前にどっかでほとんどの二次創作は炎のゴブレットの前でエタるって見た気がするからとりあえずそれは乗り越えられました。
それでは60話どうぞ。
魔法省からは何の声明もなく日刊預言者新聞も何の記事も書いていない。
ハリー・ポッターの言葉を教師たちは誰も否定はしなかった。ただ、ダンブルドアから発表があるとだけ伝えられていた。
レオについては本人が何も言わなかったのでそこまで噂にはなっていなかった。
だがハリーやロンは顔を見るたびに怒りと憎悪で顔を歪ませている。
その他の生徒は第三課題での迷路爆破によってレオの力を恐れているのかあまり近寄らなくなっている。
変わらず接しているのはウィーズリーの双子にジニー、セドリックぐらいである。ハーマイオニーについては言うまでもない。
レオの研究室にフレッドとジョージが尋ねて来ていた。悪戯グッズの開発状況を説明するためだ。開発はレオの助力でどんどん進み後は店の土地と店舗を確保すれば今すぐにも開店できるほどになっていた。
資金についてはレオが面白そうだからという理由で投資している。今までの研究成果から資金はあるのだ。
説明も一段落して双子がすまなそうにして言った。
「レオ、ロニー坊やとハリーのことは気にするな。あいつらがガキなだけさ。」
「そうだとも。俺たちは君が素晴らしいって知ってるさ! 悪戯グッズの開発を手伝ってくださる天才様を誰が嫌いになれようか!」
「専門店も開店できるぐらいには開発しましたからね。ただ今後は防衛グッズの方が儲かるかもしれませんね。」
「やっぱりあの人の件か?」
「どうせだったらマグルが使っても魔法を防げるようなの作っちゃおうぜ!」
「ふむ……。マグルやスクイブでも魔法発動できる魔法具……。それも面白そうかな。」
三人は商品開発について色々な構想を練り始めた。
そして学年末パーティーになった。
ボーバトンとダームストラング生たちも参加している。しかしダームストラング校長のイゴール・カルカロフは姿は見えない。元
ちなみに
パーティーを皆楽しんでいる。今日が終われば他校とは会う機会が激減するだろう。
この半年間で友となった者たちが大勢いた。別れを感じないように大いに楽しんでいる。
「レナード! いつでも私のところに来てもいいのよ!」
「姉さんは寂しがり屋なので気が向いたら遊びに来てください。」
「ちょっと! ガブリエル!」
ボーバトンの代表のフラー・デラクールとその妹のガブリエルがレオの対面に座っている。
結局、ホグワーツにもダームストラングにもフラーに認められるような男はレオ以外にはいなかった。そのレオも最愛の彼女がいる。なんでもすでに両親公認だとか。
「まったく、私みたいないい女じゃなくて別の女を選ぶなんてね。後で後悔しても遅いわよ。」
「いい女……?」
「な・ん・で! そこで疑問形なのかしら!?」
「いや、僕にとってはハーマイオニーが最高の人だからね。」
周りの生徒たちはハイハイとため息をつく。
そんな楽しい時間にも終わりは来る。
デザートも食べ終え、テーブルの上の大皿もきれいさっぱり無くなった。
ダンブルドアが立ち上がる。全員が何を言うのか注目している。
「皆よく食べたじゃろう。だが、聞きたいのはこんな話ではないことを承知しておる。
……端的に事実だけ述べよう。ヴォルデモート卿は復活した。」
その名前を聞いた瞬間、大広間は恐怖につつまれた。悲鳴を上げる生徒も少なくない。
ダンブルドアは生徒たちが平静を取り戻すまで待ってから続きを話し出す。
「魔法省はこのことをわしが話すのを望んではおらぬ。魔法省はヴォルデモートの復活を認めぬであろう。だがこれは事実じゃ。これから先は困難なことが多く待っておるじゃろう。だからこそ皆には真実を知って欲しいのじゃ。」
その後もダンブルドアの話は続く。団結の必要性、仲間を信頼しなければ勝てないといった感じだ。ハリー・ポッターの勇気を褒めていたようだが、レオにとっては興味がないので聞き流していた。
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レナード・テイラー四年目のホグワーツも終わる。
今年も色々なことがあった。
ボーバトンの生徒が天馬の馬車で帰っていく。最後までフラー・デラクールはホグワーツの男たちを魅了して帰っていった。本当に魅了したかった男には最後までその魅了は通用しなかった。
