怪しい手紙の主に会いに行く。
私も同行しよう。
上海院!!
上海かわいい
ずるりずるり
何かを引きずる音が木にこだまする。
人形が二体。一つの棺桶を引きずっていた。
「.......」
「.......」
無言。
ただただ無言だった。
引きずって
引きずって
引きずった。
〜〜人形棺桶輸送中〜〜
「.....ここどこ...」
「え〜と...森の中...」
「.........」
「そう機嫌を悪くしないでよ。ほら、待ち合わせ場所はもうすぐ...」
木々の間から以前どこかで見た黒いマントがちらりと見えた。
私とルーミアはピタリと動きを止めた。
それと共に棺桶も止まった。
「そこの」
突然声をかけられる。
背中に掛けてあったランスを引き抜く。
「こうなりゃ徹底抗戦あるのみ...!」
「.....待って...もう居ない...」
ルーミアの言った通りいつの間にか黒いマントは見えなくなっていた。
「じゃあ誰が...」
「私よ」
背後から声が聞こえる。ルーミアと視線を合わせ、ゆっくりと振り向く。
そこには無数の目が蠢く空間の【
「私の名前は
そう言いながらその妖怪はスキマより現れた。
その姿はどこか胡散臭く、だけど美しく、そして幼ささえ感じさせた。
「.....こいつ、強い...」
「あぁ...知ってる...」
「あなた...どこかであったかしら?」
「ひえ...あっえましぇん」(訳:いえ...会ってません)
「そう...」
「率直に聞きましょう。目的は何かしら?」
「人を運んで来た。その棺桶の中だ。」
「となるとあなた達は付き人?」
「.....そうなる...」
「小さいあなたも?」
「あぁ。」
その時、棺桶がガタガタと揺れだし
「何!?何が入ってるの...」
「ぷはぁ...死ぬかと思いました...あ、死んでました...」
棺桶の中から声が聞こえる。
「すみません...空気穴を塞がれると苦しくて...」
「誰か入ってるの...?」
「この中には私達が運んで来た人が詰めてある。」
「なぜ詰めてるの...?」
「.....その人を見ると死ぬから...私が一度死んでるから事実...」
「って事はあなたはもしかして...西行寺 幽理子?」
私は手紙を広げ
「これを送ったのはあなた?」
「あ〜...なるほど。だからここに...」
「棺桶は即席の物で、畳や柱を分解して組み合わせた粗末な作りさ」
「.....作る為に一部屋犠牲になった...」
「なるほどね...今までの無礼を詫びるわ。ごめんなさいね。小人さんと.....金髪の
「人形じゃい!」
「.....その言い方...気に食わない...」
「それと西行寺 幽理子。来てくれてありがとう。」
「いえ...」
すると
「でも困ったわね...実は他にも何人か呼んだんだけど来たのはあなた達だk.....いや、直ぐにいなくなったのがいたわね...」
「あ〜...あのマントは見間違いじゃなかったのか...」
「.....見間違いの方が良かった...」
「あら、知り合いでもいたの?」
「いえ、」「.....知らない人です...」
この世界は過去なので、タイムパラドックスを起こさぬように初対面を装います。過去に飛んだ者の宿命だね。仕方ないね。