【完結】ハーマイオニーと天才の魔法式   作:藍多

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この物語は私の妄想の産物ですけど
文章として書いていない、私の脳内にあるだけの部分も多々あります。
そういった部分も書きたいけどその能力がないからもどかしい。

それでは86話どうぞ。



86. 戦前の嵐

北海の真ん中にある孤島。

そこには罪を犯した魔法使いを閉じ込めておく監獄が存在していた。

その名をアズカバン。

吸魂鬼(ディメンター)によって幸福を根こそぎ吸い取られるそこはまさに地獄である。

 

だが、それは過去の話。

最早通常の監獄としての機能は既になく、闇の帝王ヴォルデモートを中心とする闇の勢力の最大の拠点となっている。

島は荒れ狂う海に囲まれた天然の要塞、そこにホグワーツに劣らぬ防御魔法が施されたアズカバンは容易に正義が踏み入ることができない領域だ。看守であった吸魂鬼(ディメンター)はイギリスの各地に配置され数を減らし、本来は囚人であるはずの死喰い人(デスイーター)が自由に闊歩している。

 

現在のアズカバンの機能は主に三つ

一つは死喰い人(デスイーター)達の居住施設。

下っ端の死喰い人(デスイーター)ですらない者から古株の歴戦の魔法使いまで相当数の魔法使いがここで生活している。居住空間だけでなく娯楽施設なども設置されストレスを感じることなく暮らすことができるようになっている。

 

二つ目はマグルやマグル生まれを閉じ込めておく監獄。本来とは逆に罪の無いものが監獄に捕らえられている。しかも、ただ単に捕らえられているだけではない。

些細なことから痛めつけられ、拷問され、犯され、そして無残に殺されることなど魔法省が陥落してからの約一カ月で両手の指では数えられないほど起こっている。死んだ者たちは埋葬されることも無く魔法生物たちの餌となる。

 

最後は実験施設。人間の体内に悪霊の火を埋め込んだ爆弾などはここで生み出された技術だ。

捕らえられているマグルやマグル生まれを実験材料として利用してより強力な魔法や魔法薬の開発を行っている。それ以外にも魔法生物の強化改造や新造などの研究もしている。

 

人を人とも思わない所業が平然と行われているここはまさに地獄そのもの。

それも当然、純血主義にとって人とはすなわち自分たちのことを言う。それ以外の穢れた血はゴミなのだ。

半純血などの闇の陣営に屈した者たちも自分たちにその矛先が向かないように必死である。

今日も孤島には罪なき者たちの嘆きが広がっている。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

ホグワーツ魔法魔術学校。

世界有数の魔法学校にしてイギリス魔法界最後の砦。

校長であるアルバス・ダンブルドアの方針で子供たちには出来るだけ平時と同じように学ぶことができるようにと授業は変わらず行っている。

だが、不死鳥の騎士団員でもある教員は任務で不在になることが多く思うように授業ができない有様。授業内容も身を守ることを中心としたものになっている。

更には魔法省の生き残りや逃げ延びてきた者たちの居住区画の為、クィディッチ競技場が割り当てられることになってしまってもいた。空間拡張の魔法もあるのだがそれも限界がある。

授業は思うようにならない、クィディッチはできない、逃げてきたものが増える、恐怖から逃げようとする者も出てくる。それだけでなく毎日のように嫌な情報が舞い込んでくる。

ストレスで体調を崩す生徒も少なくない。

そんな中で、この逆境をどうにかしようとする生徒も大勢いた。

レナード・テイラーによって鍛えられたジニー・ウィーズリーを筆頭にした特別授業に出ていた生徒たちである。最早並みの闇祓いレベルの力を得た生徒たちは教師たちに自分も戦うと連日申し立てていた。

子を心配する親や、生徒想いであるマクゴナガルは当然反対した。

 

「ミス・ウィーズリー! 何度も言いますが危険です。それにあなたたちは未成年なのですよ!」

 

「でも先生、私たちだって今がどんな状況か理解しています! そのうちホグワーツ(ここ)にも敵が来ます! ここが絶対安全っていう保証はあるんですか!?」

 

「そ、それは……。」

 

マクゴナガルは言い淀んだ。今の戦況はとてもじゃないが良いとは言えない。

魔法省が陥落したことでイギリス魔法界は既に闇の帝王に乗っ取られたも同然だ。

大半の民衆が諦め屈している。ダンブルドアを信じていないわけではないが、ここでの抵抗もいつまで続けられるか不安になって来る。

 

