遊戯王VRAINS 幽霊に導かれし少年   作:ナタタク

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第38話 蛇の影

「いけ、《ジェニオン》!《ガンレオン》!!」

得物を振るい、2体のステージ2へのダイレクトアタックを決め、憑依していた2体の精霊をカードに取り込む。

デュエルを終え、その場に座り込む誠の周囲にはすでに10人の元ステージ2が倒れている。

一緒にデュエルをしている直葉も疲れを見せている状態で、壁にもたれている状態だ。

「はあはあ…直葉、まだ…戦える…?」

「もう、ちょっとなら…大丈夫だよね?アカネ」

「うん…けど、ちょっと疲れちゃった…」

誠ほどではないが、直葉も連戦していて、直葉もアカネも消耗が激しい。

「ったく、お前らはだらしねえんだよ。まだまだ俺は…」

「そういうシャドーも、息が切れかけてるじゃないか…」

(誠君、直葉ちゃん!ステージ2の反応がまた増えたわ!こんな増加は異常よ!!)

レーダーでステージ2を特定している小沢はモニターに映る映像に目を疑う。

誠と直葉を中心に次々とステージ2が集中的に現れている。

安全を考え、現場の警官たちの協力によって周辺の住民を避難させている状態で、ステージ2になりえる人間は周りにはいないはずだ。

まるでどこか別のところでステージ2として覚醒し、そこからここまで瞬間移動しているかのようだ。

おまけに、これまでのステージ2と明らかに違うのは、無差別に人を襲っているのではなく、誠と直葉だけを襲っていることだ。

直葉がステージ3になるきっかけとなったステージ2がいたように。

「くそ…!こいつらだけじゃあジリ貧だ!装備を借りるぞ!」

しびれを切らした菅原がトレーラーに保管されているP04DXに手を伸ばそうとする。

「だめです!これは谷村君専用よ!あなたでは…」

「じゃあ黙ってみてろってか!見てろよ…俺も多少はデュエルができるんだ!おい、装着を手伝えよ!!」

小沢の静止を無視した菅原の命令を受け、しぶしぶとほかの警官たちが菅原にP04DXを装着していく。

徹の体格に合わせて作られたその強化服は菅原にとっては若干きつい感じがしたが、どうにか装着することができた。

その体格に合わせて改修することはできるが、今はそんなことをしている時間はない。

だが、そんなこと以上の問題が既に菅原には発生していた。

「ぐ、おお…!?なんだよ、体が…重い!!それになんだぁこのエラーの数は!!」

「P03DXは谷村君とデルタでないと扱えないものです!二人一緒でないとステージ2と戦えるものではありません!!」

「デルタが入ったとしても…俺じゃあだめってことかよ!?う、ううう!!あ、頭が…!」

「ああ…いわんこっちゃない!強制停止するから、急いで取り外して!!」

小沢がタブレット端末でパスワードを入力するとP03DXが強制停止し、取り外されて自由の身となった菅原がビクビクとけいれんを起こすと片膝をつき、鼻血を流す。

遠くなりかけた意識をどうにか頬を叩いて取り戻そうとする菅原に小沢は急いで駆け寄る。

「…もう!あなた、下手をしたら脳神経が焼き切れるかもしれなかったんですよ!!」

「はあはあ、そんな危険なものを…谷村が…」

AIであるデルタの存在と過剰なまでに最適化が求められたP03DX。

警察官ならだれでも扱えるようにしたこれまでの強化服と真逆の存在であることを改めて感じるとともに、なぜここまでする必要があるのかの疑問を抱く。

(谷村とデルタ…こいつらに何か関係があるとでもいうのか?それに、そもそもデルタはどうして、ステージ2に宿ってるっていう精霊を…?)

「まったく、どういうことよ。これは…」

小沢の手に握られている真っ白な便箋。

昨晩、警察署に届いていたもので、そこには名前がない。

あるのは一文のみ。

『アシタノマツリヲタノシミニマッテオケ』と。

 

「くうう…これが、その祭りだというの!?」

新たに現れたステージ2からの攻撃でダメージを受けた誠もまた、昨晩あの手紙が家のポストに入っていた。

それは直葉も同じだ。

明日、菊岡にそのことを相談するつもりでいたが、そんなことをさせないといわんばかりに朝一からこの騒動が起こっている。

「いったい誰がこんなことを…?」

「ああ、もう!!大本をどうにかしないと、いつまでたっても終わらないよ!!」

「仕方ない…直葉とアカネは高いところから大本を探して!!その間は…僕とシャドーで粘る!!」

「ええ…!?大丈夫なの!?」

「なんとか、するよ…!それに、シャドーよりもアカネがこういうのは得意そうだし…!アカネ、やれる!?」

「んまあ、錬金術と魔法を応用すれば、どうにか…」

「じゃあ、お願い!!シャドーだとできないから!!」

「え、ええーーーー!!」

半ば強引に押し付けた誠は疲れている体に鞭を撃ってデュエルディスクを展開する。

そして、同じくデュエルディスクを展開したステージ2たちをにらみながらゆっくりと直葉から距離をとっていき、それに従うように彼らも誠についていく。

「僕が相手だ!ついてこい!!」

自分にはっぱをかけるように大声で言い放つ誠が走り出し、ステージ2達が追いかけていく。

マークが外れた直葉は急いで入れそうな屋上のある建物を探し始める。

(誠君…ちょっと、頼もしくなったかも…)

「どうしたの?直葉ちゃん…もしかして、惚れ直しちゃった?」

「ほ、惚れ直したって…アカネぇ!!」

急な言葉に顔を真っ赤にした直葉にクスクス笑うアカネだが、内心では本当に自分にできるのかという不安が渦巻いていた。

 

走って直葉のいる場所から離れていく誠だが、体力が限界に近づいていき、どうにか大通りまで行ったところで足を止める。

「はあ、はあ、はあ、はあ…ステージ3になっても、かなり動いていたら、さすがに…でも、これで距離は離したはず…」

息を整える誠を包囲するかのように、ステージ2達が集まってくる。

「俺らが最優先ターゲットってことかよ」

「はあはあ…都合がいいのかよくないのか…」

もうすでにデュエルディスクを出している2体が誠と対峙し、カードを引く。

もうこれ以上距離をとるのは難しくなった誠もそれに応じるようにデュエルディスクを展開する。

「デュエル!!」

 

手札5

LP4000

 

ステージ2

手札

アルファ5

ベータ5

LP4000

 

「ねえ、どうすればいいの!?」

屋上にたどり着いたばかりの直葉は真っ先にアカネに尋ねる。

どうにか屋上に来たのはいいが、直葉には何をすればいいのか皆目見当がつかない。

手段があるというアカネだけが頼りだ。

「いい、直葉ちゃん。まずはここの床に書けるものがないか探して!見つけてくれたら、あとは私が何とかするから!」

「書けるものって言われても、そんなに都合よく…。それに、先に言ってよぉ!!」

「ごめんなさい!!」

動揺してそのことを伝えそびれたことに失念したアカネの詫びの言葉を聞きながら、直葉は屋内に戻り、使えるものを探し始める。

(無事でいて…誠君!!シャドー!!)

