造られた大罪の少女と白龍皇の少年   作:眼鏡熊@ヒロアカ完走

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かなり難産だったので、質が落ちてるかも知れません。これからは出来て週一ぐらいになります


ヴァー君と私とすれ違い

とある日

 

「ヴァー君、デートしましょう」

「……ハァ?」

 

アリアは、ヴァーリをデートに誘った。

 

 

 

次の日、17:00

 

デートの当日、ヴァーリは黒のズボンに白のシャツ、黒いパーカーを身に着け、待ち合わせ場所に時間三十分前に来て、

 

「買い物はデートと呼ぶのだろうか……?」

 

と、割と真剣に悩んでいた。

というのも、アリアの言う『デート』とは、学校帰りに買い物に行く事なのだ。

これは最早荷物持ちではないだろうか?やっぱり騙された気がするが、夕食をハンバーグにすると言われたら許すしかあるまい、と微笑ましい事を考えていた。

 

すると

 

「あ、ヴァー君。早いね」

 

制服に身を包んだアリアがいた。

 

「(やはり似合ってるな。可愛い)アリアが遅いだけじゃないか?」

「まだ待ち合わせのニ十分前ぐらいだけど」

「……さて、行くか」

「話を逸らすのやめようか」

「何を買うんだ?」

「せいっ」

 

肋骨付近に貫手を打ち込む。

 

「ごふっ!?」

 

ヴァーリ に 30の ダメージ !!

 

「な、なにをする……!」

「話を逸らすのはやめなさい」

「もう少しやり方g「だまらっしゃい!」解せぬ」

「さて、とりあえず買い物に行きましょうか」

「そうだな」

 

 

————商店街にて

 

八百屋で

 

「へいらっしゃい!おっ、アリアちゃん、その坊主はコレ(・・)k痛え!なにしやがる!?」

 

と、ニヤニヤしながら親指を立てている店主のガタイの良い男性の頭をその妻と思しきふくよかな女性が叩く。

 

「やめなみっともない!ごめんねえアリアちゃん。ウチのバカ亭主が」

「いえいえ」

「そうだ!お詫びに今日は野菜全部半額にしたげるよ!」

「えっ!いや、でも」

「いいのいいの!ウチのバカ亭主が揶揄っちまったからね。そのお詫びさ」

「やった!じゃあ、これと、これと、これに……これで!」

「あいよ!はい、全部で五百円ね!」

「じゃあ丁度で!」

「毎度!また来ておくれよ!」

「は〜い!」

 

「……いつもこんな感じなのか?」

「うん、そうだよ?」

「元気だな」

「そんなものだよ」

「そうか」

「そう」

 

肉屋で

 

「おうアリアちゃん!いらっしゃい!今日は何買ってくんだい!?」

「豚肉を600gぐらいかな」

「おし!まってな!って、ん?坊主、見ねえ顔だな。名前は」

「ヴァーリ・ルシルフルだ」

「よし、ヴァー坊だな!覚えた!よし!アリア、ヴァー坊!今日はオマケだ!豚肉600gの他にタダでウチの特性牛肉コロッケを付けてやらぁ!」

「わーい!」

「あ、ああ」

 

と、商店街を歩いていると

 

「お、アリアちゃんお久ー」

「あ、先輩」

 

長髪の女子に出会った。アリアの先輩らしい。

 

「アリアちゃん、その子は彼氏君かい?」

「ち、違いますよ!」

「へぇ……なら狙っちゃおうかしら」

「やめてください!?」

「なんで?」

「なんでって……なんでもです!」

「(可愛い)」

「ふーん」

 

ニヤニヤと先輩が笑う。

 

「行くよヴァー君!」

「ん?あ、ああ」

「またね〜」

「ふんっ」

 

先輩の挨拶に、アリアはぷい、と顔を背ける。やはり

 

「(可愛い)」

 

と、思わずにはいられないヴァーリだった。

 

 

家に帰って

 

「「いただきます」」

 

食事を終えて

 

「「ごちそうさまでした」」

 

 

次の日

 

「暇だねぇ……」

「暇だな………」

 

ヴァーリとアリアはだらけていた。

 

炬燵に入り、ミカンを剥き、ただ、だらける。

何人も抗えない炬燵の魔力に、二人も囚われていた。

 

「ねぇ、ヴァー君」

「なんだ?」

「夕ご飯、何にしようか」

「鍋か湯豆腐でいい」

「じゃあ、鍋にしよう」

「そうだな。それがいい……」

 

だらける、ただただだらける。

 

少女(アリア)は思う。

嗚呼、平穏だ、と。幸せだ、と。少女(アリア)は願う。この日常が、ずっと続けばいい。

と、この少年が、復讐すらどうでもよくなってしまうぐらいに

 

叶うはずがない願いを、願ってしまう。

ドラゴンは力を引き寄せるから、神器を目覚めさせてしまった彼は、何時かは戦いに身をやつしてしまうのだろう。

ドラゴンは女を、異性を引き寄せるから。

私よりずっと綺麗で魅力的な女性(ヒト)と、ずっと一緒に入れるような(悪魔の)女性と、結ばれてしまうのだろう。

嗚呼、やだなぁ…、と思ってしまう。

誰に恋をするかなんて彼の自由なのに。

嫌な女だ、と自嘲する。

 

「アリア?どうかしたか?」

「……なんでもないよ」

「そうか、なら、よかった」

 

でも、君の笑顔を見れるなら、それでいい。

 

 

 

「(大丈夫だろうか)」

 

少年は、不安だった。

度々、この少女の顔は暗くなる。

心が痛む、この愛おしい少女に、暗い顔は似合わないから、笑顔で居て欲しい。そう、思った。

アザゼルは、俺のこの思いを恋だという。

恋の病だと。治ることのない不治の病だという。

確かに、そうだろう。全てを捨てて、母と己を苦しめた父と祖父に復讐に己の生をつぎ込もうと誓った。

けれど、アリアに出会って、過ごして、恋に堕ちて。

復讐なんかどうでもいい。

そう思えるほどに甘美で、苦しい感情が荒れ狂った。

彼女が悲しめば胸が痛み、彼女が喜べば胸が高鳴り、彼女が楽しめば胸が躍る。

そして何時からか、こう思うようになった

 

「(例え俺が彼女(アリア)と結ばれなくとも、彼女を幸せにしてくれる者が現れたら、そいつとアリアと、その家族を守り続けよう)」

 

自分はドラゴンだから、力を呼び寄せる。

自分の道は覇道だから、必ず滅びが待っている。

自分は『明けの明星(ルシファー)』だから、きっと

 

「(彼女を幸せには、出来ないだろうかから)」

 

 

 

 




2017/7/14 少し添削
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