【完結】ハーマイオニーと天才の魔法式   作:藍多

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50話でーす!
と言ってもまだまだ先は長いですが。
原作ハリポタで完結したのって検索したらハーメルンだと16作品しかなかった。
目指せ17作品目!

それでは50話どうぞ。


50. 四人目

「レナード・テイラー……。」

 

予定通り名前を呼ばれたレオは歩いて隣の部屋に向かう。

その様子を大広間の全員が無言で見つめていた。だが、やがてざわめき始めた。

そのざわめきもホグワーツと他校では種類が違ったのだが。

ホグワーツの生徒は「ああ、やっぱりか。」といった諦めたような感じがするのに対して、ボーバトンとダームストラングはホグワーツが不正をして四人目を選ばせたのだという怒りの視線を四人目のレナード・テイラーに向けている。

 

レオが小部屋に入ると先に選ばれていた三人が不思議そうな顔をしてこちらを見てくる。

三人を代表してセドリックが尋ねてきた。

 

「レナード? どうしたんだい?」

 

フラーがあっ、という声を出してレオに近づいてきた。

 

「もしかして今更私の魅力に気が付いて追って来ちゃったのね! 良いわ! それが当然だものね!」

 

レオは無視することにした。

 

「ヴぉく、この人知ってます。レナド・テイラです。」

 

英語が苦手なのか若干変な感じになっているクラムが話しかけてきた。

クラムにもフラーの物と同様の翻訳用魔法が付加された指輪を渡した。

 

「おお、これはすごい。君たちの言っていることが英語として聞こえるのにはっきりと理解できる。噂通りすごい天才の様だ。で、その天才がなぜここに? 試合に関係あるのかな?」

 

レオが言う前にバグマンを先頭に、困惑した様子の三校長と教師、そして怒りに顔を歪めたクラウチが入ってきた。

 

「みんな、すごいぞ! ご紹介しよう。四人目の代表選手、レナード・テイラー君だ。」

 

それを聞いたセドリックは納得半分、絶望半分のような顔になった。

フラーは「それはジョークでしょ?」と呟く。

クラムは何も言わなかったが、わずかに驚いた表情になっていた。

 

「もちろんジョークでも嘘でもないぞ。たった今レナードの名前が炎のゴブレットから出てきたんだ!」

 

「ダンブリードール! これーはどういうこーとですか!?」

 

威圧的にダンブルドアに詰め寄るマクシーム。カルカロフも同調する。

 

「私もマダム・マクシームと同意見だ。説明してもらおうか。」

 

「わしもこれは予想外じゃ……。わしが設置した年齢線を未成年は誰も超えておらんし、他の妨害も破られた様子はない。それはお二方もお分かりじゃろう。」

 

マクシームもカルカロフもそれを言われると黙るしかなかった。

ダンブルドアの年齢線だけで未成年を寄せ付け無くしているのならばホグワーツが有利になるように細工をしただろうと言えた。だが二人も万全の状態で未成年対策を施していた。

それが破られたのだからダンブルドアと同じく予想外の出来事なのだ。

だからと言ってホグワーツから二人も代表選手が選ばれるというのは納得がいかない。

 

「未成年対策がどうなっていたかなどはこの際問題ではない。ダンブルドア、開催校は代表選手が二人というルールでもあったのかね? だとしたらそんなルールを知らない私は相当に頭がどうかしてしまっているようだ。」

 

『まったく、偉大な魔法使が聞いて呆れる。』

 

カルカロフもマクシームも怒りが収まる様子はない。

 

そんな中、バグマンだけは楽しそうにしながら言った。

 

「しかし! 炎のゴブレットからテイラー君の名前が出た。そして炎のゴブレットの炎は消えてしまっている。これでこの四人の代表たちは競技で戦う義務が発生した。これはゴブレットによる魔法契約だ。誰にも解除できないからどうあってもレナード君も含めて試合は進行するしかなくなったわけだ。」

 

「納得できるか!!!」

 

今まで黙っていたクラウチの怒声が響いた。

 

「バ、バーティ……?」

 

「今まで、どれだけ苦労したと思っている!? どれだけの障害があり私が神経をすり減らしながらこの為に力を尽くしたか知るまい! それがこんな、こんなガキに! 天才だか何だか知らんがこんなガキに私の、私の……。ええい! 代表選手の選考はやり直しだ!