 

「僕の先攻!!僕は手札から魔法カード《星のヴェール》を発動。手札からC.C.2体を墓地へ送り、デッキからカードを3枚ドローする。僕はモンスターを裏守備表示で召喚。カードを1枚伏せて、ターンエンド」

 

手札から墓地へ送られたカード

・C.C.ブラスタ

・C.C.ホエール

 

手札5→3

場 裏守備モンスター(2)

  伏せカード1(4)

 

ステージ2

手札

アルファ5

ベータ5

場 なし

 

「俺の…ターン…!!」

 

アルファ

手札5→6

 

「俺は手札からフィールド魔法《ヴェノム・スワンプ》を発動…」

発動と同時にアスファルトにひびが入り、そこから紫の毒液が噴出し始める。

毒に濡れたコンクリートからは嫌なにおいが発生し、乗り捨てられた車もさびていく。

「こ、これって…!」

「この野郎、《ヴェノム・スワンプ》を実体化させてきやがった。ステージ3のてめえなら影響は少ねえが、長い時間吸ってると、肺がやられちまうぜ?」

「じゃあ…早くデュエルを終わらせないと…」

自分自身への影響もそうだが、周囲の建物やここに近づくかもしれない人々まで毒に侵されるかもしれない。

もし普通の人間がこの毒液を受けたら、おそらくは数分で死ぬだろう。

「そして、手札から魔法カード…《予想GUY》。俺のフィールドにモンスターが存在しないとき…デッキからレベル4以下の通常モンスター1体を特殊召喚できる…。《ヴェノム・コブラ》を特殊召喚…」

 

ヴェノム・コブラ レベル4 守備2000

 

「現れろ、神へ導く未来回路。アローヘッド確認。召喚条件…爬虫類族通常モンスター1体。俺は《ヴェノム・コブラ》をリンクマーカーにセット…。サーキットコンバイン…。リンク召喚。現れろ、リンク1。《ヴェノム・ヴァイパー》」

マムシのような柄をした、誠の6倍以上の全長を持つヘビが独沼の中から飛び出す。

 

ヴェノム・ヴァイパー リンク1 攻撃0(EX2)

 

「《ヴェノム・ヴァイパー》の効果…。1ターンに1度、手札からレベル4以下のヴェノムモンスター1体をこのカードのリンク先に特殊召喚する…。《ヴェノム・コーラルスネーク》を特殊召喚」

シャーと叫ぶ《ヴェノム・ヴァイパー》に呼び出され、毒沼から飛び出したのは。赤・白・黒の横帯を持つサンゴヘビのようなモンスターだった。

そして、その蛇の首に《ヴェノム・ヴァイパー》は容赦なくかみついた。

「呼び出した仲間にかみついた!?」

「《ヴェノム・ヴァイパー》…リンク先に爬虫類族モンスターが召喚・特殊召喚されたとき、そのモンスターにヴェノムカウンターを1つ置く」

 

ヴェノム・コーラルスネーク レベル4 攻撃1600 ヴェノムカウンター0→1(2)

 

「そして、《ヴェノム・ヴァイパー》が存在する限り…俺のヴェノムモンスターは《ヴェノム・スワンプ》の効果を受けず、攻撃力がフィールド上に存在するヴェノムカウンターの数×200アップ…」

 

ヴェノム・コーラルスネーク レベル4 攻撃1600→1800(2)

ヴェノム・ヴァイパー リンク1 攻撃0→200(EX2)

 

「バトル…。《コーラルスネーク》で裏守備モンスターを攻撃…」

毒を得て逆に活性化したのか、《ヴェノム・コーラルスネーク》が激しく独沼の中を泳いでいく。

そして、裏守備表示となっていた《C.C.ユニコーン》をその体で縛り上げると、首の関節部分に向けて容赦なく牙を突き立てる。

牙は関節部分のフレームを砕き、同時に牙から流れ出した毒が機体をさび付かせていった。

 

裏守備モンスター

C.C.ユニコーン レベル4 守備1600

 

「さらに《ヴェノム・ヴァイパー》でダイレクトアタック…」

続けてとびかかる《ヴェノム・ヴァイパー》が誠の手首にかみついてくる。

腕から感じる鋭い痛みに耐えながら、誠は強化された肉体をフルに活用してそのモンスターを毒沼に向けてたたきつける。

「う、うう…」

かみつかれただけではない、毒によるしびれが手を襲う。

うっかり気を抜いてしまうと、手札を落としてしまうほどだ。

 

LP4000→3800

 

「さらに手札から永続魔法《ヴェノム・ヴェール》を発動…。相手は最も攻撃力の高いモンスターしか攻撃対象にできない…。ただし、相手ターン終了時に《ヴェノム・スワンプ》が存在しない場合、このカードは破壊される…。俺はこれで、ターンエンド…」

 

手札5→3

LP3800

場 伏せカード1(4)

 

ステージ2

手札

アルファ6→1

ベータ5

LP4000

場 ヴェノム・ヴァイパー(リンク先:《ヴェノム・コーラルスネーク》、《ヴェノム・ヴァイパー》の影響下) リンク1 攻撃200(EX2)

  ヴェノム・コーラルスネーク(ヴェノムカウンター1、《ヴェノム・ヴァイパー》の影響下) レベル4 攻撃1800(2)

  ヴェノム・ヴェール(永続魔法)(3)

  ヴェノム・スワンプ(フィールド魔法)

 

「はあ、はあ…デュエルだけじゃなくて、毒にまで…注意しないといけないなんて…」

初めて戦ったステージ2とのデュエルの時は実際に血を吸われているが、それだけならまだいい。

自分以外に被害が無差別に及ぶことはないのだから。

だが、今回はこの毒沼によって町に被害が発生している。

自分と同じかそれ以上の苦痛が、デュエルが長引けば周囲の人々に及ぶことになる。

痛みとしびれに耐え、どうにか誠はデッキトップに指をかける。

「シャドー…直葉とアカネから連絡は!?」

「なにもねえよ!」

「…1ターン目ですぐに特定できたら苦労しないか…。僕のターン、ドロー!!」

 

手札3→4

 

「僕は…《C.C.ハウンドドッグ》を通常召喚!」

 

C.C.ハウンドドッグ レベル2 攻撃800(5)

 

「そして、僕のフィールドにC.C.が存在するとき、《C.C.リザード》は手札から特殊召喚できる!」

 

C.C.リザード レベル1 攻撃300(1)

 

「さらに、手札から永続魔法《デカン・レコード》を発動。その効果により、僕は《C.C.リザード》をリリースして、デッキからカードを1枚ドローする。そのカードがC.C.ペンデュラムモンスターの場合、それを相手に見せることでさらにもう1枚だけデッキからカードをドローできる。僕がドローしたカードは《C.C.ミルキーウェイ・ドラゴン》!よって、もう1枚デッキからカードをドローする!さらに手札から魔法カード《C.C.R》を発動!相手フィールドに特殊召喚されたモンスターが存在するとき、墓地からC.C.2体を特殊召喚できる。僕は《ユニコーン》と《リザード》を特殊召喚!」

 

C.C.ユニコーン レベル4 攻撃1800(3)

C.C.リザード レベル1 攻撃300(1)

 

「現れて、星をつなぐサーキット!アローヘッド確認!召喚条件はC.C.モンスター1体以上!僕は《ユニコーン》と《ハウンドドッグ》をリンクマーカーにセット。サーキットコンバイン!リンク召喚!現れて、リンク2。《C.C.ガンレオン》!」

 

C.C.ガンレオン リンク2 攻撃2000(EX1)

 

「そして、再び現れて!星をつなぐサーキット!アローヘッド確認。召喚条件はC.C.2体以上。僕は《リザード》と《ガンレオン》をリンクマーカーにセット。サーキットコンバイン!リンク召喚!現れて、リンク3!《C.C.ジェニオン》!」

 

C.C.ジェニオン リンク3 攻撃2500(EX1)

 

「そして、リンク素材になった《リザード》の効果。このカードをリンク素材としてC.C.リンクモンスターのリンク召喚に成功したとき、相手フィールドに《リザードテイルトークン》を特殊召喚する」

 

リザードテイルトークン レベル1 守備2000(5)

 

「バトルフェイズ開始と同時に《ジェニオン》の効果。このカードのリンク先に存在するモンスターの数だけ追加で攻撃ができる。《ジェニオン》のリンク先に存在するモンスターは1体。よって、2回攻撃できる。まずは《コーラルスネーク》を攻撃!!Dソリッドパニッシャー!!」