「私たちは黙ってやられるなんて嫌です。戦います!」

 

マクゴナガルは集まった生徒たちの目を見た。

皆、覚悟を決めた目をしていた。

 

「……分かりました。ただし! 敵がここを襲ってきた時にそれを防衛する、それ以外は認めません。私たちの任務の手伝いなどは無用です。いいですね!」

 

「「「はい!」」」

 

集まっていた生徒たちが一斉に返事をする。

そこへメイドを引き連れた一人の生徒がやってきた。

ホグワーツでは知らぬ人がいない、ここが今でも攻め込まれていない最大の要因ともいえる、レナード・テイラーである。

 

「みんなここにいましたか。戦う意志を持った皆さんにささやかながらプレゼントです。」

 

そう言ってレオはクーが持っていた箱を見せる。箱の中には大量の指輪やネックレスなどのアクセサリーが入っていた。

 

「これらは防御のための魔法具です。生徒だけでなく騎士団の分もあります。効果については様々ですが、とりあえずどれも一度なら死の呪文(アバダ・ケダブラ)も防げる仕様になっています。」

 

生徒も騎士団員も予想外の贈り物に最初は驚いたが、その後は喜んでそれを受け取った。

レオとしてはこれ以上ヴォルデモートの好きにさせるつもりはなかったので、できる限りの被害は減らそうと考えての事だ。

 

「マクゴナガル先生。スネイプ先生はどこですか?」

 

「スネイプ先生ならば数時間後に任務から戻られるはずです。それにしてもミスターテイラー、こんな大量の魔法具を本当に良かったのですか? いえ、ありがたいのですが……。」

 

「ああ、大丈夫ですよ。対価とか必要ないですよ。僕としてもここには愛着がありますし、できれば死人は少ない方が良いですから。それにそろそろ世間がこんな状況では不便ですし、何よりアレは滅ぼすと決めました。それでは、戻りますのでスネイプ先生が戻られましたら研究室の方へ来るように連絡お願いします。」

 

 

数時間後、セブルス・スネイプはレナード・テイラーの研究室を訪れていた。

今日も死喰い人(デスイーター)や闇の帝王と会ってスパイ活動をしてきたところだ。

魔法省を乗っ取り、イギリスを事実上支配しているが未だにホグワーツに攻め入ることすらできていないためホグワーツをスパイしているという役割のスネイプに様々な負担がかかっているのであった。

体力も精神も日々削られている。ホグワーツで憎たらしい糞メガネの餓鬼と会うのとどちらがいいかなどといったどうでもいい比較をついついしてしまうほど疲れていた。

ホグワーツに戻ってきたら、次はレナード・テイラーからの呼び出しだ。

教師を呼びつけるとは何事だ! と言いたくもあるが、全てにおいて自分を上回る存在であるし、ダンブルドアからも逆らうなときつく厳命されている。

 

(嫌な予感しかしない……。)

 

思わずため息をつくとメイドのクーが紅茶を淹れてくれていた。

 

「お疲れの様ですね。こちらをどうぞ、疲労回復用の魔法薬入りの紅茶です。美味しいですよ。」

 

スネイプは一口飲む。すると今までの疲労が嘘のように消え去っていくのを感じた。

 

「さて、スネイプ先生。ヴォルデモートの配下としてスパイ活動は順調ですか? 僕が知っている情報だと死喰い人(デスイーター)が一番集まっている拠点は元アズカバンのはずです。それを踏まえて先生にお願いがあります。」

 

「何かね? できれば楽な仕事だとよいのだが。」

 

レオは手のひらサイズの宝石を差し出した。それは虹色に輝いており多量の魔力を秘めているようだった。

 

「これをお渡しします。これはそうですね……目印ですかね。これをアズカバンに持って行って欲しいのです。それとこれを持って行ったときに出来るだけ多くの死喰い人(デスイーター)を集めてください。あ、ヴォルデモートは除外で。集める理由としては『レナード・テイラーの魔法具を手に入れた』とでも言えばいいのでは? この魔法具には説得力を高める効果もあるので集める助けになるでしょう。この作戦後にはおそらくスパイ活動は難しくなるでしょうからこちら側と相談してから決行日を決めてください。」

 

死喰い人(デスイーター)を集めてアズカバンに持って行くだけでよいのかね? その後はどうなるのだ?」

 

