皇居から出発して4分ほど立った時にまたしても翁が口を開く。
「のう般若よ少し近道をせんか?」
「近道?」
翁が言った事にたいして少し不思議な表情をしたのは般若だけではないだろう。もっとも全員それぞれの面をしているので表情は分からないが。
「今はどこ経由で目的地に向かっておるのじゃ?」
「今は旧浦安市に向かっているな…その後は船橋市、千葉市を経由してそこから山に入り北太平洋の方に出てあとは千葉第3鎮守府へ向かう」
「そんな遠回りじゃなくてあるじゃろう?東京湾を横断できる橋が名前はなんと言ったかのぉ~」
般若、翁、怪土が頭を悩ませていた時だった
「…東京湾アクアライン」
「そうじゃ!確かそんな名前じゃったな!よくしっとるのぉ白狐」
「確かあそこは…」
「あそこは8年前におこった第3次深海棲艦大規模進行以来軍の管轄なり今でも大本営と千葉第1鎮守府の管轄内のはずだが?」
影の隊員達は一旦止まり旧浦安市にて話をしている。ここ旧浦安市はそれよりも前の第1次の時に深海棲艦により甚大な被害をうけ復興不可となったため今では住民が1人も居ないゴーストタウンになっている。
「しかしなぁ」
「あれ位の警備だったらなんとかなるじゃろう…それにこうして考えてる間にも時間は進んでいるのじゃぞ?早い所決断してくれないかの」
その言葉を聞いた時翁以外の隊員の頭にある言葉ががよぎったそれは(慢心ダメ絶対)それからすぐに般若は
「1番最初に言った市を経由して行く事にしよう」
「やはりかぁ…まあ仕方ないのぉ」
「早く行きましょうここに長居すると軍の哨戒部隊と遭遇する可能性があります」
そう言うと再び影は千葉第3鎮守府へ向かい始めた。
それから40分ほどで千葉第3鎮守府に到着した。ここは3方向を急斜面な山に囲まれており正面には海が広がっている。建物は赤レンガがおもに使われており鎮守府自体も山とは他に侵入者防止の壁に囲まれており入るには、山をくり抜いて作られた唯一のトンネルを通り憲兵のいる正門を通らなければいけない。のだが影にはそんなの関係ない。影は既に木々に覆われた山の一箇所にキャンプ地を設営し作戦会議及び陛下へ到着の連絡をしていた。
「今日は周辺地形の確認と双眼鏡などを使っての偵察をしよう…としたんだが」
般若は少し歯切れが悪そうに言うと鎮守府の方を見た。そこには明らかに軍事関係者ではない黒服の男とここの提督であろうその人が車やヘリから降りてくる男達に頭を下げている様子だった。
「どうしますか?今行けば確実に全員確保できますよ?」
「いやまだじゃな…どうやらオークションは4日後のようじゃその時に確保した方がいいじゃろう」
「相変わらず翁の地獄耳はすごいな…ここから鎮守府まで10数kmあるぞ?」
「ではその時に突入しましょう」
「そうだな一応陛下に今の映像を送り艦娘陸上部隊を派遣できるか聞いてみよう」
「どうやら奴ら帰るようじゃな…白狐よあのヘリが飛んで少したったらGPS弾撃てるかの?」
白狐は無言で頷き持ってきていたバックからドラグノフ狙撃銃を出しバイポッドを広げ伏せる。普通のドラグノフ狙撃銃の射程距離は600mに対し白狐の使っているドラグノフは般若のm500のように艦娘にも有効になっている他射程距離が50kmになっており発砲音もかなり抑えられている。
「バララララララララ」
と言う音と共にヘリが飛び立ちこちらとは逆の方向を向いたヘリにたいし白狐のドラグノフから
「パシュッ」
と音をだしGPS弾がヘリに命中しヘリはそもまま去っていった。
「ビューティホォーじゃ…」
それから少し立ち陛下に映像と艦娘陸上部隊の派遣は可能かの連絡をしていた般若が口を開く
「まず映像の件だが会話の内容がわからないとわしはともかく他の頭のかたい奴らには見せても無駄だろうとの事だ」
「それもそうですね。翁さんの耳のよさを知っているのはごく一部ですからね」
「艦娘陸上部隊の件は大規模な部隊は派遣できないが6~7人規模の分隊なら増援として派遣できるようだ」
「それはありがたいのぉ流石にあの数を我々4人で殺さずに確保するのは骨が折れるからの」
「増援部隊が到着するのは3日後の夜。それまでは情報収集を主にし増援部隊が到着次第作戦会議を始める」
「今日は先程言った通りに動けばよろしいのですね?」
「そうだな」
「それじゃ2人ずつに別れた方が効率がいいじゃろう?」
「そうだな…それではこうしよう周辺の地形を調べるのは翁と白狐で俺と怪土が情報収集でいいか?」
「了解じゃ」
「分かりました」
「…」コクッ
「それでは各班開始」
そして影は二手に別れた。
白狐の狙撃手の腕ははジ○エンド以上かも知れない…(光合成はしませんし森とも話せませんがね)
般若のキャラが少しずつ定まってきたかな?