上海人形家出禄   作:ルシャルシャ@黒P

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前回のあらすじぃぃ!!
尋問中ぅ!!
吸血鬼逃亡ぅ!!
終わりぃ!!


上海可愛いぃ!!


九十一体目 イ キ ツ ク サ キ

私達は森の中、地面に座っていた。

作戦会議である。

 

「これからどうする?」

「.....私は未定...」

「私はルーミアさんを地上に送り届けれたので天界に帰ります。総領娘様も心配ですし...」

 

衣玖さんは申し訳なさそうな顔をする。

私は精一杯明るい声で

 

「分かった。天子によろしくね」

「はい」

 

本音を言うと帰って欲しくない。頼りになるしもっとお話もしたい。けど、だけども衣玖さんには衣玖さんの人生があるから。私が引き止める事は出来ない。私に出来るのは

 

_______________________________

 

笑顔で手を振って見送る事だ。

衣玖さんは羽衣を膨らませ、気球のように空に登って行った。

 

 

 

白だった。

_______________________________

「.....これからどうする?...」

「そうだなぁ.....あの吸血鬼追いかける?」

 

ルーミアは明らかに嫌な顔をした。

そりゃ嫌だよね。でもそれ以外にやることないんだもん。

 

「.....泊まるとこ...」

「あ...確かに...泊まれるとこ探さなきゃ」

「.....賛成...」

 

そんなふわふわとした目的を掲げ、私達は森を歩き出した。

 

 

 

〜〜人形&少女移動中〜〜

 

 

 

しばらく歩くと大きな屋敷が突如姿を表した。

外見は古い木造建築だが、蜘蛛の巣等の物は一切なく、まだ誰かが住んでいてもおかしくない雰囲気だった。

ただ一点を除いて。

 

ありとあらゆる窓、扉は木の板で塞がれていた。何者も入れぬ様に、まるで全てを拒絶するように、何かに怯えるように。

 

「まるでお化け屋敷だな...」

「.....もうすぐ夜...」

「そうだな...とりあえず正面玄関の板を外そう。」

 

そう言い、私達は作業に取り掛かった。

板はなかなかに外れなかった。二人で協力してやっと外せる程固かった。

外した板の裏を見てみると御札がびっしりと...

私達は外してはイケナイモノを外してしまったのかもしれない。

 

そして日が完全に暮れた頃。やっと人一人分が通れる隙間が出来た。

さっきからゴソゴソと後ろの草むらが揺れ、赤い目がこちらを見ている。

私達は民家に不法侵入した。

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【???】

「中は思ったより綺麗だな...」

「.....何だか寒い...別の所探す?」

「なんだよルーミア。ビビってんのか?」

 

カタッ

 

奥の部屋で何かが倒れた音がした。

 

「.....バカバカしい...お化けなんているわけない...科学的に考えて...」

「あ、ちょっと!!」

 

ルーミアは音の正体を確かめようと奥の方へと歩いていく。

いくつもの襖や廊下をどんどんと進んでいく。何かに取り憑かれたように他の物に目もくれず。

私はと言うと、その襖や廊下に一面何重にも貼られたお札を横目にルーミアを追いかけた。

渡り廊下を渡り、角を何度も曲がり、それでもルーミアは進む。’’一度も迷うこと無く,,

_______________________________

【???の間】

ルーミアが立ち止まったのは大広間の前だった。大広間の襖にはお札は一枚しか貼っていなかった。だが、そのお札は襖の間で縦に真っ二つになっていた。

 

「ル、ルーミア?どうしたの?」

「.......」

「中に...何かあるのか?」

 

ルーミアは私の言葉に耳を傾けず、襖に手をかけ、一気に開け放った。

 

 

そこに居たのは、白い髪の毛。ふわりとした花柄の着物が印象的な少女が、御膳にのったご飯を食べていた。

 

 

御膳の上には少量の白米。焼き魚の切り身。花形のお椀に漬物と言う質素な食事がのっていた。

 

 

 

 

 

ばたり

 

 

 

 

 

突然、そんな音が聞こえてくる。

 

視界の端に金髪が見える。

 

花柄の着物を着た少女は悲しそうな顔をしている。

 

ゆっくりと横を向く。

 

ルーミアは地面に倒れ伏していた。

 

「ど...どうしたの...?」

「.......」

 

返事は無い。助け起こそうと、手に触れる。

 

 

冷たかった。

 

まるで死人のように。

 

 

ルーミアを仰向けにする。

 

ルーミアの目はしっかりと見開かれていた。

 

瞳孔は開ききっていた。

 

左胸に耳を当てる。

 

心音は聞こえない。

 

聞こえるのは、

 

 

 

 

震えた私の息遣いだけだった。




あ...あれ?ルーミア...さん?えっと.....衣玖さんはしばらく出番はありません.....それよりもルーミアさん...ど、どうするんですか?これ?
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