わっているのだろうか?
今日、ハリーとロンがマクゴナガル先生に賢者の石について話しているのを聞いてしまった。
二人は答えにたどり着いたようだが、そんな事よりダンブルドアがいない事実の方が重要だった。
ハグリッドの件から誰かがケルベロスの対処について知っているのだ。賢者の石を悪用すれば大変なことになるのは確実だろう。
ダンブルドアと同じくらいに頼りになるのはレオだ。知らせなくっちゃ!
研究室に着くとちょうどレオはどこかに向かうところだった。
「レオ! 例のもので話があるの。今、大丈夫かしら?」
「大丈夫だよ。もしかしてダンブルドア校長がいないってことかな? それなら問題ないよ。」
「どういうこと?」
「僕たちは、今日ダンブルドア校長が不在になることで賢者の石を狙う者が動き出すと確信している。それの対策も十分だ。明日にはこの件は決着すると思うよ。ここまで来たら隠す必要はないだろうから話すけど、賢者の石の守りには僕も関わっている。これからその守りに行ってくる。だから安心していいよ。」
やっぱりレオも関係者だったのね。それにレオもダンブルドアもわざと隙を見せている。
「解ったわ。……一つだけ、約束して。絶対に無事に帰ってきてね。そうじゃなかったら許さないんだから。」
「もちろんだ、約束しよう。」
私はレオのことを信じて護りに行くのを見送る。不安は少しはあるけど、信じよう。
私にとっての世界一の魔法使いはレナード・テイラーなのだから。
今日はすぐに寝てしまおう。そして朝速く起きてレオの帰りを待つんだ。
私はそう決めて寮の部屋へと戻ることにした。
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今夜だ。今夜に違いない。
あれから僕とロンはニコラス・フラメルのことを調べ続けた。ハーマイオニーは答えを知っても危険だからと教えてくれなかった。
だけど、僕たちは諦めなかった。蛙チョコカードに書いてあるのを思い出したのは運が良かった。
それから賢者の石についても知ったが、永遠の命や黄金など誰でも欲しいものだろう。
僕の箒に呪いをかけたスネイプがケルベロスについて悪態をついていたし、クィレルに対しても脅していた。怪しすぎる、こいつが狙っているに違いない!
ハグリッドがケルベロスの出し抜き方を漏らしていたのも知って、猶予が少なくなってきていると思ったが、今日は最悪だ。ダンブルドアがいないなんて! マクゴナガル先生に伝えても守りは問題ないって、相手にしてくれない。
スネイプみたいなやつが永遠の命を得たら何をするか分かりたくもない。絶対に阻止しなくては!
夜中に父さんの形見の透明マントを被ってロンと抜け出す。
ケルベロスがいる部屋の扉の前でロンに最後の確認をする。
「ロン、本当に来るのかい? 命の保証はないと思った方が良いよ?」
「持ちのロンさ! 僕たちだけがこのことを知っているんだから他に誰が行くんだい? それに親友の君が行くのに僕が行かないわけないだろう。」
その言葉を聞いて僕は最高の友達を持ったと改めて感じた。
「じゃあ、行くよ!」
扉を開けようと手を伸ばす。しかし触れる前に中から扉が開いた。
扉の先にはあのレナード・テイラーが立っていた。
ハグリッドは結局5年間の投獄になりました。
ダンブルドアがレオを優先した結果です。全力で保護すればアズカバン行きにはならないんじゃないですかね。森番復帰は不可能でしょうけど。
レオ試験不参加(一部)。魔法史とかは受けました。
クィレル、賢者の石目指してミッション(インポッシブル)スタート!
クィレルの運命はいかに! ついでにハリー、ロンは出番あるのか!?
次回は賢者の石で一番書きたかったとこです。
できれば明日には仕上げたいです。
では次回お楽しみに。