ダームストラング生たちが帆船に乗り込んでいく。
ビクトール・クラムが最後の挨拶としてレオとハーマイオニーに近づいてきた。
「ホグワーツに来てよかったよ。レナード、いつかまた会おう。その天使のような彼女を不幸にしたら全速力の箒で突撃するからな。」
「言われるまでもないです。」
最後に握手をして帆船に向かっていった。帆船が水中に消え、二つの魔法学校はホグワーツから去った。
紅の蒸気機関車がキングス・クロス駅に向かって走る。
コンパートメントの一室にはレオ、ハーマイオニー、クーの三人がいる。
ハーマイオニーは日刊預言者新聞を読みながら呆れている。
「やっぱりどこにもヴォルデモートの復活についての記事はないわ。それとダンブルドアやハリーのことを中傷するような記事ばかりね。」
「僕のことは何もないのかな?」
「レオについては何も書いてないわね。ファッジも怖がってたりしてるのかしら?」
実際のところはレオの功績が大きすぎるので下手にレオの事を批判したりすると世間からの魔法省、つまりは大臣であるファッジへの不信感が増す可能性が高いので表立った行動ができていないのだ。今はレオに対しての情報を集めているのだろう。
「まぁ魔法省についてはどうでもいいか。夏休みはどうする?」
「今年もレオの家で過ごしたいわ。ママとパパには了承済みよ。」
「あー……、そういえばハーマイオニーの両親にちゃんと報告しなくては。僕たちが付き合っているって知ってるらしいけどはっきりと僕の口から言わないといけないよな。」
「今日はキングス・クロス駅に来てるはずよ。大丈夫、二人とも嬉しそうだったし。」
少し不安そうなレオを見て珍しいと思いつつその姿も愛おしく感じているハーマイオニー。それだけ自分に対しては真剣になってくれている証拠だろう。
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キングス・クロス駅 九と四分の三番線。
そのホームに降り立った三人は両家の両親の姿を見つけた。
無事に帰ってきたことを伝えた後、レオはハーマイオニーの両親と向き合った。
「お義父さん、お義母さん。報告しなければならないことがあります。」
「なんだね?」
「ハーマイオニーさんとお付き合いさせてもらっています。」
「うむ、知っている。君なら娘を任せられる。何より娘が幸せそうにしているのを何年も見てきた。娘の事をよろしく頼む。」
「はい!」
娘さんをくださいと言った感じになってしまっている。
レオは気にしてないがもうすでに両親たちは結婚すること前提で動いている。
母親たちがレオとハーマイオニーに近づいて聞いてきた。
「プロポーズはされた?」
「式はいつにするつもり? 流石に学校卒業してからの方が良いと思うわよ。」
「え? ええ!? ちょっとママ! フェリスさんも!」
「何か話が大きくなってませんか? 僕たち付き合っているという報告だけだったんですけど……。」
「娘と結婚するのは嫌かね?」
「レオ、男なら責任を取れって言っただろ。俺たち誰も反対してないぜ。」
「嫌ではないですけど流石にこの流れではちょっと。」
「む、確かに親がいるとこではダメだな。まだ若いしプロポーズは早いか。だがレナード君、私たち親、全員が君たちの将来について何も反対してないとだけ覚えておいて欲しい。」
こうしてレナード・テイラーとハーマイオニー・グレンジャーのカップルは両親公認の仲になった。ついでに結婚許可も獲得。
闇の帝王が復活して魔法界、いやマグルの世界にも闇は広がっていくだろう。
それでもレオとハーマイオニーにはそんなの関係ないとばかりの幸せがあった。
レナード・テイラーの四年目は魔法より大切な人ができるという人生で最も素晴らしい年であった。
四巻終了! セドリックも死なず平和に終わりましたね。(死喰い人は除く)
レオはかなり怖がられることになりました。
まぁあれだけの爆発を起こして爆心地にいて無傷じゃしょうがないか。
優勝賞金は没収。
ですがフレッジョの悪戯専門店はレオの開発協力と資金援助で問題なし。
次回予告!
ホグワーツに襲来する魔法省の魔の手!
いまだかつてないほどの
さらに裏では闇の帝王が暗躍する。
ターゲットはハリー・ポッターではなくレナード・テイラーだ。
闇の帝王はレナード・テイラーを打ち破れるのか!?
次回 5章 不死鳥を超えて
それでは次回お楽しみに。