バックパックから取り外した二門の鉄砲を構えた《C.C.ジェニオン》はまずは左側から発射する。

発射されたビームを受けた《ヴェノム・コーラルスネーク》は灰になり、ビームはアルファを襲うが、彼は平然としていた。

 

ステージ2

LP4000→3300

 

「戦闘破壊された《ヴェノム・コーラルスネーク》の効果…。このカードが戦闘で破壊されたとき、デッキから《コーラルスネーク》以外のレベル4以下のヴェノムモンスター1体を特殊召喚できる。《ヴェノム・スカーレット》を特殊召喚」

《ヴェノム・ヴァイパー》を守るべく、今度はスカーレットヘビを模したモンスターが彼を守るように姿を現し、《C.C.ジェニオン》を威嚇するかのように叫ぶ。

 

ヴェノム・スカーレット レベル3 攻撃1200(2)

ヴェノム・ヴァイパー リンク1 攻撃200→0(EX2)

 

「そして、《ヴェノム・ヴァイパー》の効果により、《ヴェノム・スカーレット》にヴェノムカウンターが1つ置かれる」

 

ヴェノム・スカーレット レベル3 攻撃1200→1400 ヴェノムカウンター0→1(2)

ヴェノム・ヴァイパー リンク1 攻撃0→200(EX2)

 

「そして、《ヴェノム・スカーレット》は召喚・特殊召喚に成功したとき、相手フィールドのモンスター1体にヴェノムカウンターを1つ置くことができる」

《ヴェノム・スカーレット》が仲間を殺された怒りを込めて、口から毒液の塊を発射する。

どうにかバリアを展開してそれを受け止めた《C.C.ジェニオン》だが、接触と同時に気化した毒はそのモンスターを侵食していった。

「そして、《ヴェノム・スワンプ》の効果により、ヴェノムカウンターを持つモンスターの攻撃力はその数一つにつき…500下がる」

 

C.C.ジェニオン リンク3 攻撃2500→2000 ヴェノムカウンター0→1(EX1)

ヴェノム・スカーレット レベル3 攻撃1200→1400(2)

ヴェノム・ヴァイパー リンク1 攻撃200→400(EX2)

 

「でも、まだ《ジェニオン》の攻撃力は2000!《ヴェノム・スカーレット》よりも上!続けて《ヴェノム・スカーレット》を攻撃!」

再チャージを終えた《C.C.ジェニオン》が今度は《ヴェノム・スカーレット》をビームで撃ち抜く。

撃ち抜いたビームはそのままステージ2の近くに着弾し、まき散らされた毒液が霧散して彼らを襲う。

「…」

 

ステージ2

LP3300→2700

 

「《ヴェノム・スカーレット》の効果。フィールド魔法が発動している状態でこのカードが戦闘で破壊されたとき、デッキからレベル4以下の爬虫類族モンスター1体を手札に加えることができる…。俺は…《ヴェノム・エッグ》を手札に加える…」

「でも、ヴェノムカウンターがフィールドから1つ減ったことで、《ヴェノム・ヴァイパー》の攻撃力は下がる!」

 

ヴェノム・ヴァイパー リンク1 攻撃400→200(EX2)

 

「そして、僕は手札から魔法カード《CC:グローリー・スター》を発動!僕のフィールドに存在するモンスターがリンク3のC.C.リンクモンスター1体のみの時、そのモンスターをエクストラデッキに戻すことで、相手フィールド上のカードを1枚破壊する。僕が破壊するのは《ヴェノム・スワンプ》!」

鉄砲を投げ捨てた《C.C.ジェニオン》が上空へ飛び、両手にエネルギーを集中させる。

集中したエネルギーをフィールドに撃ち込むことで、毒沼が焼き尽くされていく。

霧散していく毒を吸わないように口元を覆いながらも、誠は相手の様子を見る。

「(これで…《ヴェノム・ヴェール》は効果を失う)そして、僕はデッキからレベル4以下のC.C.2体を特殊召喚する。僕は《C.C.ピーコック》と《C.C.コンパス》を特殊召喚!」

 

C.C.ピーコック レベル4 守備2000(2)

C.C.コンパス レベル4 攻撃1800(3)

 

「僕はこれで、ターンエンド!ターン終了と同時に《ヴェノム・スワンプ》がフィールドに存在しないことで、《ヴェノム・ヴェール》も破壊される!」

 

手札4→1(《C.C.ミルキーウェイ・ドラゴン》)

LP3800

場 C.C.ピーコック レベル4 守備2000(2)

  C.C.コンパス レベル4 攻撃1800(3)

  デカン・レコード(永続魔法)(3)

  伏せカード1(4)

 

ステージ2

手札

アルファ1→2(うち1枚《ヴェノム・エッグ》)

ベータ5

LP2700

場 ヴェノム・ヴァイパー リンク1 攻撃200→0(EX2)

 

ヴェノムカウンターが乗っているモンスターがフィールドから消え、《ヴェノム・ヴァイパー》の攻撃力は0となった。

ヴェノムデッキの要である《ヴェノム・スワンプ》が存在しなければ、アルファのデッキは力の大半を失うことになるが、問題はベータのデッキだ。

同じヴェノムデッキなのか、それとももっと別のデッキなのかはまだわからない。

「へへ…僕の、ターン…」

 

ベータ

手札5→6

 

「僕は、手札から魔法カード…《スネーク・レイン》を発動ぉ!!手札1枚を捨ててぇ…デッキから爬虫類族モンスター4体を墓地へ送るぅ!!」

 

手札から墓地へ送られたカード

・未開域のツチノコ

 

デッキから墓地へ送られたカード

・ヴェノム・パイサン

・ヴェノム・ボア

・ヴェノム・スネーク

・ヴェノム・フレーム

 

「手札から墓地へ送られた《未開域のツチノコ》の効果発動ぉぉ!!手札のこのカードが墓地へ捨てられたとき、このカードは特殊召喚できるぅ!!!」

薄紫色をしたツチノコといえるモンスターが物陰から出てくると、フィールドに残っていた《ヴェノム・ヴァイパー》がその首にかみついて毒を流し込む。

「《ヴェノム・ヴァイパー》のリンク先に特殊召喚したことで、こいつにヴェノムカウンターが乗る…」

 

未開域のツチノコ レベル3 攻撃1300 ヴェノムカウンター0→1(2)

ヴェノム・ヴァイパー リンク1 攻撃0→200(EX2)

 

「さらに、デッキから墓地へ送られた《ヴェノム・パイサン》の効果。デッキから《ヴェノム・スワンプ》を手札に加える…。そして、《ヴェノム・スワンプ》発動ぉぉぉぉぉ!!!!!」

ヒヒヒと高笑いするベータに呼応するかのように、消えたはずの毒沼が再び出現して足元を紫色の包み込んでいく。

再び不快なにおいとけだるさが体中に伝わり、それを必死に耐えながら誠はカードを握る。

「そして、現れろ…神へと導く未来回路!アローヘッド確認。召喚条件はリンク1のリンクモンスターを含む爬虫類族モンスター2体。僕は《未開域のツチノコ》と《ヴェノム・ヴァイパー》をリンクマーカーにセット…。サーキット…コンバイン…。リンク召喚。現れろ、リンク2…《ヴェノム・ツインヴァイパー》」

サーキットの中で、《未開域のツチノコ》を取り込んだ《ヴェノム・ヴァイパー》からもう1本の首が生えてきて、やがてそれに頭が出てくる。

2本の首を持つことになった《ヴェノム・ヴァイパー》はサーキットから飛び出して、誠をにらみながら毒沼に入る。

 

ヴェノム・ツインヴァイパー リンク2 攻撃0(EX2)

