東方殺意書   作:sru307

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 お待たせいたしました。今回は長めになっています。

 ここまで順調の異変解決組。
 その順調が一瞬の綻びを見せるとき、さらなる力は応える―――


第78話「平等」

第78話「平等」

 

 

 

 紫苑の変貌ぶりに、流石の霊夢が一歩引いた。今感じられる紫苑の気迫が、半端なものではなくなっている。

 

「このとりつかれそうな感覚…! なるほど、あれを応用したのが洗脳の正体なのね」

 

 霊夢は紫苑の能力の鱗片を見た。この感覚、気が弱かったら簡単に屈してしまいそうだ。

 

「なるほど…あいつの能力は洗脳じゃなくて、憑依なのか」

 

 魔理沙も紫苑のオーラを肌で受けて感じた。一瞬、体の自由が効かなくなるような感覚は嘘ではない。洗脳というより、これは憑依だ。

 

「ねえよく見て。あの人の体…なんか機械を取り付けられてる…!」

 

 フランが指さしたのは紫苑の腕、半袖にちょうど隠れて見えにくいが、鋼鉄製の何かを腕に取り付けられている。それも両腕に。もしかしたら、全身に機械がつけられている可能性がある。その証拠に、紫苑の目がユンヤン兄弟と同じように赤くなっていた。これは本人の意志とは関係ないようにさせるために、強くさせた結果なのだろう。

 

「そう、憑依と洗脳は異なるもの。だがわれわれSIN社の科学力なら、それを変換させる機械を作るのは容易だったよ」

 

 青色のセスが今にも高笑いしそうなうわずった声で言った。どうやらこの装置には絶対の自信があるようだ。

 

「あいつ…最低ね」

 レミリアが思わず舌打ちした。他者に対してはこれが初めてかもしれない、舌打ち。

 

「仲間ですらこの扱いか。こりゃ人道的な意味でもあいつらを人として認めるわけにはいかないな。だろ、霊夢?」

 

 魔理沙は笑みを崩さなかったが、紫苑の変わりようには少なからず動揺しているようだった。

 

「はなからそのつもりだったけどね。これではっきりしたから、やりやすいけど」

 

 霊夢はお祓い棒と封印のお札を取り出した。もちろん素手にすぐ切り替えられるようにしまいやすい持ち方にした。これもリュウとの修行で自己流に体得したものだ。

 

「行け、紫苑! 奴らを蹴散らせ!!」

 

 赤色のセスが指示を飛ばす。紫苑はロボットのようにゆっくりと右腕を上げ、手のひらを6人に向ける。青白い弾が指先から出てきたかと思うと、一気に射出された。弾幕だ。しかもよく見ると、女苑もユンもヤンも巻き添えにしている。

 

「だぁ―もう! 最悪じゃないのよ!!」

 女苑が文句の叫びを連呼している。ユンヤン兄弟は無言の回避、6人も弾幕を回避し続ける。まだ弾幕は直線的な弾だけ、ワイパー状の軌道なら回避は容易だ。

 

「そこに私が入ればどうなるかな!? ソニックブーム!」

 青色のセスがソニックブームを弾幕に追加する。だが6人は冷静、ソニックブームの一つや二つ追加されても怖じけない。

 

「どうした、それぐらいじゃあ俺たちは止まらないぜ!」

 ケンが弾幕に見慣れてきたか、ガンガン前に出てきた。今の紫苑に接近するのは危険かどうか判断がつかない。なら迷うより先に行動だ。

 

 ケンが切り込み隊長の如く弾幕の間を駆け抜ける。リュウ、霊夢、魔理沙はそれに続くが、レミリアとフランはユンヤン兄弟の相手を続けた。6人でセス2体と紫苑に挑むのはユンヤン兄弟の人里への侵入を許しかねないし、後で人数差の事で何か言われても困る。

 

 レミリアは再びユンに挑む。だがユンはじっと待ちの構え。さっきまでの攻撃は一切せずにしゃがんでいる。

 

(攻めを控えるようになった…? ならばこちらから攻めるのが定石!)

