PERSONA5 after   作:薬売り

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再会!!心の怪盗団『ザ・ファントム』

「なあ、暁」

 

とある猫が青年に話しかける。

この猫、彼の名前は『モルガナ』という。そして、モルガナが話しかけている青年は『来栖暁』。

どちらも半年前、世間を賑わせた『ザ・ファントム』という怪盗団の一員で、暁に関してはそのリーダーなのだ。

 

「もう大学を決めなきゃいけない時期だろ?お前って頭良いのに決めてないし、親もお前が居ないとこで心配してたぞ」

 

分かっている、そう答えた。

実の所、迷うどころか迷えるような大学すら無い。頭を抱えるような状況で、スマホがベッドの上で震えた。

 

「誰からだ?」

 

画面には『真』と書かれている。『新島真』…彼女も怪盗団の一員で参謀として、共に歩んだ仲間だ。

どうしたのだろう…と、スマホのロックを解き、SNSを開く。

モルガナも画面を覗こうと、暁の肩に飛び乗る。

 

『急にごめんね』

『気にするな』

『ありがとう。大学ってもう決めた?』

 

「おい、暁。もしかして、大学の誘いじゃねえか?取り合えず返信しろよ」

 

『まだだ』

『そう。だったら、私が通っている大学はどう?』

 

モルガナの言う通り、大学の誘いだった。

ナイスなタイミングだ。丁度悩んでいた時に、ありがたい。

 

『ありがとう。真の大学にするよ』

『そう!嬉しいわ』

 

実は、真の他にも『奥村春』が通っている。彼女も怪盗団の一員だった。

懐かしいな。そう思い、暁は画面上の文字を打つ。

 

『今度、皆で会おう』

『良いわね!いつにする?』

 

「おいおい、勝手にそんなことして良いのか?ワガハイは構わないし夏休みを有効活用するのはいいが、親にはちゃんと言えよ?」

 

暁は無言で頷いた。

後で話そう。そうだ、皆にも連絡しないと。怱治郎さん、泊めてくれるかな?いや、家族と言ってくれたんだから、泊めてはくれるか。

 

『皆には連絡しとくわ。マスターにもね』

 

「真はやっぱり気が利くなぁ」

 

『ありがとう』

『気にしないで』

 

暁はスマホを閉じ、自室のドアを開けた。

居間にはサッカーの試合を映しているテレビを観ている両親が居た。

 

「お、暁。今、良いところだぞ?観ていったらどうだ?」

 

暁は親に、夏休みの間は『ルブラン』で過ごしたいと言った。両親は少し驚きつつも、直ぐに了解してくれた。大学を考えてから言え!!とか言われるかと思ったのだが…

 

「やったな!」

 

暁は親に、いつ行くかを伝えた。

本当に楽しみだ。皆とは半年も会っていなく、最初はスゴく寂しい気持ちで一杯だった。徐々に慣れては来ていたが、飽くまで慣れただけで寂しさが消えていった訳ではない。

 

******

 

「忘れ物、無いよな?」

 

無いはずだと、暁は静かに喋る。

腕時計で時間を確認し、そろそろ出ようかと靴を履く。

すると父親が話しかけてきた。

 

「なあ、暁。その、警察から『貴方の息子さんは怪盗団のリーダーです』って聞いたとき、驚きはしたけど流石俺の息子だって…そう思ったんだ」

 

知らなかった。父親が暁の正体を知っていたとは。

しかし、考えてみれば当たり前。血の繋がっている親には警察も話すか。父親が全く触れなかったおかげで気付かなかった。

 

「今から会うのも、元怪盗団の仲間なんだろ?目一杯、遊んでこい!」

 

暁はゆっくり頷いた。行ってきますと言い、玄関のドアに体を向けた瞬間。インターフォンが鳴った。

誰だろうか。ドアを開け、確認した。

 

「よう、暁!」

「久しぶり!元気してた?」

「相変わらずだな」

「まさか迎えに来るとは思わなかったでしょ?」

「フッフッフ…私の作戦だ」

「いや、皆で考えたんだけどね」

 

そこに居たのは、なにも変わらずに居てくれた仲間達。

 

「皆そろったな。ワガハイも嬉しいぞ!怪盗団『ザ・ファントム』の再会だ!!」

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