煌翼となって   作:レッド・レイン

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ようやく名前出せたZ

作成中に隣の部屋から嬌声が聞こえ・・・
ないZ

でははじまりま~~~す




太陽に向かって羽ばたく者の名は・・

???side

 

俺は転生者である・・名前はまだない・・。

前世の俺は名無しでまともに人間らしいことができなかったため

宿主たちに自分がこの世界で何をするのか?という問いに対して「特にない」と返答したが、

ただの返答一つで予想できていたがこうも驚かられるのもとても新鮮だ。

リーズシャルテが戸惑いながら声をかけてきた。

 

「お、おい特にないというのは・・本当なのか?」

 

〈本当だ、嘘はない〉

 

「そうか、それなら安心だ・・・・・・・って、ンなわけあるかーーーー!!」

 

リーズシャルテが全力でノリツッコミをかました。

 

「今まで出てきた回答の中で一番信憑性が薄い返答だぞ!」

 

「リーシャと同感ね、一体何を企んでいるのかしら、変な返答したら切り刻むわよ」

 

「リーシャとメルト落ち着いてね」

 

リーズシャルテとメルトリリスが大分ヒートアップしているのを宿主が止めに入っている。

フィルフィ―は相変わらず寝ており、クルルシファーとセリスティアは宿主の中にいる

俺に疑いの眼差しをむけている。

 

〈すまない、補足するなら今現在はしたいことがないだ〉

 

「今現在は?どういうことだ?」

 

〈言葉通りの意味だ宿主よ。先のリーシャの俺の体についても含めて続きを話したいが・・

誰もフィルフィ―を起こさないのか?〉

 

「「「「「「え?」」」」」」

 

立ったまま寝ていたフィルフィ―を起こすのに6人がかりで約30分かかった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

〈では、気を取り直して〉

 

一息入れると、宿主たちは俺の話を聞く体制になっていた。

 

〈まず俺は確実に宿主と別離するときがくる、それはおそらく俺がこの世界で何をするのか

見出した時だろう〉

 

「何をするかですか・・」

 

セリスティアは神妙な顔つきで俺の言ったことを半濁している。

 

〈俺はこの世界の事や様々なことについて全くといっていいほど知らない。

だから、宿主を通して様々なものを見聞きし、他者に意見をもらい

自問自答をして自分の考えを深めていき・・・〉

 

「自分自身の答えを出すっていうことね」

 

その先はクルルシファーが言った。

 

〈そのとおりだ。そして、それは同時に俺が外の世界で活動できる身体を獲得を意味する。〉

 

「つまり、あなたが、わ、私たちの敵か味方になるかは・・・」

 

〈宿主やお前たち次第ということだ〉

 

「じっ、自分!?」

 

「何を動揺しているのかしら翼?」

 

「そうよ翼君?私たちはかなり責任重大よ」

 

「ええ、クルルシファーの言う通りです。翼」

 

「????」

 

まったく宿主は・・・これだけ言われても僅かでもわかってないみたいだな

おそらく他人事と捉えていたな・・はぁ~。

リーシャが嘆息しながら、なぜ責任重大なのか説明し始めた。

 

「はぁ~良いか翼、お前の中にいる奴は自分がどのように生きるかを私たちなどに触れて

学習したいと言っている。ここまではいいな」

 

「おう、だけど何でそれが敵味方の話になるんだよ」

 

「それは奴が出した答えが、例えばこの世界の本来起こる事象の改変を否定するものだった場合、

最悪転生者という存在を消す奴になる可能性もあるってことだぞ」

 

「な!?」

 

宿主はここで自分たちの重大さについてようやくわかったみたいだ。

 

〈一先ず俺の答えられることは話したぞ、俺をどうするんだ?〉

 

7人全員が思案顔で黙り込んでいた。

 

「とりあえず様子見でいいかな?特にどうするかって案もないし」

 

「翼さんがそうしたいなら、私はそれに従います。メルトたちはどうするの?」

 

「そうね、現状は様子見にしときましょう。ただし、翼と二人きりにならないように

私たちの誰かが彼の監視に付くようにしない」

 

「私はメルトに賛成です。彼はまだ信じるに値する人間か判断できたわけではないですから。

あなたや翼、リーシャ達もそれでいいですか?」

 

〈「「「「おう(ええ)⦅ああ⦆(うん)」」」」〉

 

宿主と俺、クルルスファー、リーズシャルテ、フィルフィ―はメルトリリスの提示した意見を

肯定したセリスティアに賛同した。

 

(そろそろ良いだろうか?)

 

俺は皆に訊ねた。

 

〈唐突でわるいが、一番最初の俺の頼みごとに戻るのだが・・〉

 

皆がそういえばという表情をしている。

 

「色々聞いていて忘れていたけど何だったかしら」

 

「たしか、自分の名前を、決めてほしいって、ことだったはずだよ」

 

フィルフィ―以外の皆は忘れてしまっていたようだ。

 

「確かに名前がないと不便ですね」

 

「何て名前にする?」

 

「では、ドリルキングなんてどうだ!」

 

「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」」

 

リーシャ以外の皆が微妙な表情をしている。正直今の俺も皆と同じ表情をしているはずだ。

 

「おい!なぜ翼や皆も黙るんだ!」

 

「はい、それじゃ他に意見ある人いる?」

 

この調子で俺の名は決まるのだろうか?

 

SIDEend

 

翼side

 

さて、リーシャの残念発言をスルーして無理やり仕切り直したけど、さてなんて何するか・・・。

しかし、彼は真面目で実直そうな性格してそうだ。6人の中だとセリスが似ているかな?

確かに彼は真面目っぽいけど多分セリスとは違うタイプの真面目さを持った人間かもしれない。

例えるなら、セリスを雷のように真っ直ぐ貫く真面目さなら、彼は周りを巻き込むような

燃え盛っていく炎のような真面目さを感じさせる人だと思った。

しかし炎か?炎・・・神話・・・太陽・・・・・・これだ!

 

「決めた!」

 

考え込んでいた皆も自分の方を向いた。

 

「ツーちゃん、良い名前、思いついたの?」

 

〈どんな名前だ?〉

 

「そうね、さっきのどこぞやの人みたいな微妙な名前じゃないでしょうね?」

 

「おい(#^ω^)メルトそれは誰のことを言っているんだ?」

 

「メルト、あっあまりリーシャをいじめたらいけない」

 

「リーシャも突っかからないでください」

 

自分はセリスとリップが二人の仲裁をしている間に、早く伝えてあげよう。

 

「翼君彼の名前なんて名前にしたのかしら?」

 

〈ああ、俺は何というのだ?〉

 

彼とクルルシファーは気になって聞いてきた。

 

「ああ、君の名前は今日から”ヘリオス”だ」




明日中には無印内容に触れたものを上げます。
がんばります。

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