「はっ?」
私、アリア・エーベルヴァインは驚愕した。何故かって?それは———————
「久しぶりだな。アリア」
『
「何があったの?ヴァー君」
「実は———————」
「成程ね」
まさか、北欧神話の悪神にして、『トリックスター』と名高いロキが戦いを挑んでくるなんて。
「それで、ミドガルズオルムに攻略法を聞いて来たんだ。で、その後にここに訪れさせて貰った。戦力が欲しくてね」
「……成程ね。了解、で、具体的にどうすればいいの?」
「先ず、アリアの異能————能力無効化はロキに効くか?」
「効かないわ。まぁ、正しくは本人の神力に速攻で打ち破られるだけだから、遠距離攻撃位ならある程度の物は打ち消せたり、弱体化は出来る筈」
「成程。それだけでも充分助かるな。しかし、すぐ打ち破られる。と言う事は、ロキは範囲に指定しない方が良いか?」
「というより、軛か何かに付加して操作した方が良いわね」
「ん?それではその操作用の異能も打ち消されるのではないか?」
「『傲慢』だもの。『自分に不利益の有る
「傲慢だな」
「傲慢よね」
自分でもご都合設定過ぎる、って思うもの
「で、具体的には如何するつもりなの?」
「簡単なことだ。俺と兵藤一誠で協力してフェンリル——————ひいてはロキを討つ」
「でしょうね」
現時点の戦力でロキ、つまりは神を討つなら、二天が協力するしかない
「じゃあ、次だが、『怠惰』で鈍足化するとしたら?」
「10秒から20秒が良いところね。それ以下かも。しかも、種が割れるだろうから使えて1、2回」
「と言う事は」
「切り札を確実に当てるための布石として取っておくしかないわね」
「それしかないか」
「まぁ、でも、イッセー君の『倍加』、『譲渡』を使用すればもっと時間は伸びる筈よ」
「確かにな。なら————————————」
「えぇ。———も使えば——————————」
と、対ロキの戦闘プランを立てて行き
遂に、当日。私たちは旧校舎のオカ研部室にて集まっていた
「
『はい!』
———決戦の時刻
「————小細工無しか。恐れ入る」
「えぇ、本当に」
ホテル上空の空間が歪み、大きな穴が開く。そこから、悪神ロキとフェンリルが姿を現した。
「目標確認。作戦開始」
巨大な結界魔方陣と大型転移魔方陣が展開されて——————————
転移が完了すると、古い採石場だった。
「逃げないのね」
「逃げる必要はない。どうせ抵抗してくるのだろうからな。遅いか早いかの違いでしかないし、会談していてもしていなくても、オーディンには死んでもらう」
「貴殿は危険な考えにとらわれているな」
「それはそちらが先だろう。聖書の三大勢力————更には、各神話の協力などと」
「話し合いは不毛か」
バラキエル様が、手に雷光を纏わせ、十枚のもの漆黒の翼を展開する。
その時、
『Welsh Dragon Balance Breaker!!!!!!!!』
『Vanishing Dragon Balance Breaker!!!!!!!!』
ヴァー君とイッセー君が禁手になった。
さぁ、悪神討伐を始めよう————————
ヴァー君とイッセー君がロキの相手をする中、私は大規模魔方陣を展開。詠唱を開始する
「星よ瞬け」
魔法力を練り上げる。
「執行者たる我が名は
魔方陣に行き渡らせる
「輝きたる
そして、余剰魔力を更に練り上げて行き渡らせ無駄を出来るだけ無くす。
魔法の原典はシリウス、おおいぬ座α星にして、太陽の次に眩い恒星。
そして、二つの星から成る連星である。
また、太陽の二倍の質量に、二十四倍の光度持つ星でもある。
シリウスという名はギリシャ語で『焼き焦がすもの』、『光り輝くもの』という意味があり、エジプト神話のオシリスとの関係も示唆されている他、豊穣の女神ソプデトとして知られていた。
この魔法はそんなシリウスの光と熱量を弾丸として再現したものである
「撃ち抜け—————
赤と青の入り混じった弾丸が発射される。
「離脱するぞ!兵藤一誠!!」
「おう!」
閃光は真っ直ぐロキへと向かう。
「ふむ。珍しい魔法だ、な!」
が、ロキは神力を右腕に纏わせて無理やり打ち砕く。けど————
甘い。
「変質、
弾丸は解けて紐のような、鎖のような幾条もの光になってロキを縛る。
「なに!?」
「光条よ。炸裂せよ。
「がぁあああああ!?」
拘束の光条は炸裂し、ロキにダメージを与える。
「おの、「おいおい、俺達を忘れんなよ。ドラゴンショット!!!」れぇ!?」
反撃しようとしたロキにイッセー君がドラゴンショットを撃ち込む。ロキには牽制程度にしかならなかったけど、余程腹が立ったのか。
「おのれぇ・・・・・・・・・!!」
悔しそうに歯ぎしりをする。いい気味だ。
っと、魔法練らなきゃ。
「Magic Bullet, One, Two, Three, Fire!!」
魔力弾を三発、一気に放つ。
「洒落臭い!!」
「俺も忘れて貰っちゃ困るぜ!!ドラゴンショット!」
「ぬぅ、ぜぇい!!!」
巨大な赤い魔力弾と、弾丸型の白い魔力弾三発がロキに襲い掛かるけど、ロキは腕で薙ぎ払った。
『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!!!』
「アリア先生!!」
「了解!!」
『Transfer!!』
「ッ————————!!!!!」
あっ、これ・・・やば・・・!!平常心平常心・・・・・・!!!
「大きいの撃ち込むから、時間稼ぎをお願い!!」
「「了解!!」」
増大した魔法力を、無駄のないように式に変える。イメージは大砲。撃ち出すのは禁じられた力。
「
魔方陣を前方に展開。
「
魔方陣に内蔵された回路(サーキット)に魔法力を流し循環させる。
「
魔方陣を立体化させ、砲身をつくりだす。
「
砲弾となる魔法力を魔方陣に装填。そして————
「行くよ!」
「離脱するぞ!」
「おう!」
解放。
「
映像資料で見たロンギヌス・スマッシャーを参考に作りだした、私だけの魔術。
「なっ、くっ!うぉおおおおおお!!」
イッセー君の影響なのか、私自身の元々の魔力の色、白に赤が混ざって、ピンクに変わった莫大な光がロキに襲いかかる。
「ぬぅううううううぁああああああああああ!!!!」
「なっ・・・!!!」
けど、この一撃までもロキは耐え切った。
「アリアのロンギヌス・ブラスターでも無理か・・・!!」
「くっ、はぁはぁ・・・!ふぅ・・・ククク・・・我をここまで愉しませるとは・・・!!見くびっていたよ。少女よ。ならば————フェンリル」
ロキのその言葉と共に
————神をも喰らう狼が現れた。
否、それだけではない。
「ミドガルズオルム!?」
「フェンリルも小さいのが2体いるわ!」
「ふふふ、ふはははははははは!!!さぁ、第2ラウンドだ!」
絶望が、去来する————————
2017/7/14 少し添削