 

「《ヴェノム・ツインヴァイパー》は《ヴェノム・ヴァイパー》の(1)以外の効果を持ち、ヴェノムカウンターの数×300、ヴェノムモンスターの攻撃力がアップする…さらにぃ!!!!1ターンに1度、フィールド上のすべてのモンスターにヴェノムカウンターを1つ置くことができる。俺はさらに手札から《ヴェノム・ドワーフ》を通常召喚…」

ドワーフボア科ということもあるのか、これまで召喚されたヴェノムモンスターと比較するとかなり小さな蛇が首だけを毒沼から出して、じっと誠のモンスターを見ていた。

 

ヴェノム・ドワーフ レベル1 攻撃0(1)

 

「《ヴェノム・ツインヴァイパー》の効果により…《ヴェノム・ドワーフ》にヴェノムカウンターが乗る…」

 

ヴェノム・ドワーフ レベル1 攻撃0→300 ヴェノムカウンター0→1(1)

ヴェノム・ツインヴァイパー リンク2 攻撃0→300(EX2)

 

「そしてぇ…《ヴェノム・ドワーフ》の効果…。《ヴェノム・スワンプ》が存在する状態でこのカードの召喚に成功したとき…デッキから任意の数だけ《ヴェノム・スワンプ》を特殊召喚…」

 

ヴェノム・ドワーフ×2 レベル1 攻撃0→300(2)(3)

 

「《ヴェノム・ツインヴァイパー》の効果で、3番目の《ヴェノム・ドワーフ》にヴェノムカウンターだ…」

 

ヴェノム・ドワーフ レベル1 攻撃300→600(1)

ヴェノム・ドワーフ レベル1 攻撃300→600(2)

ヴェノム・ドワーフ レベル1 攻撃300→600 ヴェノムカウンター0→1(3)

ヴェノム・ツインヴァイパー リンク2 攻撃300→600(EX2)

 

(確かに、ヴェノムカウンターが乗って攻撃力アップするのは大きいけど、今フィールドにいるモンスターの元々の攻撃力がそもそも0。攻撃力600だと…」

 

「そして、手札から装備魔法…《ヴェノム・ショット》を発動。僕のフィールドにヴェノムモンスター…《ヴェノミノン》、《ヴェノミナーガ》のいずれかがいるとき…デッキから爬虫類族モンスター1体を墓地へ送り…相手フィールドのモンスターにヴェノムカウンターを2つ置く…。僕はデッキから《ヴェノム・マイマイ》を墓地へ送り…《C.C.ピーコック》に毒を撃ち込む…」

マイマイヘビに似た姿のモンスターの幻影が毒沼から飛び出し、口から毒の塊を《C.C.ピーコック》に撃ち込もうとする。

だが、毒が届く前に《C.C.ピーコック》が消える。

「何…??」

「僕は速攻魔法《魂の交換-ソウル・バーター》を発動。僕のフィールドに存在するモンスター1体をリリースし、墓地からそのモンスターのレベル以下で同じ種族のモンスター1体を特殊召喚する。僕は《ピーコック》をリリースして、《C.C.ユニコーン》を特殊召喚する」

 

C.C.ユニコーン レベル4 攻撃1600(2)

 

「さらに、《ピーコック》の効果。このカードが表側表示でエクストラデッキに送られたとき、エクストラモンスターゾーンに相手モンスターが存在する場合、特殊召喚できる」

 

C.C.ピーコック レベル4 守備2000(5)

 

「《ヴェノム・ツインヴァイパー》の効果発動…。フィールド上のすべてのモンスターにヴェノムカウンターを乗せる…」

《ヴェノム・ツインヴァイパー》の2つの首から毒霧が放たれ、紫の霧がフィールドを包み込んでいく。

毒は容赦なくすべてのモンスターに侵食していき、それに苦しむ3体のモンスターが体を震わせる。

 

C.C.ユニコーン レベル4 攻撃1600→1100 ヴェノムカウンター0→1(2)

C.C.コンパス レベル4 攻撃1800→1300 ヴェノムカウンター0→1(3)

C.C.ピーコック レベル4 攻撃800→300 ヴェノムカウンター0→1(4)

 

ヴェノム・ツインヴァイパー リンク2 攻撃600→2100 ヴェノムカウンター0→1(EX2)

ヴェノム・ドワーフ×2 レベル1  攻撃600→2100 ヴェノムカウンター1→2(1)(3)

ヴェノム・ドワーフ レベル1 攻撃600→2100 ヴェノムカウンター0→1(2)

 

まき散らされた毒によって、4体の攻撃力0のモンスターたちが攻撃力2100の軍団へと変貌を遂げる。

これらのモンスターたちの一斉攻撃が襲った瞬間、誠の敗北が決まる。

「ここで僕は《デカン・レコード》の効果を発動!相手ターンのメインフェイズ時、エクストラモンスターゾーンに相手モンスターが存在し、僕のフィールドにリンクモンスターが存在しないとき、このカードを墓地へ送ることで、僕のフィールドのC.C.を素材にリンク召喚を行う!現れて、星をつなぐサーキット!アローヘッド確認。召喚条件はC.C.モンスター2体以上。僕は《ユニコーン》、《コンパス》、《ピーコック》をリンクマーカーにセット。サーキットコンバイン!リンク召喚!現れて、リンク3。《C.C.ジェニオン》!」

 

C.C.ジェニオン リンク3 攻撃2500(EX1)

 

「フィールド上のヴェノムカウンターが減ったことで、ヴェノムモンスターたちの攻撃力はダウン!」

 

ヴェノム・ツインヴァイパー リンク2 攻撃2100→1800(EX2)

ヴェノム・ドワーフ×3 レベル1 攻撃2100→1800(1)(2)(3)

 

「そして、《コンパス》の効果。このカードを素材にC.C.リンクモンスターのリンク召喚に成功したとき、僕のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合、エクストラデッキに送られたこのカードをペンデュラムゾーンに置くことができる。そして、相手フィールドに《C.C.コンパストークン》を攻撃表示で特殊召喚する」

 

C.C.コンパストークン レベル4 攻撃1800(4)

 

「これで、5体のモンスターの攻撃は通らないよ!」

「…キ、キキ…イヒヒヒヒ!!ヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!!!!」

再び現れた《C.C.ジェニオン》を見ながら、ベータは狂ったように笑い始める。

口からまき散らされるつばを気にすることなく、彼は叫んだ。

「現れろぉ!!!神へと導く未来回路ぉぉ!!アローヘッド確認!召喚条件はヴェノムモンスター3体!俺は《ヴェノム・ツインヴァイパー》と《ヴェノム・ドワーフ》2体をリンクマーカーにセットぉ!!サーキットコンバイン!!現れろぉ!!円環に囚われし永遠の毒蛇!リンク4!!《ヴェノム・ウロボロス》!!」

サーキットの中に3体のヴェノムモンスターが飛び込み、それが毒沼に沈むと、グラグラと地面が揺れ始めた。

 

「ええっと、ここの魔法陣はこう書いて、それから中心に…ええっとええっと…」

直葉がチョークを調達したことで、アカネは一度体の主導権を譲り受けたうえで魔法陣を書いているものの、細かいところで手が止まっていた。

「アカネ!書けるの!?」

「うーん、これあんまり使ったことないから、ええっとここはこうで、ここは…」

魔法で呼び出した愛用のノートを見ながら書き進めるアカネだが、ビリビリと感じる揺れに手が止まる。

次の瞬間、大きな揺れが発生して転倒してしまう。

「キャア!これ…地震!?」

「ううん、地震じゃない。これは…!!」

顔を上げたアカネが見たのは毒々しい紫色の大蛇で、その大きさは《ジャイアント・ボマー・エアレイド》以上で、そのモンスターがいたら容易に締め上げることができそうなほどだった。

