上海可愛い
五体目 霧の湖と可哀想な釣り人
今は夕暮れ時...けーねハウスの前に1人と1体の人形の影があった。
「もう行くのか?」「シャンハーイ。」「そうか...」「今までお世話になりました。」「たったの2日だがな」
上海は言葉を手に入れ、次の依頼を受けにまた旅に出るのだ。
「次はどこに行くつもりだ?」「紅魔館.....博麗神社.....香霖堂.....後色々...」「人手に困ってそうな所ばかりだな」「報酬が弾みそう...」「そうか。まぁ、困ったらいつでも戻ってきな」「ありがとう。」
別れはいつも悲しいものだと自分に言い聞かせ歩き始める。「別れは悲しいものじゃない。いつかまた会えるさ...」その言葉が心に染み渡る...だが人形なのに心があるのか?まぁ気にしないでおこう。
さぁ、歩こう...
上海移動中.....
[霧の湖周辺]
この先に紅魔館があるらしいが.....今日は霧が濃すぎて足元すら見えない。いま自分が湖の上なのか、湖の周りなのかすら分からない。
1度下に降りてみるか?何があるか分からないから降りるわけにも行かない...そんなことを考えていると’’ガン!!,,どうやら木のようなものにぶつかったようだ。
ぶつかったものを確認するためにそれに触れてみると...ヒヤリとしている...凄く…冷たいです…じゃなくて、触ったところこれは氷のようだ。何故氷がこんな所にあるのか?
「誰かいるのか?」
そんな声が濃い霧の中から聞こえてきた。とりあえず「シャンハーイ!!」と言ってみる。
「誰かいるんだな!前が見えねぇんだ!助けてくれて!!」
どうやら依頼人のようだ。困ってる奴は全員依頼人でいいだろう。
「シャンハーイ」声のする方に行くと少し霧が晴れてきた。周りが少し見渡せるくらいに晴れると声の主の姿が見えた。
「助けてくれ...って人形?あぁ、もうダメだ...」「助けてやらんぞ...」「シャァベッタァァァァァァァ!!!」
驚かたが、私は優しく懇切丁寧に助けてやることを説明した。
「そして報酬は受け取るぞ。」「助けてくれるのならありがたいが.....喋れるのか...」
喋る人形が珍しいのなら腹話術ショーでも見に行けばいいのに...きっと心臓が止まるほど驚くだろう。
「釣りに来てたら霧が出てきて、帰ろうとしたら船が動かないんだ!!改めて助けてくれて!!」
どうやら船の底が水面に凍りついているようだ。とりあえずランスで氷を砕き船を助け出す。
「ありがとう!!助かったよ!!」「なら、報酬を出してくれ」「飴ぐらいしかないがいいか?」「ダメだ。金になるものだ」「完全に物取りの言い方じゃないか...分かったよ...」「今何を持っているのだ?」「さっき釣った魚と...魚と...指輪と...魚と...飴ちゃん。」
と言いながら次々に魚とその他を船の上に出していく。指輪?
「指輪はお前のか?」「いや、さっき釣った魚が吐き出したんで、綺麗に洗ったら金になりそうだったんで...まさかこれが欲しいのか?」「その指輪と飴を寄越せ。今はそれだけの報酬で我慢しよう。寄越さないと船を沈める。」「オイラからまだ物を奪う気か...まぁ、命には変えられんからな...」
と言って指輪と飴を差し出してきた。
「確かに受け取った。オマケだ、あっちが人里だ。」
なんて優しいんだろう!きっと霧で方向感覚が分からなくなっているだろうから道を教えてあげるなんて!ただし、金は取る。慈悲はない。
依頼人は泣きながら船を漕ぎ帰っていった。きっと助かったことが泣くほどが嬉しいのだろう。
さぁ、もう少しで紅魔館だ。夜も近いし急ぐとしよう。
さぁ、今日はできる限り投稿するのでよろしくお願いします。
今回の釣り人は何か釣れただけありがたいですね。自分の友達はこの前釣りに行って何も釣れなかったらしいですからね。
さぁ、次回から紅魔館編です。お楽しみに...