 

 レミリアは地上から攻め入る。ユンは大人しくガードを固めたまま、暴れもせずに動かない。その狙いは何か、レミリアは予想がつかなかった。予想がつかないならない可能性を信じる方が良い。

 

 一方のフランもヤンが待つようになったため攻め入る。あの手刀を見る限り、ヤンは自分から攻めた方が優位に立てそうだが攻めないなら都合がいい。フランもそう考えていた。

 

 そして霊夢、魔理沙は紫苑の方に向かった。リュウとケンは青色のセスに挑む。人数的にはこちらが有利、しかしリュウはその時に気がついた。赤色のセスが紫苑の横に並んで何かを準備している事に。

 

 

「まずい! 皆、あいつから離れろっ!!」

 

 

 リュウが叫んでいたが、既に手遅れだった。

 

「気を取られたな! お前達がその相手をしている間に丹田エンジンのレベル解放は済ませているぞ!!」

 

 赤色のセスが大声で言った。両手を縦に広げ、黒い球体を発生させる。黒い球体はブラックホールのように辺りの空気を吸い寄せる。6人の体もそれに引っ張られる。

 

「うお!!?」

 魔理沙が踏みとどまろうとするが、黒い球体の吸引力が高すぎて踏ん張れない。距離が離れすぎていたか、女苑まで吸い寄せるほどではないが、それでも相当の吸引力だ。

 

「ぬううう…!!」

 赤色のセスが必死に黒い球体を制御する。吸引力がさらに強くなり、6人を引き寄せる。

 

 

「うおりゃあああああ!!!」

 赤色のセスの渾身の叫び声とともに、黒い球体が破裂して強大な衝撃波が発生した! 6人は破裂のほぼ中心部にいたため、逃れる術はなかった。

 

 

「うぐっ…!!」

「のわあああ!!?」

「最悪よ…っ!!」

「きゃああああ!!」

「ぬおっ…!!」

「うおわっ…!!」

「どうぶがっ!!?」

 

 

 6人の体に直撃する形で女苑も巻き添えを食らい、もろとも吹っ飛ばされた。吹っ飛んだ先にあったのは大きな家屋、7人は体全体をたたきつけられるように家屋の壁に激突し、家屋は屋根から崩れ落ちた。当然7人は崩れた瓦礫の中へと飲み込まれていった。

 

「はあ、はあ…」

 赤色のセスは息を荒らしていた。この技、短時間でこれだけの威力を出すには丹田エンジンに相応のエネルギーを注入しなくてはならない。それだけ息も荒れてしまうという事だ。

 

「すまぬ、少し休む…」

 赤色のセスは座り込んだ。とりあえず6人への攻撃はどうにか通せた。だがこれほどとは予想外だった。このままではまずい。最悪、逃げるが勝ちまであり得る。休憩を取りながら、今後の作戦を練るしかない。

 

 

 

 一方、瓦礫と化した崩れた家屋の中では―――

 

「大丈夫か、リュウ?」

 ケンが瓦礫の中からボンと顔を出す。

 

「ああ。ケンはどうだ?」

 リュウはどこぞのゾンビのように瓦礫から右腕を出して、瓦礫の中から抜け出した。だがすぐの光景は日差したっぷりではなく一筋だけだ。どうやら大きな建物に吹っ飛ばされ、全壊した中に閉じ込められたらしい。

 

(…よし。骨は折れていない)

 霊夢は腕を軽く動かして負傷の状態を確認する。どこかにぶつけていても、内出血だけで済んでいるようだ。

 

「あいつ…! 狙っていやがったな完全に」

 魔理沙は体にのしかかる瓦礫をもがいてどけ、頭を出した。

 

「フラン、この程度じゃないわよね?」

 レミリアも必死に自分の体にのしかかる瓦礫をどかしながら起き上がった。

 

「当たり前だよ、お姉様!」

 フランは能力で一部の瓦礫を破壊、そして残った5人の分も壊してあげた。

 

「おお、助かったぜフラン」

 ケンがよいしょっと腰を上げる。幸い、全員血が出るほどの負傷には至らなかった。そうなれば、早くここから抜け出して戦いを続行しなくては。

 

 

 だがそこで待ったをかけたのは、霊夢の言葉だった。

 

 

「ねえ、魔理沙」

 霊夢は静かに魔理沙に語りかけた。魔理沙は黙って霊夢に顔を向ける。その静かながらしっかりと耳に届く声に、4人も霊夢に目を向けた。

 

 

「私は、博麗の巫女としての立場にちゃんと立てているのかしら…」

 

 

 いつもの霊夢らしからぬ言葉に魔理沙は眉をひそめた。残りの4人も思わず動きを止める。

 

 

「リュウの修行を受けているうちに思ったの。殺意の波動を体に受けてから、それを己のものにして昇華させて、どんどん道を開拓していった。何だか、それで満足してしまった私がいるの…」

 

 

 霊夢の目は悲しいとも思い詰めているとも極端には言えない微妙な感情を持った目になっていた。

 

 

「こんなことは考えるべきじゃないと個人的には思うの。でも修行を受け続けて、ふと思い返せば道を開拓し続けていて…終わりがないのは分かっている。でもどこか、それだけで満足しているみたいに感じていて…止めたいとは思っていないのに…今満足しなかったら、元の生活が遠のいてしまうんじゃないかって…」

