ストライク・ザ・ブラッド 〜交わりし二人の真祖〜   作:サンキール

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今回は煌坂の戦闘パートになります。

戦闘シーンを書くのはなかなか難しいですね。

ゆっくり見ていただけたら幸いです!


第六話 舞威媛の実力

煉獄の猿(プールガートリウム・シーミウス)の拳が振り下ろされた。煌坂はそれを煌華鱗の剣モードで受け止めた。

 

 

「うっ!」

 

 

しかし巨体である煉獄の猿(プールガートリウム・シーミウス)の体重が乗った拳の一撃を完全に受け止めることができず吹き飛ばされてしまった。

 

 

「なんて威力なの。まともにくらえば一撃であの世行きね。」

 

 

煌坂がそう考えている間にも煉獄の猿(プールガートリウム・シーミウス)は煌坂との距離を縮め、さらなる追撃を加えようと迫っていた。

 

 

「さすが真祖の眷獣ね。でも私だって獅子王機関の舞威媛なんだから!」

 

 

煌坂はそう言い放つと剣を構え、向かってくる煉獄の猿(プールガートリウム・シーミウス)の拳を紙一重でかわした。

 

 

「そこっ!」

 

 

煌坂は避けるだけで終わらず、そのまま煉獄の猿(プールガートリウム・シーミウス)の懐へと潜り込み、煌華鱗で突きを放った。しかし煉獄の猿(プールガートリウム・シーミウス)はそれをうまく躱してみせた。

 

 

「あの距離から避けられるの!?」

 

 

完全に懐に潜り込み渾身の突きを放った煌坂はそれを躱されたことに驚いたが、すぐに冷静さを取り戻し煌華鱗を弓へと変形させ太腿に忍ばせている鏑矢を一本取り出した。

 

 

「くらいなさいっ!」

 

 

弓を引き、煉獄の猿(プールガートリウム・シーミウス)の体の真ん中に狙いを定めると鏑矢を放った。煉獄の猿(プールガートリウム・シーミウス)は鏑矢が飛んでくると、狙われた部分に魔力を集中させて炎を纏った。そして鏑矢が炎に当たると、激しい魔力同士が衝突してぶつかった魔力が辺りに放出され鏑矢は炎で燃え尽きてしまった。

 

 

「そう簡単には当たらないわよね…」

 

 

煌坂はそうつぶやくと再び煌華鱗を剣へと変形させた。太腿に忍ばせていた鏑矢は5本しかなく、まだ古城や那月が眷獣を倒せてない以上無駄に消費してしまうわけにはいかなかった。

 

 

「ウオォォォォォ!!」

 

 

煉獄の猿(プールガートリウム・シーミウス)が叫び煌坂に再び接近し拳を振り下ろしたが、今度は煌坂にあっさりと避けられてしまった。

 

 

「もうあなたの拳を振り下ろす速度は見切ったわ!」

 

 

避けた体制から思い切り地面を蹴り、姿勢を低くしたまま煉獄の猿(プールガートリウム・シーミウス)へ接近し剣を横薙ぎに振り払った。煉獄の猿(プールガートリウム・シーミウス)は避けきることができず足に一撃をもらい、巨体は体重を支えきれず姿勢を崩した。

 

 

「今なら!」

 

 

煌坂は煌華鱗を弓へと変形させ即座に2本目の鏑矢を取り出し構えた。しかし放とうとした瞬間、煉獄の猿(プールガートリウム・シーミウス)を使役していた男がいつの間にやら煌坂に横から接近していて、剣で切り上げた。煌坂は鏑矢を放つことができずすかさず回避しようとするが、剣が太腿をかすめ、忍ばせていた鏑矢を全て落としてしまった。

 

 

「なっ!?しまった!」

 

 

放とうとしていた鏑矢は残っているが、鏑矢はその一本だけとなってしまい、煌坂は絶体絶命の状況へと追い込まれてしまった。




いかがでしたでしょうか??

次回も戦闘が続きます。

ご意見やご指摘などお待ちしているのでよかったらお願いします!

それでは次回もお楽しみに♪

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