エージェントの通う学校に通っていたら
プロローグ
この広い世界には、何十億人の人間が生きている。俺はその何十億人の人間は大きく分けて二種類いると思う。
夢を持ち、その夢を叶えるために毎日頑張る人間。
夢も無く、ただかわりばえの無い日常をおくる人間。
そんな夢を持っている奴ら、持っていない奴ら両方に問いたいことがある。
もし平凡で平凡で仕方ない程にヒマでつまらないことエンドレスな日常から救いの手をさしのべてくれる人がいたとしよう。
君ならどうする?
俺なら迷わずその手をつかむだろう。
第1話
【つまらないことエンドレスな日常】
夢をみている。あまりいい夢ではなさそうだ。黒い服を着た大人が3人いる。俺のおでこに銃がむけられていてとなりで自分より多分1~2歳ぐらい年下の女の子が泣いている。
「データはまだとれないのか」
「急がないと人がくるぞ」
男たちはそおいいながらパソコンをいじっていた。
「パキューン」
銃声がなった。黒服の大人が1人倒れた。
「何だ?」
振り返るともう1人の大人がいた。
「その子たちを、返してもらおうか」
そういうと銃口を男たちに向けて銃を撃った。
2人の黒服の大人が倒れた。
大人が駆け寄ってくる。
「大丈夫か?」
そお言われながら肩を揺さぶられる。
「..いちゃん」
「..いちゃん」
どこからか声が聞こえる。
「お兄ちゃん」
妹の声?
「早く起きて。遅刻するよ」
ハッ
目が覚めた。なんだかとても怖い夢だった。助けてくれたあの大人は誰だったのだろうか。
「ぅん?」
体がやけに重い。毛布の上に何かが乗っている。それを確認するため目をこすった。どうやら妹が俺に乗っているらしい。
「お兄ちゃん起きて。遅刻する」
肩を揺さぶられる。
妹は俺の上から降りて、羽織っていた毛布を無理やり取り上げた。
「ガラガラガラ」
数秒後、窓が開いて光が差し込む。
「眩しいー。眩しいじゃないか。俺がもし吸血鬼だったらどうする!」
「うっさーい。馬鹿なこと言ってないで起きろー」
俺が愛用している抱き枕「フワフワモコモコ抱き枕猫ver」で、顔面をおもいっきり叩かれた。
「ぐはぁ」
もう一発叩かれるところでタイムのジェスチャー。
「もう起きますんで勘弁して下さい」
「早く起きないと遅刻するじゃない」
妹に怒られる。
「着替えるから下の部屋にいってろ」
「わかった。けど二度寝したら…」
「しませんしません」
「はやくごはんつくってよね」
そう言って妹は階段を降りていった。
「朝からひどいめにあったぜ。そもそも今何時だ?」
時計を見る。時計の針は7時40分をさしていた。
「遅刻だー」
そおいいながら最速タイムで着替えをすます。階段を降りて、リビングにいき、台所でトースターに食パンを入れる。パンが焼けるまで、顔を洗い、天気予報をみて妹にひたすら謝り続けた。今日は晴れのようだ。パンが焼けて、イチゴジャムをぬったら完成。出来上がったのは、典型的な遅刻寸前の学生の朝ごはん。妹は不満そうな顔していたが晩ご飯は特製オムライスをつくってやるといったら我慢してくれた。
朝ごはんを家で食べる時間など無かった。
「じゃーな、美紅」
「じゃーね、お兄ちゃん」
ちなみに美紅っていうのは、俺の妹の
双瀬美紅(ふたせみく)中学2年生。俺がいうのは変かもしれんがそこそこ可愛い。
そして、俺は今年度から姫乃月(ひめのづき)高校に新入生として入学する双瀬翔也(ふたせしょうや)。お父さんは、小さい頃から仕事の関係で外国にいて家にはいない。お母さんは、はやくに病気で亡くなったときいた。お母さんのことはよく覚えてない。ということで今は妹と2人暮らしをしている。
時間がきになり携帯をみた。このままじゃ入学式に間に合わない。
最悪だ。
けど、なんかおもしろかった。
定番中の定番。
食パンをくわえて、寝癖もなおさず、遅刻遅刻とか言いながら走るアレ。
家は住宅団地の中にあるからぶつかりそうな曲がり角ならいっぱいあった。
そこで可愛い女の子とぶつかる。
まるでアニメか漫画の世界みたいだ。そんなことを考えていた。
俺の家族は他人からみると特別なのかもしれない。親が家にいなくて、料理をつくっているのは俺の仕事。
しかし、こんな生活も、10年近く続けてきた。俺的には、これが普通の日常で逆に親が家にいて、他の人がつくる手作り料理を家で食べるのは不思議だと思う。ちなみに、妹は料理ができない。前に朝ごはんをつくってくれたがスクランブルエッグが緑色だった。さらに凄まじいオーラを放っていた。本人は「少し失敗しちゃった。てへっ」とか言っていたがどう失敗したら、主な材料卵だけのスクランブルエッグが緑色になるのか教えてほしい。それを食った俺は気を失ったらしい。
俺はどMじゃないが、あの時はおもしろかった。
にしても人生は長い。当たり前のように起きて当たり前のように学校にいき、勉強して部活して家に向かってまた朝きた道を引き返す。いつまで続くかわからない先の長い人生。何の変化もないそんな毎日を俺はおくっていた。
楽しくない。
つまらない。
毎日がヒマで仕方が無い。
でも、今は、楽しいと思っている。こんな気持ちは初めてだった。
笑いがこぼれる。
「やばいまじで間に合うかわからん」
信号機が緑色になると同時に走り出した。
どうでしたか?
次回翔也が、曲がり角で可愛い女の子とぶつかる⁉