こいつをホグワーツを追い出して再選考を実施するべきだ!」

 

「しかしのぉ、先ほどバグマン氏が言ったように魔法契約は絶対じゃ。もうやり直しは出来ん。納得できるかどうかではない、やるしかないのじゃ。マダム・マクシームもカルカロフ校長も良いかね?」

 

他校の校長たちは納得してはいないが無理に魔法契約を解除しようとしてお気に入りの生徒にどのような悪影響が出るか未知数なのだ。再選考するよりこのまま正々堂々と戦うことに決めた。

クラウチはレオに隠しもしない殺意を向けていたが、何も言わず出て行ってしまった。

 

「さて、レオよ。参加するのは良いが、どうやってゴブレットに名前を入れたのかね?」

 

「ゴブレットに直接羊皮紙を転送して入れました。結界や妨害、年齢線を超えることもできましたが打ち破るのに手間がかかりそうだったので。羊皮紙に色々と魔法を組み込んで炎のゴブレットに干渉して存在しない四校目の選手として僕を登録しました。ついでに同じ方法で五人目がでないように四校だけであるように固定しました。だからホグワーツの本当の代表はセドリックですよ。」

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

時は十数時間前。

その日、レオが起床すると校舎内全体に精神作用を及ぼす結界が張られているのに気が付いた。研究室の防御機構と『遮断』の指輪でレオには影響がない。

 

(昨日言ってた未成年対策か。羊皮紙を入れる前に色々と調べてみるか。)

 

二年前のバジリスク対策で設置したまま放置していた監視用の水晶玉があったのを思い出して起動させた。

 

「よし、問題なし。どれどれ……。結界以外には大広間での罠と年齢線か。んん? この年齢線……、僕だけに対してかなり厳しくなっているな。色々と面倒だな。直接入れるのはやめにしよう。解除できるけど時間がかかりそうだ。」

 

その結果、羊皮紙にありったけの魔法式を付与して転移投入することにした。

他の生徒が入れるタイミングを見計らって同時にばれないように入れた。

 

(あとはうまくいったかどうかは発表時に分かるか。さて、どうなるかな。)

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

小部屋の中の全員が驚いている。レオとしてはどの罠も突破できるけれどその分時間は消費されることが嫌であったのでこうしただけだ。姿現しの魔法があるのに羊皮紙を転送するだけでそこまで驚かれる事なのかと感じていた。

 

驚きから回復したバグマンが第一の課題の説明を始めた。

 

「ふむふむ、流石はレナード・テイラーといった常人には真似できない方法だね。さて、バーティが帰ってしまったので私の方から選手の皆さんに課題の説明をしましょう。

最初の課題は君たちの勇気を試すものだ。未知の脅威に杖の一本だけで立ち向かいどうやって乗り越えるのか、それが課題だ。試合は11月24日。全校生徒の前で行われる。これ以上のことは明かせない、試合当日のお楽しみということだ。以上! 解散でよろしいかな?」

 

それ以上は特に何もなく解散となった。

 

「レナード! 勝つのは私よ。負けてから私の魅力と実力を思い知りなさい。」

 

フラーは部屋を出る前にレオにそう宣言して馬車に戻っていった。セドリックとクラムもいるのだが完全に無視していた。

 

「僕も負けるつもりはない。互いに全力を尽くそう。」

 

クラムは堂々とした様子でそう言った。クィディッチのプロであるからなのか正々堂々としたスポーツマンといった印象である。

 

「レナード、二年前は完敗だったけど今回は負けるつもりはないよ。だから手加減無用だ。こっちも全力で行くから君も全力で来てくれ。」

 

セドリックはこちらが不正で代表になったというのに怒りもないようだ。

こういう精神性もゴブレットに選ばれた要因の一つなのだろうか。

 

最後にレオが小部屋から出て研究室に戻る。

戻りながらレオはクラウチのことを思い出していた。

 

(バーテミウス・クラウチ……。しっかり視てなかったけど何か変だったな。ズレている、そんな感じだった。魂をどうにかする魔法の影響だろうな。まぁ、機会はまだあるしその時に調べればいいか。)

 

あまり知っている人でもないし、どんなものかは推測できる、死ぬようなものでもないのでそこまで急がなくてもいいと判断した。

 

もしここでレオがクラウチについてその場で調べていれば、歴史は大きく変わっていたであろう。




未成年対策を全て魔法でやってしまったのが校長たちのミスですね。
魔法である時点でレナードには無意味なものになっています。
ちなみにゴブレットの魔法契約ならレオは解除可能です。
この方法によってハリーが選ばれる可能性はゼロでした。

さてクラウチJrの暗躍はどうなるのでしょうね。

どうでもいいのですが酔っぱらって書いているとスムーズに書き進められますね。

それでは次回お楽しみに。

11/5 クラウチに対してのレオの反応を修正しました。
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