「被害者の救出と敵の殲滅を行います。それを持って設定の場所で念じれば発動するようになっています。この場合はアズカバンですね。その後は…………」

 

魔法具の効果とその後を聞いて、レナード・テイラーの本気が伺えた。

そして同時にスパイとしての活動は終わるのだと確信した。

ダンブルドアやスクリムジョールらと相談して作戦の決行日は一週間後に決まった。

この作戦後には最終決戦が始まる予定だ。

それまでに多くの死喰い人(デスイーター)が集まるようにスネイプは奔走することになった。

 

一週間後。

 

アズカバンには常駐しているもの以外にも多くの死喰い人(デスイーター)が集まっていた。

闇の帝王も信頼するホグワーツにスパイとして潜入しているセブルス・スネイプが最大の障害たるレナード・テイラー製の魔法具を入手したとの事であった。

闇の帝王にもその報せは届いている。

その魔法具の効果内容は単純に魔法使いの魔力や魔法精度などを強化するものであるとの事。その強化度合いは凄まじく、ホグワーツの結界を超えて姿現しや強力な魔法の連続使用も簡単になると言う。そのため多くの死喰い人(デスイーター)がその効果を受けようと集まっていた。

闇の帝王自身はまずは下僕で効果を確かめてからの予定の為ここにはいない。

 

百を優に超える死喰い人(デスイーター)全員の注目を集めながらスネイプは七色に光る宝石を取り出す。

死喰い人(デスイーター)達がその輝きに目を奪われている中、スネイプは魔力を込めそれを起動させる。

その瞬間、宝石の光は増大し目を開けられないほどになる。

その光が収まった時にはスネイプの姿はどこにもなかった。

 

そして、集まった死喰い人(デスイーター)達は自らの運命を知ることになった。

 

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ホグワーツの校庭。

あらかじめ場所を開けていた所にスネイプと囚われていた被害者たちが姿を現した。

待機していた癒者やマダム・ポンフリーたちが傷や呪いを癒していく。

任務が終わってホッとしているスネイプにレオが労いに来た。

 

「お疲れ様です。首尾はどうでしたか?」

 

「思っていたより人数が集まっていた。それだけレナード・テイラーの名は効果があるようだな。」

 

「それは良かった。では最後の仕上げといきますか。」

 

レオは上空高く飛び、全力の魔力を込めて魔法を発動させる。

数年前に競技場の巨大な迷路を吹き飛ばした殲滅魔法(インタリトム)の更なる強化版だ。

それを何度も発動させ更に重ね合わせるだけでなく圧縮させてゆく。

手のひら大の光の玉が出来上がる。その中には恐ろしいほどの破壊の魔力が満ちている。

 

破滅の光(エグゼティム)

 

それを更なる上に向けて射出する。大気圏を超え、宇宙に達したそれは目印に向けて真っ直ぐに落ちていった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

アズカバンには恐怖、混乱、絶望、諦め、その他様々な負の感情で溢れていた。

セブルス・スネイプが発動した魔法具の効果によるものだ。

魔法使いの強化などと言うのは勿論嘘である。真の効果は全くの別物。

 

一つ、発動者が闇の魔法使いと認識した人間を除いて指定した場所に転移させる。

二つ、魔法具を中心にアズカバンのある孤島周辺海域に物理移動・魔法転移阻害の結界を張る。

三つ、これから先に起きることを瞬時に周りの人間に理解させる。

ついでに宝石にはレオの指輪と同程度の防御機構も備えているためそう簡単には破壊は不可能である。

 

これらの効果によってアズカバンには死喰い人(デスイーター)だけが取り残された。

これから先の未来……つまりは天からの裁きの光が落ちてくることを認識させられるというおまけ付きだ。

 

逃れられぬ死の運命に直面した死喰い人(デスイーター)達の行動は様々だった。

逃げられないと理解していても必死に逃げようとする者。

自暴自棄になって無差別に攻撃する者。

愛する家族と抱きしめ合っている者たち。

自殺をする者。

今までの罪を懺悔し許しを乞う者。

最後まで闇の帝王への賛辞を叫ぶ者。

欲望のままに飲み、喰い、犯す者。

精神崩壊する者。

 

そんな死喰い人(デスイーター)達の行動など無意味だと断じるがごとく、天からの贈り物は島とその周囲ごと無に帰したのであった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

