造られた大罪の少女と白龍皇の少年 作:bear glasses
「おい、スイッチ姫!あいつに今必要なのはお前のおっぱいだろ!」
と、美猴が叫ぶ。
「っ!また妙なことをする気か!?させん!!!!」
と、ロキは自身の背後に召喚魔法陣をいくつも出現させ、そこから
「なっ!?量産型ミドガルズオルムがあんなに!?」
数十程にもなる量産型ミドガルズオルムの大群
「イッセー君。私が食い止めておくから、乳神の精霊云々は任せるわね」
「えっ、で、でも、あんな大群……」
「大丈夫よ。所詮量産型だもの。原型よりは弱いわ。それに………」
ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!
瞬間、黒い炎が大地より巻き起こり、量産型ミドガルズオルムを包み込む
「————このオーラは!?」
「そう………『
そして、地面の魔法陣から黒い炎で形作られたドラゴンが現れた。
———————————————————
俺、兵藤一誠は混乱していた。乳神ってなんだ?あの黒い炎のドラゴンが匙?どういうことだよ。
『兵藤一誠君。聞こえますか?私は
聞き覚えの無い声だ。成程。アザゼル先生の同僚の方か
「あ、どうも、あの……匙はどうしたんですか?」
『あー……
気まずそうにするシェムハザさん。一体何をしたんだ?
『ぶっちゃけると、ヴリトラの神器全部くっつけました』
「……なんつー無茶を」
『一から説明しますと……まず、前提として私達グリゴリは神器もちの人間を保護する代わりに、死後、神器を提供してもらうことがあります』
「ええ」
『それで、ヴリトラの神器は大まかに四種類あるんです』
『『
「……その結果がアレなわけですか」
『そうなります』
————————————————————
「……さて、闖入者はいろいろあったけど、イッセー君。乳神の使徒と交信を続けて」
「了解です」
「さて、匙君に関してはなんか意外と力をコントロールできてるから大丈夫ね。さぁ、行きましょうか」
形態を元の禁手状態に戻し、魔力を喚起させる
「————
私は、アザゼル総督の造り出した神器。『
「何もさせんぞ!!」
ロキは邪魔しようとしてくるけど
『させるかっ………!!!』
邪龍状態の匙君がラインと黒炎を伸ばして、足止めする
「これはっ……!ヴリトラの邪炎……!?面倒なことを!!」
「形成術式、展開。」
詠唱を始める。今から使うのは、魔術と科学の複合。
「
鉄塊を召喚し、レールの様な砲身と、自身を乗せられる台座に成形。そして、槍を砲身に転送させる。
「
雷を解放させ、砲身に雷を付与。コントロールして、とある役割を与える
「
言霊と共に、発射。高速回転している槍が———————————
「ガッ……」
フェンリルを貫いた。流石のフェンリルも雷速で迫る槍には反応できず、呆気無くその生は終わりを告げた。
「なっ————————————————————!」
「さて、露払いはしたわよ」
『JET!!』
「————————————イッセー君」
後方より高速接近するのは、
「ありがとうございます。アリア先生」
「くっ、食らってたまr「させないわ」なに!?」
「
放った魔力弾はロキに当たるけど。
「……ダメージがない?……!?なんだこれは!?動きが緩慢に、力も使えないだと!?」
「喰らいやがれぇええええええええええええええええええ!!!」
ドンッ!!と、ミョルニルは打ち込まれ———————————
「今だぁあああああああああああああ!!!!!!」
『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!!!!!!!』
『Transfer!!!!』
力を譲渡した刹那、膨大な量の雷が発生する。
ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!!
特大の一撃が、ロキを呑み込んだ。
雷が収まると、襤褸布の様になったロキが墜落していく
「……聖書に記されし神は、何故、
ロキは討ち倒され、量産型ミドガルズオルム達もすべて倒された。こうして、ロキの起こした戦いは、一応の終わりを迎えたのだった。