造られた大罪の少女と白龍皇の少年   作:bear glasses

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間に・・・合ったァ・・・!!


邪神討伐3

「おい、スイッチ姫!あいつに今必要なのはお前のおっぱいだろ!」

 

と、美猴が叫ぶ。

 

「っ!また妙なことをする気か!?させん!!!!」

 

と、ロキは自身の背後に召喚魔法陣をいくつも出現させ、そこから

 

「なっ!?量産型ミドガルズオルムがあんなに!?」

 

数十程にもなる量産型ミドガルズオルムの大群

 

「イッセー君。私が食い止めておくから、乳神の精霊云々は任せるわね」

「えっ、で、でも、あんな大群……」

「大丈夫よ。所詮量産型だもの。原型よりは弱いわ。それに………」

 

ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!

 

瞬間、黒い炎が大地より巻き起こり、量産型ミドガルズオルムを包み込む

 

「————このオーラは!?」

「そう………『黒邪の龍王(プリズン・ドラゴン)』ヴリトラ……『神の子を見張る者(グリゴリ)』から帰ってきたようね。シトリー眷属の匙元士郎君」

 

そして、地面の魔法陣から黒い炎で形作られたドラゴンが現れた。

 

 

———————————————————

 

俺、兵藤一誠は混乱していた。乳神ってなんだ?あの黒い炎のドラゴンが匙?どういうことだよ。

 

『兵藤一誠君。聞こえますか?私は神の子を見張る者(グリゴリ)の副総督のシェムハザです』

 

聞き覚えの無い声だ。成程。アザゼル先生の同僚の方か

 

「あ、どうも、あの……匙はどうしたんですか?」

『あー……アザゼル(あのアホ)がちょっと加減を間違えまして……』

 

気まずそうにするシェムハザさん。一体何をしたんだ?

『ぶっちゃけると、ヴリトラの神器全部くっつけました』

「……なんつー無茶を」

『一から説明しますと……まず、前提として私達グリゴリは神器もちの人間を保護する代わりに、死後、神器を提供してもらうことがあります』

「ええ」

『それで、ヴリトラの神器は大まかに四種類あるんです』

『『黒い龍脈(アブソーブション・ライン)』、『邪龍の黒炎(ブレイズ・ブラック・フレア)』、『漆黒の領域(デリート・フィールド)』、『龍の牢獄(シャドウ・プリズン)』。その四つが多少の違いを持って様々な所有者に分けられています。その中で、グリゴリに保管されている三種を匙君にくっつけたわけですね』

「……その結果がアレなわけですか」

『そうなります』

 

————————————————————

 

 

「……さて、闖入者はいろいろあったけど、イッセー君。乳神の使徒と交信を続けて」

「了解です」

「さて、匙君に関してはなんか意外と力をコントロールできてるから大丈夫ね。さぁ、行きましょうか」

 

形態を元の禁手状態に戻し、魔力を喚起させる

 

「————召喚(Summon)。人工神器、『紫電龍の穿槍(ドラゴニック・スピアー)』。疑似禁手化(オーバードライブ)!『紫電龍の螺穿槍(ドラゴニック・ドリルスピア)』」

 

私は、アザゼル総督の造り出した神器。『紫電龍の穿槍(ドラゴニック・スピアー)』を召喚。暴走(オーバードライブ)させて疑似的に禁手化。『紫電龍の螺穿槍(ドラゴニック・ドリルスピア)』にして、雷を迸らせて、回転。

 

「何もさせんぞ!!」

 

ロキは邪魔しようとしてくるけど

 

『させるかっ………!!!』

 

邪龍状態の匙君がラインと黒炎を伸ばして、足止めする

 

「これはっ……!ヴリトラの邪炎……!?面倒なことを!!」

「形成術式、展開。」

 

詠唱を始める。今から使うのは、魔術と科学の複合。

 

召喚(Summon)成形(Forming)装填(Reload)

 

鉄塊を召喚し、レールの様な砲身と、自身を乗せられる台座に成形。そして、槍を砲身に転送させる。

 

紫電解放(Release)統制(Control)

 

雷を解放させ、砲身に雷を付与。コントロールして、とある役割を与える

 

発射(Ignition)超電磁砲(Rail Gun)龍式(Type-D)

 

言霊と共に、発射。高速回転している槍が———————————

 

「ガッ……」

 

フェンリルを貫いた。流石のフェンリルも雷速で迫る槍には反応できず、呆気無くその生は終わりを告げた。

 

「なっ————————————————————!」

「さて、露払いはしたわよ」

『JET!!』

「————————————イッセー君」

 

後方より高速接近するのは、雷神の槌(ミョルニル)を振りかぶるイッセー君

 

「ありがとうございます。アリア先生」

「くっ、食らってたまr「させないわ」なに!?」

起動(アクティブ)怠惰(スロウス)傲慢(プライド)付加(エンチャント)超速魔弾(ハイスピードバレット)発射(ブラスト)!!」

 

放った魔力弾はロキに当たるけど。

 

「……ダメージがない?……!?なんだこれは!?動きが緩慢に、力も使えないだと!?」

「喰らいやがれぇええええええええええええええええええ!!!」

 

ドンッ!!と、ミョルニルは打ち込まれ———————————

 

「今だぁあああああああああああああ!!!!!!」

『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!!!!!!!』

『Transfer!!!!』

 

力を譲渡した刹那、膨大な量の雷が発生する。

ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!!

特大の一撃が、ロキを呑み込んだ。

雷が収まると、襤褸布の様になったロキが墜落していく

 

「……聖書に記されし神は、何故、神滅具(ロンギヌス)禁手(バランスブレイカー)を残したのか……こういうことが起きると想定していたのか……?何故、ヒトに神殺しの術を持たせた……?」

 

ロキは討ち倒され、量産型ミドガルズオルム達もすべて倒された。こうして、ロキの起こした戦いは、一応の終わりを迎えたのだった。

 

 


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