他作品の投稿ペースを考えると遅いほうに入る気がする
…学校生活、疲れるんですもん(苦しい言い訳)
「…お待たせしました、みたらしとよもぎでございます」
お母さんとの言い合いで疲れた
声色からもその疲れがにじみ出ていることだろう
「ありがと。何か疲れてない?」
やはりバレるのか
しかしお客様に心配をかけさせるのはダメだろう
「いえ、何でもありませんよ」
「さっき向こうから『うがー』とか『がうー』とか聞こえてたけど、それなの?」
「…前者は俺ですけど、後者は知りませんよ」
「そういえば『がうー』は女っぽい声だったわね。それで、どうしたの?」
「…ちょっとお母さ…母と言い合いをしまして」
「ふむふむ、それで?」
団子を口に含みながら続きを催促してくる
「母から『恋したな?』とか言われたんで否定したんですけど、聞く耳を持たなくて…」
「恋ねぇ…恋!?」
団子を再び口に放り込もうとしたときに顔を急にこちらに向けてくる
「いや、してないって言ってるじゃないですか」
「誰、誰が相手なの?」
お母さんだけじゃなかった、お嬢様もだった
「ですから、してませんって。なのでその好奇心の目を俺に向けないでください」
「なーんだ、つまんないの」
再び団子を食べ始めるお嬢様
こっちとしてはつまらなくない
なのでこちらも仕返しをするとしよう
「お嬢様は恋をしたことがあるんですか?」
「…したことないわよ」
こちらに顔を向けることなく、不愛想な声で返答してくる
…やってしまったかもしれない
「…すいませんでした。後はごゆっくりどうぞ」
お嬢様に一礼して厨房に戻る
「女性って難しいなぁ」
ため息と共にその言葉を吐く
それは重く、俺の心に重くのしかかる
「どうしたの、あんたらしくない」
「…女性に恋の話はダメなのか」
お母さんが話しかけてきたので、悩みを話す
「年頃の女の子にそれはダメだよ。ほら、サービスでこれをやってきて謝りなさい」
渡されたのはみたらしが三つ
これは俺が悪いのだから、もちろん謝るべきである
「…わかった、行ってくる」
みたらしの乗った皿を受け取り、再びお嬢様の席へ向かう
俺が去ったときから団子の量は減っていない
しかしずっと
「…お嬢様、すいません。お詫びとしてこれをお持ちしました」
みたらしの乗った皿を、先ほどお嬢様が注文した皿の横に置く
しかしお嬢様は反応せず、咀嚼を続けている
「申し訳ありませんでした。お客様に出過ぎた真似をしてしまいました」
頭を深く下げ、謝罪の意を伝える
しかし無視をしているようで、先ほどの動きを繰り返している
…ん、繰り返してる?
失礼します、と声をかけてお嬢様の顔を見る
すると、目の標準は合っておらず、顔は紅潮しており、食べていると思っていたのも口には何も含んでいなかった
「だ、大丈夫ですか?」
声をかけるが反応がない
肩をゆすってみると、力が入っておらず倒れかかってくる
「ちょっ、お母さん、居間にこの人を連れてくから!」
大きめの声でお母さんにその旨を伝える
この際不可抗力である
お嬢様に背中を向け、手を肩に乗せさせる
そのまま背中に乗せるようにしてお嬢様の太ももを持つ
もちろん服の上からだが、やはり恥ずかしい
背中に控えめな双丘が密着し、恥ずかしさを倍増させる
この感触から逃れるために、早足で居間へ向かう
今更だが、この家は店と一体化しているのでそのまま居間に移動することが可能である
居間にある座布団を二つに折るようにし、お嬢様の頭を乗せる
そして今日の朝に汲み置きしておいた、冷えた水に布をひたす
その濡れた布を折り、お嬢様の額にゆっくりと置く
んっ、とお嬢様の
その声に反応しそうになるが、反応したところでお嬢様に意識はないので無駄だと感じる
後はお嬢様が起きるのを待つのみ
そう思い、接客へと戻っていった
展開が遅い(確信)