 

 

 霊夢は瓦礫の中に差す日差しを見ながら黄昏れていた。今はそんな状況じゃないのに、本音を言ってしまうとその状況を忘れてしまうのだから不思議だ。それだけ霊夢の言葉には今感じていない将来の苦悩への不安が理解できる力があった。

 

 

「霊夢の言葉…分かる気がするわね。私はフランを幽閉して安心を得ていた。でもそれが崩れ、考えを改めてフランが飛び込んだ戦いの道に踏み込んだ。だからどこで元に戻るかも考えないで道を進めていたけど、いつもの生活、紅魔館の主として戻るのはいつになるだろうと考えて見ると不安だわ。あの時咲夜に言った、『己の無知』もそれを恐れていたのかもね」

 

 

 レミリアも考えて見ると色々と止まらない。何も分からない将来を見据えるのは困難だと分かっていても、考えたくなってしまう。二足の草鞋を履いて、どこまで歩いて行けるのか、不安は尽きなかった。

 

 魔理沙は帽子を目深にかぶり直した。霊夢の言葉の意味が分かってしまった以上、相棒としてどう答えたらいいだろうか、考えなくてはならなかった。もしここで答えを出さなかったら、霊夢はまた1人で道を極めようとしてしまう、と。だが霊夢の気持ちが分かると、自分も同じ気持ちになってしまって答えが出せない。

 

 だから魔理沙は、自然と師のリュウに答えを求めた。霊夢の質問に、経験のない私では答えられないと感じたから。

 

「リュウはどう考えているんだ? 自分が、満足しているって感じることは。…ってそんなことはないか。目標を達成できていないから…」

 

 リュウは魔理沙の言葉に一度は目線をそらした。あまり考える事がなかったからこその行為だ。それでも言葉を紡ぎ出した。

 

 

「…確かにずっと修行していたから、そんな事を感じたことはなかったな。何度繰り返しても、新たな改善点が見つかるのが戦いの道だ。それに足を踏み入れ、進んでしまったら後戻りはできない。そもそもしてはならない。それに俺にとってはこの道だけが全てだ。皆のように、何か別の夢を持っているわけじゃない」

 

 

 そう、ただひたすらに鍛錬と旅による見聞を広め続けてきたリュウの立場では、霊夢の気持ちは分かるはずがないのだ。だが伝わることはある。同じ道に少しでも歩を進めているのだから。

 

 

「だが戦いの道は引き返してはならないと同時に、どんな身分も心も受け入れる面を併せ持つんだ。そこに職業とかが入る余地はない。それは有情にも、無情にも働く。それだけは断言できる。それでもそこにあるのは道を極めることただ1つ…だからこそなのかもしれないな、俺が真の格闘家を目指して、戦いの道を歩んでいるのは。俺は知らぬ間に、誰もが平等の世界に進んでしまったのかもしれない」

 

 

 リュウは自分も初めての心持ちだ、と思わせぶりに自分の手のひらを見た。

 

「心のどこかで平等を望んでいる…か。そういえば師匠が言っていたな、『戦いとは本来見せ物ではない』って。それも戦いの道だからこその特権であると同時に、見せ物にしたら平等なんてあったものじゃないって考えがあるのかもな」

 

 ケンも会話に参加してきた。自分は家族を守るだけの力を欲した。だからリュウのように極める道からは離れた。そこで見たのは、間違えれば不平等と隣り合わせの世界。戦いの道には、当たり前だがそれは存在しない。唯一平等不平等の話があがるとすれば勝者と敗者。だがそれは精神論でいくらでも消え失せる。

 

 

「だから今の俺が出せる答えを上げるならこうだ。『気にしなくていい。戻るときまで、戦いの道は誰もが平等だ』と」

 

 

 リュウが結論を出すと、霊夢は安堵の息をついた。

 

「…そっか、それならよかった…ありがとう、リュウ」

 

 その言葉と同時に霊夢の目が微妙なものから落ち着きがある目に戻った。

 

「礼なんていい。俺も、霊夢に言われて改めて考えるいい機会になった」

 

 リュウは口元をほころばせた。また一つ、道を一歩前進できたと感じたからだろう。

 

「話はついたわね。さあその道を進めるために、あいつらを殴りに行きましょう」

 

 レミリアが腹を決めたように笑みを浮かべる。5人もそれに続くように笑みを浮かべた。もうこの6人の絆は確固たるものだ。

 

 

 ボウッ…

 

 

 その時、何かが燃える音がした。音の方向は魔理沙の方からだ。肝心の魔理沙はその音を聞いた瞬間、右手の体温だけが急激にあがっていくのを感じた。

 

