造られた大罪の少女と白龍皇の少年   作:眼鏡熊@ヒロアカ完走

13 / 14
今回は薄味すぎて読み応えがないです。
やっぱりスランプかなぁ⋯
次回投稿に関してはバイトを始めなければなので、これ以上に遅れるかもとしか⋯
ぐぅ⋯執筆意欲ほすぃ⋯


誤解

—————————夜

 

夕食を食べ終えたヴァーリは、ホテルの屋上で夜景を眺めながら物思いに耽っていた。

 

「——————母上を返せ。ときたか」

 

そう、あの狐娘の発言。

決意と悲しみと怒りが感じ取れる、あの言葉。

 

「そうか、"母上"か——————————————」

 

やはり、思い出してしまう。あの事(・・・)を。今も心に灯る、昏い憎悪を。

 

「いや、やめよう。今考思い出しても得なんてない。しかし、そういえば、あの狐娘。烏天狗や明らかに年上の狐妖怪を率いていたな。何故だ?力量的にもあの狐娘が偉いわけではないな。まさかあの狐娘の親か?狐で上位、尚且つそれなりの地位を持ち、稲荷神社辺りで信仰されている『狐の妖怪』——————————————」

 

そんなもの、一つしかない。そう、

 

「九尾の狐……!?いや、流石にない。か?いや、曹操ならやりかねんが、しかし———————————」

 

何をする気だ……?

 

「まぁ、『狐の妖怪』がどんな存在にせよ、だ。幸せに暮らしていた親子を引き離すというなら、曹操」

 

覚 悟 ハ 出 来 テ イ ル ン ダ ロ ウ ナ ?

 

幼少時代、虐待されていたからこそ分かる。

束の間の平穏の幸せ。

手作りの料理と、母の愛の温もり。

それを幼い子供から奪い取り、自身の下らない目的の為に利用するというならば。

 

「俺は貴様の悉くを叩き潰す」

 

白龍皇としてでもなく、禍の団(カオス・ブリゲート)の一人としてでもなく、一人の『ヴァーリ・ルシファー』という半人半魔(にんげん)として。

『英雄』などという妄執にとらわれる事すら馬鹿馬鹿しいと思えるほどに。な。

 

 

 

 

 

 

 

 

—————————————————

 

次の日の朝。

イッセーたちは観光を続けた。(描写はダイジェスト)

 

「三年坂って、転ぶと三年以内に死ぬらしいわよ?」

「はぅぅぅぅぅぅぅ!怖いです!」

「いや、流石にないだろう……ないよな?兵藤一誠」

「うん、ねぇよ。だからそんな心配そうに見てくんな。戸惑う」

 

「銀閣寺だっ!って銀じゃないぞ!?」

「建設に携わった足利義尚が死んだから銀箔貼るのやめた、とか。単純に幕府の財政難だったとか。諸説あり。ってところね」

 

「金だっ!今度こそ金だぞ!!」

「金だぞぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

「キャー!痴漢よぉ!!!」

 

と、皆で修学旅行を楽しんでいると。

ふいに、ケータイが鳴った。

 

「はい、もしもし。どうしたんですか?朱乃さん」

『もしもし、イッセー君。いえね、大した事では無いのだけれど』

 

朱乃が言うには、イッセーが送った写メに狐の妖怪が何体か写っていたので、何となく心配になっていたそうだ。

イッセーが電話を切ってお茶屋の方を振り返ると、松田、元浜、桐生の三人が眠りに落ちていた。

電話をしていた少しの間に三人が同時に眠るなどありえない。

現にアーシアたちは起きているわけだし。

イッセーは、ゼノヴィアが女性店員を睨みつけていることに気づく。

それもそのはず。女性店員にはなんと、狐の耳と尻尾が生えていたのだ。

これでは自分から『私は妖怪です』と言っているようなものだろう。

周りの観光客は全員眠りこけ、その代わりに獣耳の人々が周りを囲んでいる。

そんな中、ヴァーリは—————————————

 

「」もぐもぐもぐもぐ。ごくっ。んぐんぐ。ふぅ……

 

羊羹を食べつつお茶を飲み、一人ほっこりとしていた。

 

『おい!?』

「?どうした?」

 

思わず全員で突っ込みを入れてしまう。

 

「いや、どうしたじゃねえよ!今の状況解ってんのか!?」

「わかっているさ。———————————————ドッキリというヤツだろう!?」

「ちっがああああああああああああああああう!!!」

「冗談だよ。冗談。単純に戦う理由がないし、相手に敵意が無いからな」

「敵意がない……?」

 

言われてみれば、確かに昨日の様な敵意を感じない。

 

「それ以外にも、単純に羊羹と茶が美味くてね。いやぁ……羊羹とはいいものだ。茶とよく合う。アリアへのお土産に買っておくとしよう」

「なんか……お前への印象が滅茶苦茶変わったんだが……」

「そうか……?」

 

と、シリアスどころか戦闘を続ける気概すらも喪失した。そんな時。

 

「すいませーん」

 

ロスヴァイセが現れた。

 

「ロスヴァイセさん!?どうしてここに?」

 

その問いに、ロスヴァイセは息を吐きながら答える。

 

「貴方たちを迎えに来るようアザゼル先生に言われまして」

「先生に?何が起こってるんですか?」

「停戦です。というより、誤解が解けた。という方が正しいですね。

————九尾のご息女があなたたちにに謝りたいというのです」

 

停戦?誤解が解けた?つまりどういう事だってばよ?というイッセーの疑問をよそに、

 

「私は九尾の君に使える狐の妖でございます。先日は申し訳ございませんでした。我らが姫君もあなた方に謝罪したいと申されておりますので、どうか私たちについてきてくださいませ」

 

ついていく?どこへ?と聞こうとするイッセーが口を開く前に、狐の妖怪は話を続ける

 

「我ら京の妖が住む——裏の都です。魔王様と堕天使の総督殿も先にそちらへいらっしゃっております」

 

どうやら、イッセーたちが観光する間に誤解は解かれていたようだった。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。