上海人形家出禄   作:ルシャルシャ@黒P

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今回は妖怪の山編の最終回です!!早かったですね~。
次回から終盤の、リクエスト編[外の世界編]スタートです!!

しかも番外編で出てきたあいつが本編登場です!!お楽しみに!!

上海可愛い


四十二体目 上海とA上海

[妖怪の山]

「貴様も共に死んでもらうぞ!!犬走椛ぃぃ!!!!」

 

その時!!空から一つ、降ってくるものがあった。

「まてやコラぁぁぁぁ!!」

「シャァベッタァァァァァァァ!!!」

それは一体の上海人形だった。上海は驚いて自爆を解いてしまった。自分以外に喋れる人形など、見た事が無かったからだ。

その上海人形は見上げていた犬走椛の脳天に直撃し、華麗に一回転して目の前に浮かぶ。

犬走椛は意外にも痛がり、上海を放し額を押さえて悶える。

その上海は普通の上海人形の服を着て、青いリボンを付けていた。

「僕の名前はA上海。君と同じ自立人形だ。上の人の命令で、君を助けに来た。」

状況が理解できない上海は、ただ目を白黒させるだけだった。

「ただ...君を捕まえろとも言われてるから、悪く思わないでね?」「え?今何て...」

そう言い終わるとA上海は素早く上海の後ろに回り、首に手刀喰らわせる。すると意識が不意に遠くなった。

「な、ぜ.....」「僕を恨まないで、上からの命令だからね。物理的にも。さぁ、わんころ。これでゆっく.......」

ここからは聞き取れなかった。上海、今日何度目かの気絶である。

 

 

 

 

どれ位眠っただろうか...ゆっくりと目を開ける。

「あれ?起きちゃった?」

A上海の声が聞こえ、逃げようとする。だが手足を縄で縛られているのか、全く身動きが取れない。

「まぁまぁ、落ち着いて。今から君をBOSSの命令で、外の世界に捨てなきゃ行けないからさ。」

(ふざけるな!!)そう叫んだつもりだが、口が動かない。周りを見渡しても暗くて何も見えない。

「ちなみに君は今、とある術で動けないから。でも、首から上だけ動かせるのは驚きだね。」

頭を触られた感触を認識する。どうやらA上海が頭を撫でたようだ。

上海は頭を激しく振り、拒絶する。

「あらら...悲しいなぁー(棒)悲しいから君を箱にしまっちゃおうねー(棒)」

体を掴まれて、箱らしきものに入れられる。もちろん顔しか動けないので、顔を激しく振り抵抗する。

だが抵抗虚しくスッポリと入れられる。

「さぁ、蓋閉めるよ~。外の暖かさをしばらく感じられなくなるよ~。まぁ、しばらくって言っても約100年くらいだけどね~。さぁ、どんどんしまっちゃおうね~♪」

(は?100年?何を言ってるんだこの人形は?つまりこいつは私を箱の中に閉じ込め、外の世界に100年閉じ込めるってことか?

狂ってやがるぜ...)

蓋が完全に閉められ、上からテープのような物を貼られる音がする。

「よっこい.....君って結構重いんだね...」

(テメェ!!それがか弱い乙女に言うことか!!)

箱ごと持ち上げられるのが分かる。

このままだとどうなるかわからないので、頭で箱を何回も叩く。

「あ~も~、暴れないでくれるかな...絶対に壊れないようになってるから、諦めて大人しくしといて!」

(それで、ハイ諦めますってなるか!!)

しばらく暴れていると、諦めたのかそのまま動き出した。

 

五分ほど持ち運ばれた頃、不意に止まる。

何事かと思い、暴れるのを止めると

「さぁ、回収地点に着いたよ。ここで君を外の世界に捨てるんだよ。」

ここがどこかも分からない...しかも逃げようが無い...どうしたものか...

「あ、そうそう。BOSSから伝言あったんだ。」

紙を広げる音が聞こえる。そしてA上海が、1度咳き込み読み始める。

「え~...これを読んでいるものは...これ違う紙だ...確か右ポケットに.....」

そして3分経った。ずっと何かを探る音が聞こえていたから、伝言の紙を探しているようだ。

「あった!!えっとね~...こんな無礼を許して欲しい。君の事はよく知っている。まるで自分のようなことに大事に思っている。これから君は外の世界に行ってもらう。だが慌てる必要は無い。2人の人間に助けてもらえ、君の力になってくれるだろう。そして私の所まで来てみろ!!私はいつでも君を待っているぞ!!あ、そうそう。君の大事なアリス・マーガトロイドは死んだよ。君が弱いから守れなかったんだ。君のせいだよ。では、外の世界の旅を楽しんでね!!だって。ていうか長いね~...読むの疲れたよ...」

(は?アリス様が...死んだ?...私のせいで?...こいつらは何をしていた?...私ではなく、アリス様を助けろよ...何でだよ...何で助けなかったんだよ!!)

「ん~...多分君いまお前らのせいでもあると、考えてるね?それは違うんじゃないかな?君が弱いから守れなかったんだ。君が弱かったから私の手刀で気絶した。君が!!弱かったからなんだよ。」

(私の.....私が弱かったから...私が.....私が.....)

「それじゃ、君の外の世界の旅を楽しんでね!!バイバイ~イ。」

落下している。箱の中からでも分かる。落ちている...

何も出来ない...何も見えない...何も喋れない...

(あぁ...アリス様...私はどうしたらいいんでしょうか.....)

 

 

そして上海は...考えるのをやめた...




長いっすね...内容てんこ盛りと考えれば.....
さぁ、明日から上海人形家出録の終盤です!!今までの内容を覚えていますか?所々の伏線は徐々に動き出す.....

次回をお楽しみに...
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