 

「ん?」

 一気に体温が上がった右手を見ると、なぜか波動と同じ色の炎が右手に宿っていた。

 

「これは…」

 何とレミリアとフラン、さらにはリュウとケンも、霊夢でさえも同じ右手に炎を宿していた。それが示す次の行動は、ただ1つ。

 

「…魔理沙」

 霊夢は燃えさかる右手を魔理沙に差し出した。

 

「…ああ」

 魔理沙は波動の炎を纏った右手で霊夢の左手を握った。霊夢も炎の右手で魔理沙の左手を握る。ここに2人の言葉の掛け合いはなかった。まるで2人とも、見えない何かの引力に引き込まれるように…残る4人もそれは同じだった。

 

「感じるぜ、霊夢…お前は、こんな苦しみに飲まれていたんだってな…」

 魔理沙は目を細めながらも、笑っていた。やっと、自分の体で体験する時が来たのだから。

 

 

「私もよ、魔理沙。ずっと私についていく中で感じていた、あんたの苦しみを…」

 

 

 霊夢は知り得なかった魔理沙の長い努力が報われると感じた。これは元々、私と魔理沙二人分の努力だったのだと。

 

 

「…ようやくだぜ、リュウ。お前と、同じ立場に立てる時が来た!」

 

 

 ケンがフッ、笑みを見せる。

 

 

「ケン。やっぱりお前は俺の最高のライバルだ」

 

 

 リュウもそれにつられてか笑顔になる。

 

 

「フラン。これからよ、私達の楽しみは。今まで苦しかったのだもの、私が保証するわ」

 

 

 レミリアは目をつぶりながら笑みを浮かべていた。

 

 

「お姉様…うん!」

 

 

 フランは今までにない笑顔を見せた。その笑顔はすぐに消えたが、次の顔は真剣そのものだった。

 

 

 波動の炎はさらに大きくなり、6人を包み込んだ。燃え上がる炎の中でも、6人は落ち着いて互いの相棒と手をつないでいた。波動の炎が、真っ暗な瓦礫の中をどんどん照らしていく―――

 

 

 

「…死んだか?」

 青色のセスは音沙汰のない瓦礫を見続ける。1分経ったか経っていないかの時間、瓦礫に音沙汰が全くない。

 

「いや…奴らに与えられた有効打はこれだけ、この程度では死なぬはずだ。念のため、火を放っておけ」

 

 赤色のセスが紫苑に命令を飛ばす。紫苑が何も言わずに炎を出そうとした、その時。瓦礫がガラガラと崩れた。そこから人影が見えた。

 

「火をつける意味はないぜ? 俺たちはここにいるからな!」

 

 ケンの元気な声が2体のセスの耳に届く。

 

 

「くっ…やはり生きていたか―――!?」

 

 

 青色のセスは驚いていた。それは6人の様子がさっきとは変わっていたからだ。

 

 

「これから決着がつくまで、何十分とかからないわよ!!」

 

 霊夢は拳を握ってセス達に伸ばしていた。その拳に宿るのは自らの殺意の波動と、魔理沙が得た波動の2つ。おまけに魔理沙の気が体全体に宿り、霊夢の電気精錬を全身に行き渡らせる。全身がバチバチと鳴っている。電気が霊夢にまとわりついている。

 

「さあ、追いついてこいよ! 追いつけないのなら、幻想郷(ここ)では生き残れないぜ!」

 

 魔理沙の拳がバチバチと鳴っている。霊夢の殺意の波動と普通の波動の摩擦で起きた静電気だ。

 

「吸血鬼を愚弄した罰、その身をもって受けてもらうわよ」

 

 レミリアは再びグングニルを取り出していた。槍全体にフランの殺意の波動が燃えている。紅いグングニルに殺意の波動がよく映える。槍自体が意志を持ち、命そのものを刺してしまいそうなほどに。

 

「行こう、お姉様!」

 

 フランの体に纏う殺意の波動が一層揺らぐ。その色は元々の赤色にレミリアの気が混じっているらしく、さらに濃くなっている。

 

「力や技は強さそのものじゃない。そして真似事の技では、勝利は生まれない!」

 

 リュウの拳には本物の炎が吹き出ていた。ケンの家族を守る熱い気持ちを受け取ったという証の炎だった。

 

「これが本家だってところを見せてやるぜ!!」

 

 ケンの腕と脚に本物の炎とリュウの波動が吹き出している。2人だけが歩んだ暗殺拳の道、ここで一つの集大成を見せつける時が来たのだ。

 

 

 6人の新たなる力の覚醒、この成長は、6人を新たな立ち位置に立たせる―――

 

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