天狗の幻想入り   作:ジャジャジャジャーン

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慧音に案内してもらいようやく博麗神社らしき所へ到着した主人公、藤村大樹。
今回も会話ベースです。

追記 後から手直しさせていただきました。


第3話 博麗の巫女(R)

数時間森の中を慧音と歩きようやく博麗神社にたどり着いた。

……博麗神社までの階段は足に堪えた。

 

「今から博麗の巫女を呼んでくるから、そこで待ってくれないか。」

 

思っていた以上に小さい神社だったので、果たして本当に巫女が居るのか怪しい。

 

「了解。ここで待ってるよ。」

 

慧音が神社の奥に入っていった後、大樹はその場から辺りを見渡してみる。

鳥居は高さはあるが幅があまりない。神社の鳥居としては比較的小さい方である。

奥には本殿らしきものがある。こちらもやはり小さめで少し古びれた雰囲気を醸し出している。

などと考えていると奥から慧音と赤と白が基調の服を着た巫女らしい少女がこちらへ向かってくる。

 

「貴方が噂の外来人ね?」

 

……噂になるのが早くないか?

 

「貴女が博麗の巫女さんですか?」

 

「そうよ。私は博麗霊夢。ここ…博麗神社の巫女をやっているわ。」

 

本当にこの小さな神社の巫女らしい。

 

「藤村大樹です。よろしくお願いします。」

 

「慧音と同じように呼び捨てで良いわよ。敬語も使わなくていいわよ。」

 

はっきりした見た目(紅白)らしく、はっきりしたものの言い方であった。

 

「じゃあ。改めてよろしく霊夢。」

 

「それじゃあ早速本題に入りましょう。」

 

「本題?」

 

……本題? そこに慧音が付け加える。

 

「大樹がこの世界に残るのか、それともここ幻想郷に残るかの事だ。」

 

「そそ。速くしないと戻れなくなるわよ。」

 

「?速くしないとってどういう事?」

 

「あー……。そこを説明するのは面倒だから簡単に言うと、幻想郷での滞在時間が長いと結界を緩めても外の世界に行けなくなるの。」

 

霊夢がだるそうに語り出した。

 

「詳しく説明してくれないか?」

 

流石に今の説明では何が何やら分からない。

 

「えぇ…。面倒だから嫌よ。そもそもあんたはここに残りそうに無いしね。」

 

他の外来人に対してもこんな感じなのだろうか。だが確かに元には戻りたい。母親の故郷らしく、もしかしたら手がかりがあるかもしれないが、いささか食う食われるのサバイバル生活はごめんだ。

 

「……まあ外の世界に戻るけど。」

 

「やっぱりね。」

 

「何故分かったの?」

 

「勘よ。私の勘ってよく当たるのよ。」

 

神様パワーか何かで勘が常人より冴えているのか?

 

「勘といっても二択なんだけど…。」

 

「いや。実際霊夢の勘はかなり鋭いしよく当たるぞ。」

 

慧音がそう言うのなら、そうかもしれない。

 

「巫女パワーすごいな。」

 

「巫女かどうかは関係ないわよ。話を戻すけどもし今あんたに幻想郷について説明しても外の世界に戻ったら忘れるわよ?だから説明は無駄でしょ?」

 

「忘れてしまうのか?」

 

「当然よ。そもそも忘れなければ幻想郷は外の世界でも知られているはずだしね。」

 

確かにその通りである。実際、外の世界ではネットの検索にすらかからない程だ。

 

「過去にも大樹と同じように外来人が外の世界へ戻ったことはあるけど、外の世界では幻想郷なんて誰も知らないだろ?」

 

「名前の通り外の世界では幻想として消えてしまうのか……。確かに外の世界で生きてきた限り幻想郷なんて名前は……。」

 

いやいやいや。大樹は途中で口を止めた。

 

「? どうしたの?」

 

2人は不思議そうに尋ねる。

 

「……いや。なんでもない。気のせいだったよ。」

 

「……そうか。」

 

「……何かあんた、隠し事してそうなんだけど。まぁ、すぐに戻る事だからいっか。」

 

言いそうになったが、幻想郷という名前を大樹は既に知っていた。……霊夢の勘ってのは本当に当たるんだな。

 

 

 

 

霊夢が何やら呪文(?)を唱えた。すると目の前には空間のねじれのような穴が空いた。

 

「さぁ。結界を緩めたわよ。あそこにちょっとした空間の歪みがわかる?」

 

あれが結界の緩みらしい。

 

「ああ。ちょっと危なそうだけどあそこに入ればいいんだな。」

 

「そうよ。外の世界のどこに出るかは知らないけど。そこまでは面倒見れないわ。」

 

どうやら場所まで指定できるほど便利ではなさそうだ。

 

「ここまでしてくれたのに、外の世界に戻れば俺がなんとかするから問題ないよ。」

 

「そ。」

 

1段落ついたのか、霊夢は欠伸をしながら背中を伸ばしていた。

 

「慧音。ここまで連れてきてくれてありがとう。」

 

何とか無傷のまま幻想郷から出れるのも、慧音のおかげた。感謝の言葉を伝える。

 

「何、仕事をしたまでだ。」

 

「霊夢も。外の世界へ戻してくれてありがとう。」

 

そして外の世界へ戻してくれる霊夢にも。

 

「はいはい。速くしないと戻れなくなるわよ。」

 

「了解。」

 

大樹はいつもの世界へ戻れることを嬉しく思った。ここ幻想郷、母親の故郷を後にしても。普段の生活が待っている。楽しい高校生活が。

 

 

 

……ブオォン……

 

「?」

 

この耳に残る、独特の何ともいえない音は……!

 

「貴方は本当に戻っていいのかしら。私が貴方の願いを叶えるためにわざわざ連れてきたっていうのに。」

 

大樹「!!」

 

あの空間、喋れたのか! しかも女性の声で。

 

「あれは……。またあんたの仕業だったのね。」

 

呆れた表情を浮かべながら霊夢は喋りかける。

 

「妖怪の賢者!? 彼女が関係していたのか!」

 

妖怪の賢者。大樹はつい先程の慧音との会話思い出した。ここ幻想郷を実質的に作った張本人だと。けどその正体が……。まさか大樹を襲った黒い空間だなんて。

 




ここまでお読みくださってありがとうございます。
次回も会話ベースでの説明になりそうです。(またか)
会話ベースは編集するのも楽でいいですね。
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