天狗の幻想入り   作:ジャジャジャジャーン

6 / 32
妖怪の賢者である八雲紫から母親の事を聞いた主人公、藤村大樹は外の世界に戻るのではなく幻想郷に残ることを決めた。
この作品では吸血鬼異変≠紅霧異変で行きます。
その他おかしなところがあるかも知れませんがご了承ください。


第5話 スペルカード(R)

 

『スペルカード』

うむ、何のことやら全く意味が分からないぞ!

 

「と言ってもつい最近決まった物なのだけれども。」

 

「幻想郷ができた500年前には無かったのですか?」

 

「そうよ。『スペルカード』を用いる決闘…スペルカードルールよ。」

 

霊夢も護符らしきもの、恐らく『スペルカード』を取り出している。

もしかして、カードゲームか何かなのか? カードと決闘という言葉からは用意に連想できるが、あれは外の世界でも現役だから違うか……。

 

「難しく考えなくていいのよ。貴方がこれまで暮らしていた外の世界で言うところのスポーツよ。」

 

「スポーツは決闘では無いけれど…。」

 

コロッセウムが出来た辺りの時代か何かじゃないかな、そのスポーツは。

 

「似たようなものよ。ただの殺し合いでは無く気軽に妖怪や人間が勝ち負けを決めれるもの。」

 

「そのルールが無い時って…。」

 

「大樹の想像通り。どっちかが死ぬまで殺しあっていたのだ。」

 

少女3人が何故真面目な顔でこんな物騒な事を言い出すのだろうか……。

 

「幻想郷は最近妖怪が弱体化してきてるの。個々では無く、全体を見て、昔と比べると、ね。」

 

そーなのかー。てっきり、外の世界で幻想扱いされる妖怪は強くなっていそうなものだけど。

 

「ある時幻想郷の外から協力な吸血鬼がやって来たの。その事を今では吸血鬼異変って呼んでいるわ。」

 

「吸血鬼も存在するんですね。」

 

と言うか、吸血鬼は西欧で住んでいるのでは?

 

「ええ。その吸血鬼は弱い妖怪を中心に服従させて幻想郷を支配しようとしたの。結果的には失敗に終わったのだけれども。」

 

「ていうことは誰かが吸血鬼を倒したってことですよね?」

 

「その吸血鬼異変を終わらす…俗に言う『異変解決』を私がやったのよ。」

 

終わらすって……。吸血鬼を倒したのか。

 

「えっ、霊夢って人間だよね? いくらでも巫女パワーでも妖怪よりも強い吸血鬼に勝てるの?」

 

「その吸血鬼自体は弱い妖怪としか戦ってないから強いかは分からないけどな。でも霊夢は強いぞ。」

 

「普通じゃない?まあ妖怪退治は博麗の巫女の仕事よ。」

 

巫女さんは神社で務める女性というイメージしかなかったが、幻想郷では妖怪退治の専門家らしい。

……登場した時には一言決め台詞を言って、テッテレーテレレ♪とBGMが流れr……まあそんな事はないだろう。

 

「博麗の巫女は代々人間として幻想郷の秩序を守る者よ。そこらの妖怪や人外なんて瞬殺よ。」

 

「紫には勝てないわよ。」

 

『は』、ね……。巫女さん、恐るべし。

 

「紫さんと張り合う時点で……。」

 

「話が逸れたわね。吸血鬼異変を解決した後、妖怪達は霊夢に相談をしたの。」

 

「相談?」

 

退治されるのに?

 

「そうよ。『殺し合い以外で、ある程度のルールを保った決闘方法を広めてくれ。』ってね。」

 

「へえ、そんな事が。……その妖怪達は、弱い自分達が勝てるようにルールを決めた闘いがしたかったのか?」

 

「それもあるだろうけれど、もし幻想郷の妖怪達より強力な存在が出てきた時の対処法も欲しかったんでしょうね。自分達の勢力が弱まっているのを誰よりも自覚しているのよ。」

 

「話を戻していくとその決闘方法の為にスペルカードルールを作ったわ。それには『スペルカード』を用いるのよ。」

 

だんだん話は見えてきた。

 

「ルールってどんなものがあるの?」

 

「まず『スペルカード』…このお札みたいな紙を使うの。と言っても『スペルカード』自体には何の力もないわね。」

 

「じゃあどう攻撃するのですか?」

 

「『スペルカード』を宣言してから攻撃するの。貴方が分かるような例えなら、『燕返し』と宣言しながら棒で襲いかかってもいいのよ?」

 

「つまり厳密には『スペルカード』では攻撃しないのですね。」

 

「そうね。それじゃあ簡単に説明するわよ。」

 

紫が説明した内容をまとめると

1,『スペルカード』の使用数を提示する。

2,技を使う時は『カード宣言』をする。不意打ち禁止。

3,勝敗の条件はどちらかの体力が尽きるか『スペルカード』を全攻略されるか。

4,2,3で説明した中の『カード宣言』は義務化されなくなった。最近は結局どちらかが負けを認めるまで勝敗が着かないと言う。

5,『スペルカード』は美しくなければならない。

 

「美しくって……。ここだけはスポーツらしいですね。」

 

「美しい方がいいのよ。」

 

「実際人里の周りでも人間と妖怪がスペルカードルールで決闘してるな。どちらも楽しんでいるだけで殺意は一つもないが。」

 

妖怪と人間が闘う……。幻想郷の人間は逞しいなあ。

 

「空を飛んでいる時、たまに見かけるわ。遠くから見ると綺麗だわ。」

 

「? 遠くから綺麗って事は肉弾戦じゃないのか。」

 

「そうね。たまに格闘技を『スペルカード』に持つ者もいるわ。けど実際は弾幕を使う者が多いわ。」

 

「弾幕?」

 

シューティングゲームのようなものなのかな?

 

 




ここまでお読みくださってありがとうございます。
終わり方が前回と似てますが気にしないでください。
そろそろ説明パートが終わると思います。……終わるといいな。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。