上海可愛い
[蓮子の実家・客室~蓮子side~]
私達3人は晩御飯を食べ終わった後、風呂に入り、客室へと来た。
客室は普通の和室で、真ん中に四角いテーブルがあるだけだ。
まずはそのテーブルの両端に私とメリー。机の上に人形を座らせる。まずは人形の話を聞くことにしたからだ。
「って訳で、ここまでの経緯を話してもらおうか...」「えーと.....’’って訳で’’の部分がよく分からないんだが...」「上海さん、世の中には知らなくていいこともあるんですよ。あ、そうそう。蓮子、こちら上海さん。」「よろしくお願い致す。」「え、あ、よろしくお願いします。」
懇親の’’って訳で’’のネタをスルーされ、挙句の果て自己紹介までされる。もうちょっと触れてもいいんじゃないですかね?
「そう言えば話を聞きたいって言ってたな。えーと...あれはまだ私が普通の人形だった頃.....」
~人形説明中~
「って事で今ここにいるんだ。」「へ~...全ては上海さんの勘違いから始まったって事ですね。」「幻想郷か.....」
1通りの話を聞き、私達は口々に感想を言う。
ふと、壁に掛かっている時計に目をやると
「もう12時か...」
先に上海に言われてしまった。
「そろそろ寝ましょうか」「そうだな」
メリーが提案し、上海が肯定する。
私は2人の会話を聞きながら、布団の入っている襖を開ける。何度かここで寝ているので、布団の場所は分かっている。
布団を並べている間に思ったことがある。上海の分は居るのか?そんなことを考えながら3人分の布団を並べる。無論、机はどけてある。
布団を並び終え、3人で川の字で寝転ぶ。左からメリー、上海、私の順だ。メリーとイチャコラ出来ない.....
1時頃に電気を消し、3人仲良く眠る。まぁ、私は昼間と晩御飯の1人多いのが気になって眠れないがな。
ボーッと天井を見ながら考えている。もう3時間は経っただろうか...
メリーの寝息が聞こえるが、上海のは聞こえない。第一、息をするのか分からないが.....
ギシリ
廊下の方から音がする。
何事かと思い体を起こす。
誰かが廊下を歩いているようだ。壁の時計を見ると、4時...こんな時間に廊下を歩く人物がいるだろうか...
まさかと思い上海の寝ているところを見ると、静かにランスを構え廊下を睨んでいた。
静かに上海が廊下への襖に近づく。浮いているから足音はしない。
足音が部屋の前で止まり、ゆっくりと襖が開く。上海は襖の上のヘリみたいな所に身を隠している。
襖を開けたのは.....
おばあちゃんだった。
おばあちゃんは一体何のためにこんな時間に.....