2話からは普通の感じになります。
プロローグ
長い長い時間を戦って過ごしてきた。俺は今日も敵を斬る。
今日も新しい戦場へと跳ばされた。
これで何度めだろうか。もはや数えきれないほどの戦いを経験した。その度に敵を斬って、斬って斬って斬って斬り続けた。
何人斬っただろうか。何人殺しただろうか。そんなことはもう数えていない。
また明日もどこかの時代の、名も知らない場所で戦うのだろうか。
俺はどうしてこんなことをしているのだろうか。自分でもよくわからない。
いつか、はるか遠い昔に俺は死んだ。死んだはずだ。
未だによくわからないが、あのとき俺は何者かの手で殺された。そして気づけばこんな旅のようなことをしている。
今日は特にすることがなかった。
どこかに跳ばさない日はずっと何もない空間でぼーっとしている。時間の無駄だろうか。
あぁ、暇だ。
俺の名前は・・・、実をいうとよく覚えていない。死んだ際の影響かいまいちよく思いだせない。今は俺を見たやつがみんな、『黒いやつ』と呼んでくるから『黒』、『黒式』と名乗っている。
安直だろうか。安直だろうが、他に思い付かないからそれでいいだろう。
武器は刀を使っている。主兵装は刀だが、亜空間のようなところに結構入っていたりする。これはサーヴァントになってから使えるようになったのだが、けっこう便利だな。
一応宝具もあったりするんだが、まぁ滅多に使わないけどね。
あまり自慢できるほどではないが、こう見えても・・・、見えていないか。まぁなんだ、こんな俺だがちょっとは強かったりする。
幾多の戦場で戦ってきたんだ。そこらへんのやつには負けない、・・・負けないはずだ。
はぁ、こんなんじゃまたいつか死ぬな。というか俺に『死』という概念があるのだろうか。
ああ、迷走してきたな。ここらへんで終わるとしよう。
自分語り終了。
どうやらこの世界には聖杯というものがあり、聖杯戦争と呼ばれるものがあるらしい。
そこでは7体のサーヴァントが召喚され、マスターとよばれる人物と契約をし、聖杯をめぐり、戦いをするようだ。
これはサーヴァントになった際の予備知識のようなもので、俺は実際に聖杯戦争に召喚されたことはない。
まぁ、誰も俺のような無名のサーヴァントを呼びはしないだろうしな。だが、もし呼ばれたら俺はどうするだろうか。
聖杯というのは願望器で、どんな願いも叶えてくれるのだと。ふむ、しかし俺には願いと呼べるものはない。
俺にもいつか、自分の命を賭けてでも叶えたい願いができるのだろうか。できたら嬉しいな。
さて今日は・・・っと、またどこかに跳ばされるのかな。
次はどんなところだろうか。跳ばされる瞬間は少し楽しみだったりもする。
時間かな。今日も今日とて頑張りますか。
読了ありがとうございました。