 

ヴェノム・ウロボロス リンク4 攻撃0

 

「《ヴェノム・ウロボロス》…なんて大きさのモンスターなんだ…!!」

また、これまでのヴェノムリンクモンスターと同じく、攻撃力は0。

だが、誠にとっては厄介な効果を持っていることもこれまでのモンスターと同じだろう。

「《ヴェノム・ウロボロス》の攻撃力は…墓地のヴェノムモンスターの数×600アップする。僕たちの墓地のヴェノムモンスターは12体…。よって、攻撃力は7200にアップする!!!」

 

ヴェノム・ウロボロス リンク4 攻撃0→7200

 

「攻撃力7200!?」

「毒蛇たちの怨念の一撃だ…受け取れぇ!!」

《ヴェノム・ウロボロス》が大きく口を広げて《C.C.ジェニオン》に向けて突っ込んでいく。

近づくにつれてビリビリと空気がとげのように体にささる感じがして、毒沼には大きな波が生まれる。

「この攻撃を受けたら、4700のダメージで負けるぞ、誠ぉ!!」

「僕は墓地の《C.C.ホエール》の効果を発動!エクストラモンスターゾーンに存在する相手モンスターと僕のC.C.が戦闘を行うとき、墓地に存在するこのカードを特殊召喚し、バトルフェイズを終了させる!!」

再び地面が揺れる中、そこから本来なら海にいるはずの黒い鯨が姿を現す。

見た目は確かに鯨だが、額部分に鯨座の紋章が刻まれていて、飛行機の翼のパーツがついているなど、一部が機械となっていた。

それが《C.C.ジェニオン》をかばうように立つと、《ヴェノム・ウロボロス》に向けて咆哮し、そのモンスターは攻撃を中断して後ろに下がる。

 

C.C.ホエール レベル4 守備2100(2)

 

「…。僕は手札から永続魔法《ヴェノム・ヴェール》を発動。そして、カードを1枚伏せる。僕はこれで、ターンエンド。同時に、《ヴェノム・スワンプ》の効果発動。ヴェノムモンスター以外のすべてのモンスターにヴェノムカウンターを1つ置く」

 

手札1(《C.C.ミルキーウェイ・ドラゴン》)

LP3800

場 C.C.ジェニオン(ヴェノムカウンター0→1) リンク3 攻撃2500→2000(EX1)

  C.C.ホエール(ヴェノムカウンター0→1) レベル4 守備2100(2)

C.C.コンパス Pスケール8(5)

 

ステージ2

手札

アルファ2(うち1枚《ヴェノム・エッグ》)

ベータ6→2

LP2700

場 ヴェノム・ウロボロス リンク4 攻撃7200(EX2)

  C.C.コンパストークン(ヴェノムカウンター0→1) レベル4 攻撃1800→1300(4)

  ヴェノム・ヴェール(永続魔法)(3)

  伏せカード1(4)

  ヴェノム・スワンプ(フィールド魔法)

 

「ふううう…」

どうにか敗北だけは避けることができたが、《ヴェノム・ウロボロス》の存在は誠にとってはかなり厄介だ。

圧倒的な攻撃力な上に、《ヴェノム・スワンプ》のせいでこちらのモンスターの攻撃力は下がる一方だ。

(《C.C.ホエール》の攻撃力は0。《ヴェノム・スワンプ》はその効果で攻撃力が0になったモンスターは破壊されるけれど、もともと0なら破壊されることはない。でも、《ヴェノム・ウロボロス》に対してはそれでは意味がない…)

今手札にある《C.C.ミルキーウェイ・ドラゴン》の効果を使えば、《ヴェノム・ウロボロス》の攻撃力を0にして、倒すことができる。

だが、そのためにはペンデュラム召喚を行わなければならない。

誠はデッキトップに指をかける。

「いくよ…。僕のターン、ドロー!!」

 

手札1→2

 

「僕は手札から魔法カード《スターライト・リンク・ペンデュラム》を発動!僕のフィールドにリンク3以上のC.C.リンクモンスターをリリースし、デッキからカード名の異なるC.C.ペンデュラムモンスター2体を手札に加える。僕は《ジェニオン》をリリースし、デッキから《C.C.エリダヌス》と《C.C.ピクシス》を手札に加える。そして、スケール3の《エリダヌス》をセッティング。これで僕はレベル4から7までのモンスターを同時に召喚可能!星をつなげ、ペンデュラム!空に神話と伝説を刻め!ペンデュラム召喚!現れて、《C.C.ピクシス》、《C.C.ミルキーウェイ・ドラゴン》!!」

 

C.C.ピクシス レベル5 攻撃1600(1)

C.C.ミルキーウェイ・ドラゴン レベル7 攻撃2500(3)

 

「《ミルキーウェイ・ドラゴン》の効果。このカードがペンデュラム召喚に成功したとき、相手フィールドの特殊召喚されたモンスターの数だけ、デッキの上からカードを墓地へ送り、墓地へ送ったカードの数だけスターカウンターを置く」

 

C.C.ミルキーウェイ・ドラゴン レベル7 スターカウンター0→2(3)

 

デッキから墓地へ送られたカード

・C.C.インディア

・C.C.オセロット

 

「バトル!僕は《ミルキーウェイ・ドラゴン》で《ヴェノム・ウロボロス》を攻撃!スターライト・メガフレ…」

「罠発動。《毒蛇の供物》。キヒヒヒヒヒ、僕の爬虫類族モンスター1体とぉ…相手フィールドのカード2枚を破壊するぅ。破壊するのは《ミルキーウェイ・ドラゴン》と《コンパス》、そして…《ヴェノム・ウロボロス》だぁ!!」

「そんな!!」

《ヴェノム・ウロボロス》の肉体が毒液へと変貌していき、それが《C.C.ミルキーウェイ・ドラゴン》と《C.C.コンパス》を飲み込んでいく。

毒液に飲み込まれた2体は溶けていき、2体は誠のエクストラデッキへ送られる。

「く…でも、これで《ウロボロス》は…!!」

「キ、シシ…ヒヒヒ…《ヴェノム・ウロボロス》の効果。1ターンに1度、このカードが破壊されたとき、墓地の爬虫類族モンスター1体を除外することで、墓地から特殊召喚できる…」

 

ヴェノム・ウロボロス リンク4 攻撃6600(2)

 

墓地から除外されたカード

・ヴェノム・ボア

 

「くそ…この野郎がぁ!!」

せっかくペンデュラム召喚した《C.C.ミルキーウェイ・ドラゴン》が破壊され、さらには次のペンデュラム召喚への道まで阻まれてしまった。

フィールドに残ったのは《C.C.ホエール》と《C.C.ピクシス》の2体。

この2体でどうやって《ヴェノム・ウロボロス》を倒せばいいのか。

「メインフェイズ2へ移行…現れて!星をつなぐサーキット!!アローヘッド確認!召喚条件はリンクモンスター以外のC.C.モンスター1体。僕は《ホエール》をリンクマーカーにセット!サーキットコンバイン!リンク召喚!!現れて、《C.C.ジ・インサー》!」

 

C.C.ジ・インサー リンク1 攻撃0(EX1)

 

「そして、《エリダヌス》のペンデュラム効果!このカードがペンデュラムゾーンに存在する状態で僕がC.C.のペンデュラム召喚に成功するたびに、このカードの上にスターカウンターを1つ置く」

 

C.C.エリダヌス スターカウンター0→1(1)

 

「そして、《ジ・インサー》の効果。このカードが表側表示でフィールド上に存在する限り、1度だけ墓地のC.C.1体をこのカードのリンク先に特殊召喚できる。僕は《ジェニオン》を墓地から特殊召喚」

 

C.C.ジェニオン リンク3 攻撃2500(2)

