完結目指してのんびり頑張ります。
第1話
僕には音楽家の両親と、まだ小さい弟と妹がいる。
父はピアニストで母はヴァイオリニスト。
二人とも国際的に活躍する有名な演奏家で僕の自慢の両親だった。
そんな両親に育てられた僕は当然2人に強い憧れを抱いた。
僕が2人に教えてほしいなと言うと、2人は飛び跳ねて喜んでいたのを今でも覚えてる。
時に厳しく、時に優しく、辛いこともあったし、投げ出したくなる時もあったけど、演奏を教えて貰っている時間は宝物のようにキラキラしていてとても幸せなひと時だった。
両親が忙しくて長い間帰ってこない日もあったけど、そんな時は弟と妹にミニコンサート。
いつも2人が手を叩いて喜んでくれていたのでどうやら寂しい思いをさせずにすんでいるつどうやら僕には才能があったらしく、どんどん色んな曲が弾けるようになっていき、2人に連れて行ってもらったコンクールはほぼ全て1位。
まるで自分のことのように喜んでくれる家族が僕はとても大好きで、幸せな人生を送っていた。
そんな僕には特技が一つがある。
それは、自分の夢を自由自在に操ることだ。
そんなことって思うかもしれないけど、これが結構便利で、何と言っても夢の中で起きたことは忘れずに記憶できるので、ヴァイオリンやピアノの練習に当てたり出来るのだ!
実はこれが僕が短時間で上達した秘密である。
ちなみに今は心地よい風が吹き抜ける草原で寝転がっている。
夢の中なのに寝るってのは変な感じだけど、気持ちいいのだから気にしないことにしよう……
僕はそう心に決めてヴァイオリンを手にした
「さて、今日は何を弾こうかな♪」
~♪~♪
どこまでも続く草原にヴァイオリンの美しい旋律が風に乗って駆け抜けていく
虹色の五線譜に青やオレンジ等の色とりどりの音符
ここでは音を視覚的に捉えることが出来るのだ。
一音一音、弾くことによってポワッ ポワッとシャボン玉のように出てくる。
雲一つない青空に向かってどこまでも続く音の道は、まるで虹色に光る天の川のようで、見ていると手を止めてしまいそうになるほどの美しさだ。
「ふぅ〜……」
最後の一音を弾き終わり、楽器を下ろして立ち尽くす
僕はこの余韻が結構好きだったりする
パチパチパチパチパチパチ
「えっ……」
それはこれまで現実で何度も聴いてきた音
その夢の中では有り得ないはずの音がこの余韻をかき消す
「孺子やるのぅ!このような音色今まで聴いたことないわ!」
後ろから聞こえてくる女性の興奮気味な声
思わず振り返るとそこには獰猛な獣を思わせる赤い瞳を持つ同い年くらいの金髪の女の子がいた
……ドクンッ
彼女の笑顔を見ると僕は雷に打たれたような衝撃を受け、はっきりと分かるぐらい心臓が飛び跳ねた。
勿論、雷なんて受けたことないけど、身体が膠着したように動かずビリビリくる感覚はきっとそれに似たようなものだろうと勝手に思う。
「……ん?どうした?顔赤ぉして。」
不思議そうに首をかしげる彼女に言われて僕は顔が熱くなっていることに気づいた。
やばい……何かすごくかわいい……
「まあいい。それよりここは「あ、あの!!」……なんじゃ?」
「ぼ、ぼぼ僕は新田結弦っていいます!」
「おう!わしは森桐琴可成。よろしくな孺子!」
これが僕と桐琴ちゃんとの出会い
そして、新たに始まる運命との出会いだった
文章書くの難しい……