姿無き部隊と謎多き老人‐艦隊これくしょん‐   作:薪音

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銀色の兵

 今、朝潮の部隊は異形の敵と対峙していた。黒服は機械に体が覆われ、見た目はどことなく西洋の鎧を彷彿させ、目は青く光、体のラインにそって青い光の線が入っている。

 

「先程までとはだいぶ容姿がかわりましたね…」

「皆さん1度距離をとりましょう」

 

 朝潮がそう言うと全員元黒服から後ずさりするように距離をとっていく。

 

「奴は一体何者なんだ?」

 

 菊月が不意にそう呟くと

 

「挨拶ガマダデシタネ私ハ対話インターフェース搭載型 AI、名前ヲ〈ハヴァ〉始マリノAIノ1人デス。以後オ見知リオキヲ」

 

 ハヴァと名乗ったAIは腰の前に右手をおき顔はこちらを見たままお辞儀をする。

 

「ハヴァですか…」

「知っているんですか不知火さん?」

「ええ、アダムとイヴはご存知ですか?」

「詳しくはわかりませんが」

「ハヴァはイヴの別名みたいなものよ…さしずめあの口ぶりから察するにもう1人いるわね」

「恐らくもう1人の名前がアダムでしょう」

「ゴ名答デス。不知火サン、夕張サン」

「「!?」」

「…なぜ2人の名前を?」

「艦娘ノ情報ニ2人ニ似テイル顔ト名前ガアッタノデ」

 

 朝潮達とハヴァの間の距離は10m近くを保っている。

 

「ソレデハソロソロ殺リマショウカネ」

 

 ハヴァはそう言うと1歩1歩近づいてくる。朝潮達は身構える、そして4mほどハヴァは歩いた所で視界から消える。

 

「消えた!?」

「周囲を警戒してください!」

 

 朝潮がそう言い終わったと同時に後ろから鈍い音が聞こえてくる。それを聞いた全員が後ろを見るとそこには地に倒れてピクリと動かない五月雨とこちらを見たがら立っているハヴァの姿があった。

 

「貴様ぁ!!」

「菊月下がるにゃ!」

 

 菊月がそう言いながらハヴァに突撃していく。多摩がそう言い菊月に掴みかかるも時既に遅し、菊月は既にハヴァの目前に迫っていた。

 

「くらえ!」

 

 菊月はそう言いハヴァ顎を右足で蹴りあげようとするも、ハヴァは顔を上にあげ回避する。

 

「これならどうだ!」

 

 そう言い腰をひねり蹴り上げた右足を半円を書くように地面におきそれと同時に今度は半円を書くように上がっっていった左足がハヴァの顔をとらえる…が

 

「ソノ程度カ?」

「なっ!?」

 

ハヴァはそう言いながら菊月を見る。

 

「顔に直撃したはずだぞ!?」

「ナンノ為ノコノ格好ダト思ッテイル」

「くそっ…」

「隙ダラケダゾ」

 

 ハヴァはそう言うと菊月の腹部に蹴りを放ち上空に飛ばし、ハヴァも膝をまげ飛び

 

「ガハッ!」

「コレデ2人目デスネ」

 

そう言い腹をおさえ吐血している菊月の頭に踵落としを入れ地面に叩きつける。

 

「ゴホッゴホッ」吐血

「マダ意識ガアルトハ」

 

 ハヴァはそう言うと地面に叩きつけられ地面に倒れている菊月の背中に着地する。

 

「ボキボキボキ!」

「がぁぁぁぁぁぁ!…ああ…ぁっぁ…」

 

 菊月の断末魔が山にこだまする。それを聞いた朝潮達は戦慄していた、(逃げなければ殺される)と誰もが思っていた。

 

「ドウシタノデスカ?ソチラカラ来ナイノデアレバコチラカラ行クマデデス」

「っ…!?」

 

 朝潮達は動けずにいたまるで蛇に睨まれたカエルになったようにピクリとも動かない…いや動けずにいた。そんな時1人の艦娘が

 

「…私が殿をつとめます。長くは時間稼ぎ出来ませんが…」

 

そう言うのは既に刀を抜刀していた神通だった。

 

「し、しかs「早く!」神通…」

 

 神通から今まで聞いたことのないような大声でそう言われる。神通は既に前に出ているため顔までは確認できないもののその声だけで覚悟ができている事を悟った。

 

「す、すみません神通さん!」

「大丈夫ですよ、艦娘に生まれた時から覚悟は出来ていましたから」

「必ず戻ってくるにゃその時まで絶対生きてるにゃよ!」

「ふふふ」

 神通は振り向き微笑みかけながらそう言ってくる。それを見た朝潮達はその場を後にした。そして神通が最後に小さな声で

 

 

 

 

 

「皆さん…さようなら」

 

 

 

 

と言った言葉は誰の耳にも入る事はなかった。

 

「オ別レハスンダカ?」

「ええ、終わりましたよ」

 

 神通はそう言いながらハヴァの方に向きなおし構える。

 

「貴様ハ神通ト言ウノダナ?」

「それがどうしたんですか」

「殿ヲツトメタ度胸ニ敬意ヲ払オウ」

「…」

「一撃デ殺シテヤロウソレガ私カラオ前ニ送レル最大ノ敬意ノ払イ方ダ」

「簡単に死ぬわけにはいきません」

 

 神通はそう言うとハヴァとの距離を一気につめ首めがけて突きを放つが

 

「イイ判断ダ、私ノ様ナアーマーニ身ヲツツンデイル奴ニ向カッテ切リカカルノハ得策デハナイカラナ」

 

 ハヴァはそう言いながら神通の刀を手で掴んでいる。そしてそのまま神通の刀を握力で粉砕する。

 

「ッ!」

 

 神通後ろに飛び持ってた刀をハヴァめがけて投げるも弾かれる。

 

「今度ハコチラノ番ダ」

「カハッ!?」

 

 ハヴァは一歩で神通との距離をつめ首を左手で締め持ち上げ

 

 

 

 

 

「サラバダ神通」

 

そう言い右手を弓を引くかの様に後ろにさげそして、神通の心臓を突く。

 

「ゴフッ」

ビチャ

 

 心臓を突かれた神通は口から血を吐く。その血はハヴァにかかる。

 

「…次ニ生マレル時ハ平和ナ世界ダトイイナ…神通」

「…」

 

 ハヴァはそう言うと手首まで貫通していた手をとり、神通をお姫様だっこの様に持ちその場を去る。




ハヴァ 喋り方は女性的 銀色のアーマーに身をつつんでいる 細身長身 青く光っている目

 神通はどうなるのでしょうか…次回は白狐vs風華です。戦闘描写…頑張ります
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