 

「さらに現れて、星をつなぐサーキット!アローヘッド確認!召喚条件はC.C.1体以上。僕は《ジ・インサー》と《ピクシス》をリンクマーカーにセット。サーキットコンバイン!リンク召喚!現れて、リンク2!《C.C.ガンレオン》!」

 

C.C.ガンレオン リンク2 攻撃2000(EX1)

 

C.C.エリダヌス スターカウンター1→2(1)

 

「そして…《エリダヌス》のペンデュラム効果!スターカウンターを2つ取り除き…僕は、デッキからカードを1枚ドローする…。僕はカードを1枚伏せて、ターンエンド…」

ターン終了とともに、《ヴェノム・スワンプ》の効果によって3体のC.C.に毒が仕込まれる。

3体とも毒によって出力系統に異常が発生し、力を落としていく。

 

手札2→0

LP3800

場 C.C.ガンレオン(リンク先:《C.C.ジェニオン》 ヴェノムカウンター0→1) リンク2 攻撃2000→1500(EX1)

  C.C.ジェニオン(ヴェノムカウンター0→1) リンク3 攻撃2500→2000

C.C.エリダヌス(スターカウンター2→0) ペンデュラムスケール2(1)

  伏せカード1(2)

 

ステージ2

手札

アルファ2(うち1枚《ヴェノム・エッグ》)

ベータ2

LP2700

場 ヴェノム・ウロボロス リンク4 攻撃6600(2)

  C.C.コンパストークン(ヴェノムカウンター1→2) レベル4 攻撃1300→800(4)

  ヴェノム・ヴェール(永続魔法)(3)

  ヴェノム・スワンプ(フィールド魔法)

 

「俺の…ターン…」

 

アルファ

手札2→3

 

「俺は…手札から、《ヴェノム・エッグ》を召喚…」

毒沼の中から紫色の殻で派手な柄をした卵が出てくる。

ところどころがひび割れていて、そのヒビから視線を感じる。

 

ヴェノム・エッグ レベル1 攻撃0(4)

 

「卵…??」

「《ヴェノム・スワンプ》が存在するとき、手札のヴェノムモンスターもしくは《毒蛇王ヴェノミノン》を相手に見せることで、次の相手ターン終了時までこのカードはそのモンスターと同じ名前となり、攻撃力・守備力・効果をコピーする…。俺が見せるのはもちろん…《毒蛇王ヴェノミノン》」

卵が砕けると、その中に潜んでいた何かが飛び出す。

赤黒いマントを身に着けた大蛇だが、複数の蛇で構成された手足がついていて、赤黒く光る眼はじっと誠を見ていた。

 

ヴェノム・エッグ→毒蛇王ヴェノミノン レベル1 攻撃0(4)

 

「《ヴェノミノン》の攻撃力は…墓地の爬虫類族モンスター1体につき…500アップする」

 

毒蛇王ヴェノミノン レベル1 攻撃0→5500(4)

 

「攻撃力5500!?」

ただでさえ攻撃力6600の《ヴェノム・ウロボロス》がいるだけでも厄介なところでさらに攻撃力5500の《毒蛇王ヴェノミノン》が登場したことに動揺を隠せない。

ふと、脳裏に浮かぶのは《毒蛇王ヴェノミノン》のさらに上を行くモンスターである《毒蛇神ヴェノミナーガ》だ。

《蛇神降臨》の効果で特殊召喚されるそのモンスターは《毒蛇王ヴェノミノン》とほぼ同じ効果を持っているうえに相手に戦闘ダメージを与えるたびにハイパーヴェノムカウンターを置くことができるモンスターでもある。

ハイパーヴェノムカウンターが3つ乗った瞬間、こちらの敗北が決まることになる。

そのモンスターと比較すると、今の状況はまだましかもしれないが、それでも厄介なことには変わりない。

それに、《ヴェノム・ヴェール》の効果のせいで攻撃対象にできるのは攻撃力6600の《ヴェノム・ウロボロス》だけだ。

「バトル…。《ヴェノム・ウロボロス》で《ジェニオン》を攻撃…」

せっかく《C.C.ジ・インサー》の力でよみがえったばかりの《C.C.ジェニオン》に再び《ヴェノム・ウロボロス》の毒牙が襲い掛かる。

「く…!!僕は永続罠《D・フォルト》を発動!僕のフィールドに存在するC.C.リンクモンスターの戦闘で発生する僕へのダメージは0になる!そして、C.C.リンクモンスターが戦闘で破壊されるとき、このカードの上にスターカウンターを1つ置く…けれど、《ガンレオン》のリンク先に存在することから、《ジェニオン》は1ターンに1度だけ、破壊されない!!」

D・フォルトを展開して《ヴェノム・ウロボロス》の一撃をしのぐ《C.C.ジェニオン》だが、あまりにも強大な一撃だったせいなのか、それともヴェノムカウンターによる弱体化もあるのか、各部パーツから火花が飛び散り、東部カメラも点滅している。

「《ヴェノミノン》で《ジェニオン》を攻撃…」

続けて、《毒蛇王ヴェノミノン》が腕を伸ばすと、それを構成していた蛇の数匹が肉体から離れ、《C.C.ジェニオン》に襲い掛かる。

本来ならインパクトダガーやパイクでけん制することができるはずだが、各部に受けているダメージのせいでろくに身動きが取れなくなっていて、容赦なくかみつかれていく。

それによって機能を停止した《C.C.ジェニオン》は毒沼の中へと沈み、任務を終えた蛇たちは皆、《毒蛇王ヴェノミノン》の肉体へと帰っていく。

 

D・フォルト スターカウンター0→1(1)

 

「…。俺は《コンパストークン》を守備表示に変更。ターンエンド…」

ターン終了宣言とともに、生き残ったC.C.達を毒が襲う。

ステージ2のフィールドにいる《C.C.コンパストークン》はすでに限界寸前という状態で、装甲だけでなく関節パーツも錆び切ってしまっていた。

 

手札0

LP3800

場 C.C.ガンレオン(リンク先:《C.C.ジェニオン》 ヴェノムカウンター1→2) リンク2 攻撃1500→1000(EX1)

C.C.エリダヌス(スターカウンター2→0) ペンデュラムスケール2(1)

  D・フォルト(スターカウンター1)(永続罠)(2)

 

ステージ2

手札

アルファ3→2(うち1枚《毒蛇王ヴェノミノン》)

ベータ2

LP2700

場 ヴェノム・ウロボロス リンク4 攻撃6600(2)

  ヴェノム・エッグ(《毒蛇王ヴェノミノン》扱い) レベル1 攻撃5500(4)

  C.C.コンパストークン(ヴェノムカウンター2→3) レベル4 攻撃800→300→守備1800(4)

  ヴェノム・ヴェール(永続魔法)(3)

  ヴェノム・スワンプ(フィールド魔法)

 

「よし…魔法陣の準備はOK!!これで…場所の特定ができる!!」

「誠君、大丈夫かな…?」

巨大な蛇のモンスターが召喚され、一度は姿を消したようだが、再び現れている。

一体誠は無事なのか。

1人戦っている彼の身を案じる。

「…始めるよ!!」

魔法陣の中心に立ったアカネが目を閉じ、集中すると魔法陣が淡く光り始める。

そして、脳内には周囲の光景が次々と流れ込んでいった。

 

「僕のターン!!」

 

手札0→1

 

「僕は手札から速攻魔法《星の瞬き》を発動!僕のフィールドのC.C.1体をリリースし、デッキからC.C.1体を手札に加える。僕は《ガンレオン》をリリースし、デッキから《バルゴラ》を手札に加える。そして、《バルゴラ》を通常召喚」

 

C.C.バルゴラ レベル3 攻撃1200(1)

 