闇の帝王、名前を言ってはいけないあの人、死の飛翔、永世魔法大臣、他にも多数の二つ名がある史上最悪の闇の魔法使いヴォルデモート。

青白い死人のような肌。髪一つない頭に、削ぎ落したかのような鼻。目はヒトではないと主張するように真っ赤である。

そんなヴォルデモートは怒り狂っていた。その怒りにふれ彼の周りには傷ついた死喰い人(デスイーター)が転がっている。中には屍になっているものも少なくない。

普段から機嫌を損ねれば部下に八つ当たりするのは当たり前ではあった。

だがそれも以前までの事。復活してからは最大の障害(レナード・テイラー)を排除するために貴重な駒を悪戯に消費するのを良しとせず、できるだけ自制することを覚えるようになっていた。

そんな帝王がここまで怒り狂っているのには三つ原因があった。

 

一つ、最大の拠点であるアズカバンが消滅したからである。

戦闘要員の死喰い人(デスイーター)や魔法生物がいるだけでなく、研究施設も揃った重要な拠点であった。ここが落とされたのはかなりの痛手である。だが、戦力で言えば他にも拠点や切札はあるので致命的とは言えない。屈辱と怒りを覚えるが敵の事を考えればまだ想定内だ。これだけならここまで怒り狂わない。

 

二つ、セブルス・スネイプの離反。

ヴォルデモートが最も嫌うことの一つに裏切りがある。

その境遇から共感し、信頼もしていたスネイプの裏切りはかなりの衝撃だった。

今までのホグワーツの情報がどこまで本当であったのか、それを確認する術も今はない。

こちらの情報も多くが敵にわたっているはずだ。

アズカバンの消滅にもスネイプが関与している。

最早、許すことなどありえない。確実に殺す。

だが、これも乱心させるほどの怒りをもたらさないはずだ。

 

最後、三つ。これが最大の要因である。ここまで馬鹿にされたのは生まれて初めてだ。

部屋の机には一つの手紙が置いてあった。八つ裂きにしようとしたが生半可な魔法は防いでしまう防護が施されているのでそれも叶わなかった。

手紙の内容はこのようなものだった。

 

『闇の帝王 トム・マールヴォロ・リドル様

そろそろ秋も終わり、冬が近づくことで肌寒くなってくる時期ですね。

さて、そろそろ十分人生を堪能したと言っても良い頃合いでしょう。

11月末日、ホグワーツにてトム・リドル様をあちらに送る会を開催しようと思い連絡をいたした次第でございます。

既にあなた様の魂の一部がホグワーツでお待ちになっております。

ただ、一人で旅立つのは心細いとは思いますので

配下の死喰い人(デスイーター)並びに魔法生物全員の参加をお待ちしております。

 

当日の催し物として新作の魔法、魔法薬、魔法具の発表を予定しておりますので、

全能力を持って楽しんでいただければ幸いです。

 

レナード・テイラーより

 

追伸 この内容は全世界の魔法省に通達しておりますので欠席される場合はお手数ですが各国の魔法大臣まで連絡をお願いいたします。』

 

この手紙を分かりやすく書くと、

 

十分生きたからそろそろ死ね。

ホグワーツで待っている。

分霊箱(ホークラックス)は既に確保した。

一人では怖いなら全員でかかってこい。

新しい魔法の実験をするから全力で来い。

逃げるならどうぞ、但し全世界が逃げたことを知ることになるぞ。

 

こんな感じだろうか。

明らかに馬鹿にした言い回し、数は不明だが分霊箱(ホークラックス)も確保され、しかも実験感覚でこちらの勢力全部を滅ぼすことに疑いを持っていない。

屈辱だった。完全に舐められている。だが、ここで怒りのまま突撃しても容易にやられる。

安らぎの水薬を飲んで怒りを抑える。闇の帝王に逃走はない。

今は十月の半ばだ。後一月半の間に決戦の準備を整えなければ。

下僕たちに決戦の準備を進めさせる。それと同時にヴォルデモート自身も切札の強化を決意する。

 

(あと少し……。レナード・テイラーよ、貴様は俺様を殺すつもりのようだが逆だ。次に俺様と出会った時が貴様の最期だ。)

 

時間は有限である。だが、闇の帝王は焦ることなく作業を進める。自身の敗北など微塵も疑うことなく、宿敵の敗北とその先の優れた魔法族が世界を支配する世界を夢見ていた。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

