上海人形家出禄   作:ルシャルシャ@黒P

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前回のあらすじ!
ここは地獄!
血の池に溺れるルーミア!
鬼!


平成最後に間に合った...これで多分平成最後です。上海人形家出禄、平成の間ありがとうございました!令和からも上海人形家出禄をよろしくお願いします!

上海かわいい


百一体目 上海とルーミアの地獄旅行

「まぁ、お見事」

「お見事も何もあるか.....」

 

鬼は傷まみれで血の池に浮いていた。

鬼を激闘の末、血の池に浮かべることには成功した。鬼は強く、ルーミアと私の全力でやっと勝てたと言った具合だった。

 

「でも、悲報ね。更に鬼が来てるわよ」

「えぇ...どこに...?」

「まだ遠いけど直ぐに来るわ。」

「なぜ分かる...」

「まぁ...秘密よ。とりあえず身を隠す所を探した方がいいんじゃないかしら?」

「あんな化け物と連戦なんてごめんだ。」

「.......」

 

ルーミアは黙って、何度も頷いていた。

 

 

〜〜人形&少女移動中〜〜

 

 

移動中、岩の上にたたずむ不気味な人間を見つけた。顔はガスマスクを被っており、そこから背中のタンクへとホースが繋がっている。格好は廃材をかき集めた、ポストアポカリプスの住民のようだった。

その人間はギョロギョロと周りを警戒していた。

 

「あれはなんだ...?」

「なんだと思う?」

「.....鬼の一種...」

「まぁ...ほぼ正解ね。」

 

その人間の後方から、同じ格好の人間が複数人。針まみれのバギーのようなものに乗ってやって来た。何か短く会話を交わすと、岩の上の人間はバギーに乗り込み、その場を去って行った。

 

「あれは死人の成れの果て。軽い罪の者は記憶を消されて地獄でこき使われるの。」

「あきらかにヒャッハーしてそうな見た目なのは...?」

「さぁ...?流行ってるんじゃないの?」

 

嫌な流行りだ。それよりも

 

「それよりもそろそろ私達をここに連れて来た理由を話してくれてもいいんじゃないの?」

「あ〜.....そうだったわね。まだ言ってなかったわね。」

 

すると紫は地面に手を着き、すぐに離した。

 

「周りに誰もいないからちょうどいいタイミングね。えーっと、あなた達をここに連れて来た理由。それは簡単。とある人を連れてきて欲しいの。」

「招集をかけた人達と連絡がつかなくなった...だったな?んでここにその一人がいると。」

「話が早くて助かるわ。それで...まぁ...単刀直入に言うと。ここからしばらく東に向かうとその人がいるわ。」

 

紫は東の方角を指さす。その指をさした方向には踊り狂う灼熱と、暗雲が立ち込めていた。

私とルーミアはものすごく嫌な顔をした。

 

「言いたいことは分かるわ。でも私はまだやる事があるから迂闊には動けないの。だから自由に動けるあなた達が必要なの。今、自由に動けるのはあなた達しかいないの。」

「随分と着いてきてくれているけどそれは自由じゃないのか?」

「.....実を言うともうそろそろ時間なのよね。」

「時間...?」

「詳しくはまだ言えないんだけど...まぁとりあえず二人で頑張ってね!」

 

そう言い切ると、紫はスキマの中に消えていった。その表情には苦しさのようなものが見えた。

 

「とりあえず...行くか」

 

ルーミアはまた、静かに頷いた。

 

_______________________________

身を焦がし、喉を焼くような空気の中、私達は進んだ。時々、火の粉が飛んでくる。いつも、どこかから叫び声が聞こえる。

 

「ここが目的地か...?」

「.....恐らく...」

「でかい館だな...」

 

私達の目の前には赤黒い、巨大な館が静かにたたずんでいた。

館の入口らしき所には鬼が二匹、門番のように立っていた。

 

「どうする...?」

「.....正面突破...」

「却下。一匹でも苦戦するのに二匹は更に苦戦する。」

「.....そっか...」

 

二人でうんうんと唸っていると、バギーが一つ近づいてきた。

そのバギーは私達に気付かず通り過ぎ、鬼の前で止まった。

鬼がバギーの中を確認すると扉を開け、バギーは中に入っていった。

 

「なぁルーミア。」

「.....うん...」

「良いこと思いついた」

 

そう言うと私は、風呂敷の中から糸を取り出した。

 

 

〜〜人形罠設置中〜〜

 

 

道の真ん中に糸をピンと引いた。車が通れば糸に引っかかり、止まる仕組みだ。簡単だが丈夫な糸が求められる。

私達は糸の両端でバギーが来るのを待った。

 

すると早速来た。バギーには二人が乗っていた。

バギーはスピードを緩めること無く、罠に突っ込んだ。バギーは糸に引っかかり、後方を振り回しながら縦に回転した。

すかさず私達は乗っていた二人の様子を確認した。二人とも気絶しており、当分起きることはなさそうだった。

その二人からガスマスクと服を奪い、そそくさと着替えた。

元ガスマスク二人を縛り、道の隅に放りだす。バギーを起こし、乗り込む。

 

「ん...?」

 

バギーには大きな麻袋が括りつけられていた。中身を確認してみると裸の女性が入っていた。気絶しているようだった。

 

「どうする?」

「.....道に置いてると危ない...」

「持ってくの...?」

 

ルーミアは頷いた。仕方なく麻袋を閉じ、バギーを走らせた。

さて、これで上手く鬼をやり過ごせるのやら...




はろはろー。平成が終わるねー。みんなは何か思いでのこせたかなー?そういえば今回いつもより長めなんだけど〜...いつもの長さの方がいいかな〜?それとも今回よりちょっと長めが好みー?感想で教えてくれるとありがたいよ〜
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