「《バルゴラ》の効果。このカードの召喚に成功したとき、僕のフィールドに存在するモンスターがこのカードのみで、相手フィールドに特殊召喚されたモンスターが存在する場合、手札・デッキ・墓地からさらに《バルゴラ》を特殊召喚できる」

 

C.C.バルゴラ×2 レベル3 攻撃1200(2)(3)

 

「現れて!星をつなぐサーキット!アローヘッド確認!召喚条件は《バルゴラ》を含むC.C.3体。僕は3体の《バルゴラ》をリンクマーカーにセット。サーキットコンバイン!リンク召喚!現れて、リンク3!《C.C.バルゴラ・グローリー》!!」

 

C.C.バルゴラ・グローリー リンク3 攻撃1900(EX2)

 

「《バルゴラ・グローリー》の効果。このカードの特殊召喚に成功したとき、このカードのリンク先に存在するモンスター1体を装備カード扱いとしてこのカードに装備し、そのモンスターのもともとの攻撃力の半分に数値分、攻撃力をアップする。僕が対象とするのは《ヴェノム・ウロボロス》!!カーバー・ドレイン!!」

《C.C.バルゴラ・グローリー》の武装コンテナが展開し、そこからビームの網が発射される。

その網は《ヴェノム・ウロボロス》の体格に合わせて巨大化されており、それが相手をからめとると、圧倒的に質量が小さいはずの武装コンテナの中へ吸収していった。

「…《ヴェノム・ウロボロス》の元々の攻撃力は0…。《バルゴラ・グローリー》の攻撃力はアップしない…」

そして、まだ相手フィールドには《毒蛇王ヴェノミノン》となった《ヴェノム・エッグ》が残っている。

攻撃力5500のそのモンスターを今の《C.C.バルゴラ・グローリー》では倒せない。

「…僕は《D・フォルト》の効果を発動。手札が0枚の状態で僕のフィールドにC.C.リンクモンスターが存在するとき、スターカウンターの乗っているこのカードをリリースすることで、乗っているカウンターの数だけデッキからカードをドローする…」

《ヴェノム・ウロボロス》を除去し、逆転への準備は8割がた終了している。

あとは最後のピースとなるカードをドローし、発動すればいいだけの話。

だが、そのカードを手にできなかった場合、誠の敗北が決まる。

唾をのむ誠はデッキトップに指をかける。

「ドロー!!!!」

引いたカードをしばらく手に止め、ゆっくりとその表面を自らの視界におさめる。

そして、何も言わずにそのカードをデュエルディスクにセットする。

「僕は手札から装備魔法《ガナリー・カーバー》を《バルゴラ》に装備。このカードを装備したモンスターはそのリンクマーカーと同じ数のレベルのモンスターとしてエクシーズ素材とすることができる。《バルゴラ》のリンクマーカーは3、よってこのモンスターはレベル3のエクシーズ素材になる。そして、1ターンに1度、装備モンスターのリンクマーカーの数と同じレベルを持つC.C.を2体まで墓地から守備表示で特殊召喚できる。僕は2体の《バルゴラ》を特殊召喚!」

装備カードを手にしたことで武装コンテナが淡く光り始め、上空に向けて信号弾を発射する。

北斗七星を模した光が上空で照らされ、それにこたえるかのように2体の《C.C.バルゴラ》がフィールドに現れる。

 

C.C.バルゴラ×2 レベル3 攻撃1200(1)(2)

 

「エクシーズ素材…?リンクモンスターを…」

「そして僕はレベル3の《バルゴラ・グローリー》と《バルゴラ》2体でオーバーレイ!」

《C.C.バルゴラ・グローリー》が武装コンテナを上空に向けて投げると、それがオーバーレイネットワークへと変貌し、3体のモンスターがその中へ飛び込んでいく。

「3体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!連なる星の意思を受け継ぎしおとめ座の戦士、閃光となりて、宇宙を照らせ!エクシーズ召喚!現れて、ランク3!《N.C.C.バルゴラ・グローリーS》!!」

オーバーレイネットワークが光り輝き、その中から新たにブースターポッドを装備して、さらなるスピードを獲得した《C.C.バルゴラ・グローリー》が姿を現す。

武装コンテナには外装が追加されており、より重量が増しているように見える。

毒沼には不釣り合いな輝きを見せるその機体を《毒蛇王ヴェノミノン》はギロリとにらみつけていた。

 

N.C.C.バルゴラ・グローリーS ランク3 攻撃2100(EX1)

 

「《バルゴラ・グローリーS》の効果。このカードが《バルゴラ・グローリー》をエクシーズ素材としている場合、1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ取り除くことで、墓地に存在するリンク3または4のC.C.リンクモンスター1体を装備カード扱いとしてこのカードに装備することができる。僕は《ジェニオン》を《バルゴラ》に装備!そして、この効果で装備したモンスターの攻撃力分、《バルゴラ》の攻撃力をアップさせる」

《N.C.C.バルゴラ・グローリーS》の前に《C.C.ジェニオン》の幻影が現れ、それと一体化したことで出力が上昇し、右手の武装コンテナが展開されていく。

展開したそれはまるで怪獣の頭にも似た形となり、生物と機械の中間ともいえる様相を見せていた。

 

N.C.C.バルゴラ・グローリーS ランク3 攻撃2100→4600(EX1)

 

取り除かれたオーバーレイユニット

・C.C.バルゴラ

 

「バトルだ!《バルゴラ・グローリーS》で《ヴェノミノン》を攻撃!!」

「何…?」

攻撃力が上昇したとはいえ、それでも攻撃力5500の《毒蛇王ヴェノミノン》には及ばない。

それにもかかわらず、《N.C.C.バルゴラ・グローリーS》が上空を舞い、展開された武装コンテナに搭載されているライフルを《毒蛇王ヴェノミノン》に向ける。

それを阻止すべく、《毒蛇王ヴェノミノン》は両腕の蛇を上空に向けて飛ばした。

「《グローリーS》の効果!このカードが相手モンスターと戦闘を行うとき、このカードに装備されているカード1枚を墓地へ送ることで、その相手モンスターを手札に戻すことができる。ヴァルゴス・ティア!」

《N.C.C.バルゴラ・グローリーS》から発射されるビームの奔流に《C.C.ジェニオン》の幻影が宿り、蛇もろとも《毒蛇王ヴェノミノン》を吹き飛ばしていく。

吹き飛ばされたそのモンスターの正体である《ヴェノム・エッグ》を手札に戻したアルファだが、表情に変化はない。

「キ、ヒヒヒヒ…」

その一方で、ベータはヘラヘラと笑い続けていた。

 

N.C.C.バルゴラ・グローリーS ランク3 攻撃4500→2100(EX1)

 

「そして、この効果を発動したターン、このカードはもう1度だけ続けて攻撃できる。そして、墓地へ送ったカードがC.C.リンクモンスターの場合、ターン終了時まで攻撃力を700アップさせる」

 

N.C.C.バルゴラ・グローリーS ランク3 攻撃2100→2800(EX1)

 

「いけ、《グローリーS》!!カーバー・ブラスター!!」

《N.C.C.バルゴラ・グローリーS》が再チャージを終わらせた武装コンテナから再びビームを発射する。

ビームは2体のステージ2を吹き飛ばしていき、彼らに憑依されていた2体の精霊は誠の手に生まれた2枚のカードの中へと消えていった。

 

ステージ2

LP2700→0

 

 

 

ヴェノム・ヴァイパー

リンク1 攻撃0 リンク 地属性 爬虫類族

【リンクマーカー:下】

爬虫類族通常モンスター1体

(1):1ターンに1度、このカードのリンク先にモンスターが存在しない場合に発動できる。手札からレベル4以下の「ヴェノム」モンスター1体をこのカードのリンク先に特殊召喚する。

