リアルが忙しくて少し遅くなってしまいましたが、完成させました!!
蹴翠 雛兎 様の[デート・ア・スペル~ジュエル・ハート~]もよろしくお願いします!!
上海可愛い
[霧の湖の近くの森~上海side~]
上海は眠っていた。アイマスクを付けて自室で寝ていた。はずだった。
目が覚めると森の中だった。何を言っているか分からないが、私にも分からない。寝ぼけて歩いてきたのか、はたまた攫われたか.....
アイマスクをポケットにしまい、寝起きの伸びをする。
辺りは夕日に照らされ、薄らと赤くなっている。
まぁ、今の私には関係ない。今私は眠いのだ、昨日は巨人が進撃するマンガを読んでいたので寝ていないのだ。
地べたに直接寝転ぶわけにもいかず、私は紅魔館を目指す。頼めば休ませてくれるだろう。
~~上海人形移動中~~
[霧の湖~上海side~]
「へっくち!!」
寒い....寒いからくしゃみが出てしまった.....気を抜いていた時のくしゃみほど、恥ずかしいものは無い。
幸い誰も聞いていなかったのが
「へっくち!!だって、フフフフ.....」
聞かれていたぁぁぁぁぁぁ!!!!
どこからか笑い声が聞こえてくる。無意識に顔が赤くなるのが分かる。
周りを見渡し、笑い声の主を探す。
「で、出てこい!!そして笑うな!!ここ凄く寒いんだから!!」
「フフフ.....ごめんなさい、あまりにも可愛らしいくしゃみだったから」
と、笑いながら女の人が出てきた。
その人は暖かそうなマフラーと帽子、そしてこれまた暖かそうな服を着た人だった。
「お前か!!笑ってた奴は!!名前はなんだ!!明日それでファッション誌の懸賞に応募しといてやる!!この変なオシャレやろー!!」
「勝手に応募されるのは困るわね.....当たった時の商品はどうするの?」
「えっと...それは.....そんなことより名前はなんだ!!」
するとその人は、その場でクルリと優雅に回り
「私の名前はミデン・チルド。宝石から生まれた最強の妖精よ。」
「ミデン・チルド?聞いたことのない名前だな...幻想郷の住人か?」
「私だってあなたを知らないわ、それよりあなたは名乗らないの?相手にだけ名乗らせるのは失礼じゃないの?」
「うぐぅ...私の名前は上海、ただ人生を楽しんでいる者だ。」
「へぇ、いい名前ね。それより寒いって言ってたわよね?それは多分私が原因ね」
「ほぅ...原因がノコノコと出てくるとは...よっぽど腕に自信があるらしいな!!」
「出てこいって言ったのはあなたよ?」
「.........」
返す言葉もございません。
と言うかなんだこいつは名前は謎にカッコイイし、オシャレだし、私の言った言葉を綺麗に返したり.....強者のにおいがする.....
「まぁくしゃみの事は黙っておいてあげるわ、それよりチルノを見なかった?追いかけている時に、先回りしたんだけど...周りの空気が寒かったからここにいたのは合っていると思っているんだけど...」
「知らな.......」
待てよ.....ここで嘘を言えば、奴は困って私の復讐になる.......でもそれを原因に私のくしゃみの話が広がって行くかもしれない.....よし、後のことより今の復讐だ。
「湖の中に入っていったよ?」
「嘘ね、それくらい私でも分かるわ。」
何故バレたし.....こうなったら.....
私は背を向けたミデン・チルドに飛びかかった。
「こうなったら頭殴って記憶を飛ばしてやる!!くしゃみのことを忘れろ~!!」
「襲ってくるのは想定内よ。」
とミデン・チルドは静かに言うと、少し横に移動しながら指をパチン!!鳴らした。
するとついさっきまでミデン・チルドが立っていた所に氷の玉が浮いていた。
その氷の玉は指の音に反応して爆発した。
ミデン・チルドは横に移動していたので爆発には当たらなかったが、飛びかかっていた私はその爆発に直撃した。
幸い、当たる前に回避行動をとったおかげで致命傷は避けれたようだ。だが傷は深く、これ以上戦うことは出来ないだろう。
これも全て私が招いたことだ。私が感情に流され、戦いを挑んだ結果だ。
ミデン・チルドが近寄ってくる、煮るなり焼くなり好きにするがいい.....
と思い目をつぶると、ミデン・チルドが声をかけてきた。
「ごめんなさいね、あなたがこんなに脆いとは思わなかったの」
私は声を絞り出してその言葉に返事する。
「なんだそれは.....新しい煽り方か?....私の体は人形だ...それゆえ脆い...」
「なら少しは痛みが少なくなるように、傷口を氷で塞ぎましょうか?」
「.....たまには敗者の気分も悪くないな...頼もうか...」
「まるで負けが無いみたいな言い方するわね?私への皮肉?それとも真実?」
と言いながらミデン・チルドは氷で私の傷口を塞いでいく。それの返事は前者なのだが...私は体力の限界が来て、意識を手放した。
冷たいけど、どこか暖かい氷が心地よい.....
[上海の家]
目が覚めると、寝室のの天井だった。
夢を見ていたのだろうか.....あの不思議な人...ミデン・チルドは、私の夢だったのだろうか.....
起き上がろうとすると、腕に冷たいものがあった。布団をめくって見てみると、小さくなった氷が付いていた。
どうやら夢では無かったようだ。
次にまた会って戦う時がくれば、勝ちたいものだ。
これを作るにあたってミデン・チルドを良く調べたんです、と言っても蹴翠 雛兎 様の作品しか資料がなかった訳ですが....検索してみると.ミデンと言う言葉はギリシャ語の[零]って出たんですよ、勉強になりますなぁ~。