寝不足には気をつけよう!!
上海可愛い
[蓮子の実家・客室~蓮子side~]
朝はいいものだ。小鳥がさえずり、暖かい日差しがポカポカと差している。
寝不足でなければ最高だ。
昨晩夜中に起こされ、難しい話をされて寝れなくなってしまった。お陰で小鳥のさえずりはうるさい騒音の如く頭に響き、暖かい日差しはぬるくなったお風呂のように感じられる。それは上海も同じだった。
「あれ?蓮子寝不足?」
私の顔を覗きながらメリーが言う。
「.....寝不足だよ...」「...そうだよ(便乗)...」「ふ~ん...2人ともちゃんと寝なよ?」「「はい...」」
食堂で朝ごはんを食べ、客室へ戻ってくる。
「美味しかったね~...蓮子のおばあちゃんは料理人になれるね~」
メリーが冗談交じりに言ってくる。美味しいのは否定しないが、料理人程ではないだろう。良くて一流コックくらいだ。
「蓮子、今日の予定はあるのか?」
上海が聞いてくる。
「今日の予定は無い!!」「だろうな」
上海が冷たく反応する。聞いてきた本人がその反応か...
「なら昨日の神社に行ってみない?奥の方まで行ってなかったし」
メリーが提案してくる。確かに...それなら昨晩の話の事も調べられる...
「いいね、私は賛成~!!」「私も賛成だ。私を閉じ込めていた箱を調べたい。」「なら決まったわね。行くわよ~!!」
[✕✕神社~上海side~]
って事で来てみたのだが.....熊の死体が無い...これにはさすがのメリーも気づいたようで
「どこ!?昨日の熊どこ行ったの!?」
と騒いでいる。
蓮子は静かに熊が死んでいた所を調べていた。
「何か見つかったか?」
蓮子に聞いてみる。
「これ...」
と言い、地面を指さす。そこを見ると小さい白い塊が落ちていた。私はそれが熊の骨ということに気づいた。
「これ...多分土になりかけてる...」「昨日死んだ熊が、もう土になっているのか...他の動物に食い荒らされた可能性は?」「それだと骨がここに残るでしょう?これだけしか骨が見つからないのなら、腐り落ちたって考えるのが普通ね。」「それを考えると...ここは時間の流れがおかしいって事か?」「まぁそんな所ね。」「.......不思議なこともあるもんだ。」
とりあえず神社の中を調べるために、騒いでいるメリーを軽く叩く。
「イテッ!!熊か!!」「シャンハーイだよ...」「ヒイイイイィィィィ!!食べないでください!!」「食べないよ!!食べれないよ!!既にお腹いっぱいだよ!!」
もう一度叩くと、メリーは落ち着く。正しくは気絶する。これで大分静かになったな。
気絶したメリーを蓮子に任せ、自分は神社に入る。
昨日と様子は変わっていなかった。
私が閉じ込められていた箱を見つけ、回収する。近くに手紙のようなものが落ちていたので、それも回収する。
「あ、上海さん。さっきはお騒がせしました...」
メリーが申し訳なさそうに謝ってくる。
「パニックになった時は、誰でもあんな感じになるさ。気にすることではない。それより箱を持ってきたのだが、この手紙何か分かるか?」
しばらく2人とも考え、何かを思い出したようだ。
「それ、箱のお札に付いてたやつ.....」「蓮子がお札を剥がした時に捨てたやつ.....」「そんな重要なそうなものを何故持ってこなかった...」
明らかに大事だろ.....と思いながらその手紙を開ける。
そこには色々書いてあった。
「何が書いてあったの?」
蓮子が聞いてくる。
「これを読んでいるものは、この人形を助けて欲しい。こいつの名前は上海。読み方は[しゃんはい]だ。この人形を助けて欲しいってのは、過去に戻して欲しいという事だ。何を言っているか分からないだろうが、そこはスルーして欲しい。
過去に戻す方法を教えよう。ここの神社は時間の流れがおかしい。夜中の0時から一時にかけて、時空の歪みが発生する。色々話がぶっ飛んでいるが、私は正常だ。至って正常だ。
その時空の歪みに衝撃を与えると、時間が巻き戻る仕組みになっている。時空の歪みの影響は、ここの周りの時間がおかしいってだけだ。ちなみに衝撃って言うのは大型トラックが全力でぶつかるくらいの衝撃だ。って事で頑張ってくれ!!.....だとさ。」「.....何言ってんだかこの手紙...」
メリーは手紙の内容を聞き、呆れていた。まぁ、当然だろう。
蓮子は何かを考えていた。
「何を考えているんだ?」
訪ねてみる。すると
「さっきの熊.....時間の流れがおかしいなら、もう腐っていてもおかしくない...それなら辻褄が合う...」
なるほど...それなら熊の事も、説明がつく。いや、時空の歪みの時点で説明が出来ないが.....気にしちゃいけないな...
そんなことを考えている上海を他所にメリーはそそくさと家に戻る準備を進めながら
「家に戻ったら釣りにでも行こうかしら...」
そんな事を呟いていたのであった。
いつぞやのA上海が間違えて読みかけていた手紙が.....
それではまた次回!!
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