レオはホグワーツ校長室でダンブルドア、マクゴナガル、スネイプ、スクリムジョールと共に最悪の監獄の最期の光景を見ていた。

アズカバンの近くで待機していたクーから連絡があり島ごと消滅したことを確認した。

レオ以外は敵とは言え、人が恐怖によって見せる痛ましい光景に顔をしかめていた。

 

「よし、成功。予定ではこれからヴォルデモートへの連絡が行くことになっています。騎士団と闇祓いで決めた決戦の日時はおよそ一カ月半後の11月30日です。」

 

「勝算はあるのだろうな?」

 

スクリムジョールは再確認をしてきた。戦いとは何があるか分からない。少しでも勝算が高い方法を取りたいと思うのは当たり前のことだ。

 

「敵をちまちま潰していっても時間がかかるし面倒なので、こちらに誘い込んで一気に殲滅した方が手っ取り早いと考えました。ここ(ホグワーツ)は戦場になりますけど防衛機構と僕が相手をします。皆さんは生徒や非戦闘員を守ってください。勝算はまぁ、大丈夫でしょう。」

 

レナード・テイラーは大したことが無いように敵を殲滅すると宣言した。

困惑した雰囲気の中、ダンブルドアが代表として質問をする。

 

「決戦当日は本当にわしらは何もしないで良いのか? わしらに出来ることは何もないのか?」

 

「当日は僕、クーで真正面から迎え撃ちます。ダンブルドア校長たちには城の防御と当日までに情報伝達等をお願いします。」

 

「わしらの力は戦闘には不要なのかの?」

 

「当日は僕も全力で敵を滅ぼすつもりです。なので巻き込まない保証はできません。ダンブルドア校長や父さんレベルの実力がないと殺してしまうかもしれません。それに……。」

 

「それに、何じゃね?」

 

「できれば僕の力だけでやりたいです。敵は父さんを傷つけたわけですし、僕がやりたいのですよ。」

 

その言葉でレナード・テイラーが怒っているのを感じた。

それに今までもとんでもない力を見せてきたが、全力で戦っているとは思えなかった。

そんなのが全力で戦う。恐ろしくて想像したくもない。

 

「分かった……。お主に全てを任せよう。わしらはレナード・テイラーを信じてこの城を護るとしよう。」

 

「それでは当日まで色々と準備しますので、生徒や避難民への情報伝達と当日までに城での配置等よろしくお願いします。」

 

話は終わったとでもいうようにレオは出ていった。残された者たちはダンブルドアの元これからについて話し始めた。

 

次の日にはホグワーツ敷地内にいる全ての元に最終決戦が行われると通達があった。

嘆き、怯え、恐怖、そういった負の感情が次々と出てくる。

だが、それに負けないほどに敵と戦うと言う強い意志もあった。

しかし、闇祓いや実力のある生徒たちに課されたのは城の防衛だけであった。

納得がいくはずもなくダンブルドアやスクリムジョールに詰め寄る。

返答は唯一つ、「レナード・テイラーに殺されたくなければ下がっているように」それだけであった。

闇祓いも生徒たちもすぐに指示に従った。彼らはその実力を知っているのだ。

 

決戦までにホグワーツは大幅に拡張され中に全生徒、避難民を収容できるまでになっていた。同時にレオによる防衛機能もさらに追加されていた。

 

そして時間はあっという間に過ぎ去り、世界の運命を決める日がやってきた。




アズカバン消滅!

アズカバンは色々と地獄になってました。
それももう終わりましたけどね。

ホグワーツはダンブルドアが校長のままなので今までと同じように授業をしています。
ただ、なかなか思うようには行っていませんが。
レオがジニーや騎士団に防護の魔法具を渡したのは生存率を上げる=お辞儀への嫌がらせになるからです。

スネイプ先生スパイ活動から解放。
スネイプ先生に渡した宝石の効果は以下のようなもの
・目標へ誘導するためのビーコン
・説得率上昇の魔法
・発動時に味方を救出
・発動時に敵を閉じ込める
・発動時に敵へ死を認識させる
ついでに生半可な攻撃では壊せません

破滅の光は4章で迷路を吹き飛ばした魔法の上位版です。
島ぐらいなら余裕で吹き飛ばす魔法です。

お辞儀への挑発
手紙には読んだ人物を苛立たせる魔法が仕込んであったのでこんな感じに。
レオは普通に文章を書いただけです。苛立たせる参考に双子やフォイが協力してます。

最終決戦は11月末。

それでは次回お楽しみ。
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