(2):このカードのリンク先に爬虫類族モンスターが召喚・特殊召喚されたとき、そのカードの上にヴェノムカウンターを1つ置く。

(3):このカードが表側表示で存在する限り、「ヴェノム」モンスターは「ヴェノム・スワンプ」の効果を受けず、攻撃力がフィールド上に存在するヴェノムカウンターの数×200アップする。

 

ヴェノム・ヴェール

永続魔法カード

(1):相手の攻撃宣言時、相手は最も攻撃力の高いモンスターしか攻撃対象にすることができない。

(2):相手ターン終了時、フィールド上に「ヴェノム・スワンプ」が存在しない場合に発動する。このカードは破壊される。

 

ヴェノム・スカーレット

レベル4 攻撃1200 守備900 効果 地属性 爬虫類族

(1):このカードの召喚・特殊召喚に成功したとき、相手フィールドに存在するモンスター1体を対象に発動する。そのモンスターの上にヴェノムカウンターを1つ置く。

(2):フィールド魔法が存在する状態でこのカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られたときに発動できる。デッキからレベル4以下の「ヴェノム・スカーレット」以外の爬虫類族モンスター1体を手札に加える。

 

CC:グローリー・スター

通常魔法カード

(1):自分フィールドに存在するモンスターがリンク3の「C.C.」リンクモンスター1体のみの場合に発動できる。そのモンスターをEXデッキに戻し、相手フィールド上のカードを1枚破壊する。その後、デッキからレベル4以下の「C.C.」2体を特殊召喚する。

 

魂の交換-ソウル・バーター

速攻魔法カード

このカード名のカードは1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分フィールドに存在するモンスター1体をリリースすることで発動できる。墓地に存在するそのモンスターのレベル以下のレベルを持ち、同じ種族のモンスター1体を特殊召喚する。

 

ヴェノム・パイサン

レベル5 攻撃2000 守備1000 効果 地属性 爬虫類族

(1):相手フィールドにモンスターが存在し、「ヴェノム・スワンプ」が存在する場合、このカードはリリースなしで召喚できる。

(2):1ターンに1度、相手フィールドに存在するモンスター1体を対象に発動できる。そのモンスターにヴェノムカウンターを2つ置く。この効果を発動したターン、このカードは攻撃できない。

(3):このカードが効果によって墓地へ送られたときに発動できる。デッキから「ヴェノム・スワンプ」1枚を手札に加える。

 

ヴェノム・ツインヴァイパー

リンク2 攻撃0 リンク 地属性 爬虫類族

【リンクマーカー:左下/右下】

リンク1のリンクモンスターを含む爬虫類族モンスター2体

(1):このカードのリンク先に爬虫類族モンスターが召喚・特殊召喚されたとき、そのカードの上にヴェノムカウンターを1つ置く。

(2):このカードが表側表示で存在する限り、「ヴェノム」モンスターは「ヴェノム・スワンプ」の効果を受けず、攻撃力がフィールド上に存在するヴェノムカウンターの数×300アップする。

(3):1ターンに1度、自分メインフェイズ時に発動できる。フィールド上に存在するすべてのモンスターにヴェノムカウンターを1つ置く。

 

ヴェノム・ドワーフ

レベル1 攻撃0 守備0 効果 地属性 爬虫類族

(1):このカードの召喚に成功したとき、「ヴェノム・スワンプ」が存在する場合に発動できる。デッキから「ヴェノム・ドワーフ」を任意の数だけ特殊召喚する。

(2):このカードの戦闘で発生するお互いへのダメージは0となる。

 

C.C.ホエール

レベル4 攻撃0 守備2100 効果 水属性 機械族

(1):このカードが墓地に存在し、EXモンスターゾーンに存在する相手モンスターが自分フィールドの「C.C.」モンスターを攻撃対象としたときに発動できる。このカードを墓地から特殊召喚し、バトルフェイズを終了させる。この効果で特殊召喚されたこのカードはフィールドから離れるとき、除外される。

 

ヴェノム・ウロボロス

リンク4 攻撃0 リンク 地属性 爬虫類族

【リンクマーカー:上/左/右上/右下】

「ヴェノム」モンスター3体

このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードの攻撃力は自分の墓地に存在する「ヴェノム」モンスターの数×600アップする。

(2):自分フィールドに存在するモンスターは「ヴェノム・スワンプ」の効果を受けない。

(3):「ヴェノム・スワンプ」が存在する状態でこのカードが破壊され墓地へ送られたときに発動できる。墓地に存在する「ヴェノム・ウロボロス」以外の爬虫類族モンスター1体を除外することで、このカードを墓地から特殊召喚する。

 

ヴェノム・エッグ

レベル1 攻撃0 守備0 効果 地属性 爬虫類族

(1):1ターンに1度、「ヴェノム・スワンプ」が存在する場合、手札に存在する「ヴェノム」モンスター、または「毒蛇王ヴェノミノン」1枚を相手に見せることで発動できる。次の相手ターン終了時までこのカードはそのモンスターと同じ名前のモンスターとして扱い、攻撃力・守備力・効果はそのモンスターと同じになる。この効果を発動したターン、自分は「ヴェノム」以外のモンスターを召喚・特殊召喚できない。

 

D・フォルト

永続罠カード

このカード名のカードは自分フィールド上に1枚しか存在できない。

このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分フィールドに存在する「C.C.」リンクモンスターが戦闘を行うとき、その先頭で発生する自分へのダメージは0となる。

(2):自分フィールドに存在する「C.C.」リンクモンスターが戦闘で破壊されたとき、このカードの上にスターカウンターを1つ置く。(最大3つまで)

(3):自分メインフェイズ時、自分の手札が0枚で、自分フィールドに「C.C.」リンクモンスターが存在する場合、スターカウンターが乗っているこのカードを墓地へ送ることで発動できる。このカードに乗っているスターカウンターの数だけデッキからカードをドローする。

 

ガナリー・カーバー

装備魔法カード

「C.C.」リンクモンスターのみ装備可能。

(1):装備モンスターはリンクマーカーと同じ数値のレベルのモンスターとして、X召喚の素材とすることができる。

(2):1ターンに1度、墓地に存在する装備モンスターのリンクマーカーと同じ数値のレベルを持つ「C.C.」モンスターを2体まで対象にして発動できる。そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。その効果を発動したターン、自分は「C.C.」以外のモンスターを召喚・特殊召喚できない。この効果で特殊召喚されたモンスターはこのターン、X召喚以外の素材とすることができず、リリースできない。

(3):装備モンスターをリンク素材とすることができない。この効果は無効化されない。

 

N.C.C.バルゴラ・グローリーS(スター)

ランク3 攻撃2100 守備1500 光属性 機械族

【Pスケール:青3/赤3】

このカード名の(1)のP効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):Pゾーンに存在することカードを破壊することで発動できる。自分はデッキからカードを1枚ドローする。

【エクシーズ:効果】

レベル3の「C.C.」モンスター3体

(1):1ターンに1度、このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時にこのカードが装備している装備カード1枚を墓地へ送ることで発動できる。その相手モンスターを手札に戻す。その後、このカードは続けてもう1度だけ攻撃することができる。その時、墓地へ送ったカードが「C.C.」リンクモンスターだった場合、ターン終了時まで攻撃力が700アップする。

(2):このカードのX素材に「C.C.バルゴラ・グローリー」が存在する場合、このカードは以下の効果を得る。

●1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、自分の墓地に存在するリンク3または4の「C.C.」リンクモンスター1体を対象に発動できる。そのカードを装備カード扱いとしてこのカードに装備する。このカードの攻撃力はこの効果で装備したモンスターの元々の攻撃力分アップする。(1体のみ装備可能)

(3):このカードが破壊されたときに発動できる。このカードを自分Pゾーンに置く。


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