そうでない方はキャピキャピリン
どうも、橘聖です
ついに手を出してしまった恋愛小説
恋愛表現等をしっかり書けるように頑張っていきます
1話目ということで、まだ恋の表現はほとんど出てきません
これから頑張っていきます
前置きはこれまでにして、本文へどうぞ
ここは団子屋『
来宮姓の二人が営んでいるお店である
一人は男、一人は女だがその二人は夫婦ではない
団子を作っている方は母である来宮
そして接客しているのはその子である来宮
お気づきの方もいると思うが、母子家庭である
数年前に父が妖怪に襲われ、その穴を子である蒼夜が埋めたのだ
この話はその団子屋で働く来宮蒼夜の話である
「今日も忙しいなぁ…」
そんなことを呟く
そりゃ満席が続くような時間帯で一人で接客していたらそう言いたくなるものだ
「はいはい、口を動かすひまがあったら手と足を動かしなさい」
俺にそう言ってくるのは俺の母だ
「お母さんもそう言う時間があったらもっと作ってね」
言われると言い返さないと気が済まない性格なので言い返す
そうやって言い合いをしていると客席のところから声が聞こえてくる
「すいませーん、注文いいですかー?」
「はーい、今うかがいまーす」
注文を聞きに調理場を出る
そして、注文を取っていると入口から人が入ってくる
「あ、いらっしゃいませ。ただいま空いてる席があちらしかありませんがよろしいでしょうか?」
入ってきたのは長い青い髪を腰まで伸ばしており、桃がつばに乗った帽子を被った女性だった
人里では珍しい髪だから外来人だろうか
「あ、ええ、わかったわ」
反応もぎこちなく、馴染んでいるような様子はない
まあ、外来人でもお客様に変わりはない
「何をご注文なさいますか?」
お品書きを見せながら注文を取る
「あ、じゃあこれとこれを」
そう言って指さしたのはよもぎとみたらし
みたらしは自家製のタレをこれでもかとかけたもので、深い味わいの中に飽きのこない甘味がゆっくりと顔を出す
ここでは一番の人気団子だ
よもぎはもちもちとした食感で、苦いながらも独特の風味が鼻孔をくすぐる
子どもよりは大人向けの団子だ
「それではよもぎとみたらしをひとつずつでよろしいですか?」
「え、ええ、お願いするわ」
注文を取ったので調理場に戻って母に注文された団子を作ってもらう
早い、うまい、安いがうちの大事な三柱だ
数分のうちに注文の団子を作り終わる
さっそくそれぞれの団子をお客様に出す
外来人らしき女性にも注文していた団子を運ぶ
「お待たせしました、こちらがご注文の品でございます」
よもぎとみたらしをその女性の前に置く
その目は初めて見たかのように輝いていた
「…お客様?」
なかなか食べださないので声をかける
するとハッとした表情の後、恥ずかしかったのか赤面しながら団子を口に運んでいく
まず食べたのはみたらしの方だった
よほどおいしかったのか、頬を押さえて笑っていた
そんな顔をされたらこっちまでうれしくなってしまう
しかし、何かが心に引っかかるのを感じた
悪いことではないのだが、こう、なんというか…
心の奥が温まるような、そんな感じがした
そして次に食べたのがよもぎ
…あ、やっぱり苦そう
甘いみたらしの後によもぎを食べたらそりゃ苦いだろう
「…ふう、おいしかったわ」
「それでは代金は4文になります」
みたらし、よもぎの値段はそれぞれ2文なので4文だ
女性もそれはわかっているようで、4文を出して出ていった
「おいしかったし、連れも連れてまた来るわ」
「それはありがとうございます、またのお越しをお待ちしております」
いつもと変わらないはずのお客様
しかし、その女性とはまた会いたいなぁと考えてしまうのはなぜだろう…
そう考えつつ接客と続ける
しかし、その女性の顔が頭から離れないまま日はゆっくりと沈んでいく