第2話です。
エージェントの通う学校に通っていたら
第2話
【姫乃月高校】
「はぁ、はぁ、 セーフ」
学校には、間に合った。
けど、ときめきイベントはなかった。
曲がり角からは、速度の遅いげんつきのオートバイに乗っていたおっさんなら飛び出して来たが、女の子は飛び出してこなかった。言うまでもないが、おっさんとぶつかると大変なことになるので華麗なステップで避けた。
校門を潜って、玄関に入った。
『新入生クラス表』と書かれた紙が掲示板に貼られていた。全部で、5クラスある。俺は3組のようだ。
「はやく教室にいかないとな」
そう言って俺は、教室へと向かった。
「ガラガラガラ」
教室に入ると、中はザワザワ騒いでいた。自分の席を探して座るとカバンを降ろした。俺の席は窓側だった。中庭に生えている大きな桜の木がとても綺麗だ。そんな風に外を眺めていると背中を軽くど突かれた。
「よっ、翔也。元気か」
「お前も、おなじクラスだったな悠介」
ど突いてきたのは、中学校で一緒だった仲野悠介(なかのゆうすけ)だった。
噂や流行に敏感でおしゃべりな俺の友達。こいつとは、小学校からの仲で、家は遠かったがよく遊びにいっていた。
「なぁ、お前聞いたか。俺らの学年にめっちゃ可愛い女子がいるらしいぞ。しかも、3人も。」
「で、」
「おいおい興味なしってか」
「全く」
そんなこといって本当は、興味があった。彼女もいないのに、可愛い女子に興味ないやつなんかよっぽどのマジメか、二次元ワールドの虜になった奴、あとホモくらいだろ。そう俺は考えている。
「まぁ聞けって。1人目は、紀端財閥の当主紀端天遂(きばしてんすい)の1人娘、紀端茉奈(きばしまな)。外国でも有名なほど美人で、海外旅行はやばいほどの回数行ってるとか。噂では2日前にイタリア旅行から、日本に帰ってきたらしい。」
「すごいお嬢様なんだな。」
「らしいな。そして2人目は中学校の時からみんなのアイドル的存在で男からも女からも人気。その名は、奈々たんダー」
「は?」
「失礼。本名は、柏原奈々(かしわばらなな)。すでに一目惚れした2~3年の男子何人かが、告白したとか。もちろん全て却下」
「いや、もてすぎだろそれは」
「うん。そして、俺もフラれた」
「えぇーと…。ドンマイ」
「ぐぅえええ~ん」
「くっつくな、泣くな、恥ずかしいだろうが」
「すまん。、話しを戻そう。3人目の名前は緒方燈香(おがたとうか)。マニアには、たまらない体型で、3人の中で1番顔は可愛いと俺は思うが、性格がなぁ…」
「悪いのか」
「もう悪いとかの問題じゃないぞアレは。朝教室入る時、向こうからぶつかってきたくせに、
「さわんなカス」
とか言って回し蹴り食らわせてきたからな。思い出しただけで腹立つぜ。翔也も気をつけろよ」
「すごい女だな」
「しかも、同じクラスだからな。緒方よりも、奈々たんの方がよかったのになー」
「ガラガラガラ」
「席についてください」
「おっと時間だ。後でな」
「おう」
みんな席についたところで先生が話し出した。
「今日からあなた達の担任になりました豊川優子(とよかわゆうこ)といいます。よろしくお願いします」
先生の自己紹介が終わり、入学式の説明の途中で誰かが教室に入ってきた。
「緒方さんどこにいっていたのですか」
「トイレにいっていました」
「次からは、はやめにすましといてください」
「はい」
「では、説明を続けます。」
あれが緒方燈香。予想以上に可愛いぞ。ロングヘアーで背は低い方、胸はそんなにないな。
説明が終わった。でも、話は聞いてなかった。まあいいか。体育館に行くために廊下にならぶ。
「おい、翔也。さっき女子から聞いた話しだが新入生代表の挨拶は、紀端茉奈がするらしいぞ。これは見ものだぞ」
「そおなのか」
金持ちで可愛いだけじゃなくて頭もいいのかよ。やばいな紀端茉奈。
そんな話をしていたら俺らは体育館についていた。
次回は入学式で起こる奇妙な出来事みたいのを、書きたいと思います
おう