サザエ=サン   作:サンシタ

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◆更新◆
◆NINJA SLAYER◆◆With◆◆サザエさん◆
◆海鮮アトモスフィア◆

◆サザエ=サンOP◆
例の曲に合わせサザエ=サンがマルノウチスゴイタカイビルやトコロザワピラーなどネオサイタマの名所を散策します、読者=サンのニューロン内でご自由に再生してください


#6 ダディ・イズ・マム・バイ・インベンション

【前回までのあらすじ】

オムラ・インダストリの傘下企業オムラ・ホームテックの若きCEO、スティーブンス・オムラ、彼は本社の技術を不正入手した件とモーティマー・オムラ失脚を目論んだ件で会長アルベルト・オムラの不興を買う、自分の身の危険を感じたスティーブンスは事態を収集すべく部下をセプクさせ、本社技術を使用した全自動タマゴ割り機の回収と購入者の抹殺を指示した、しかし彼が受けた報告は回収班の壊滅という衝撃的なものだった。

 

 

「顧客対応班が…全滅だと?!」握っているIRC端末が震える、一体何事が起こったのか、スティーブンスは状況説明を求める。

 

 

「つい一分ほど前に対応班十人全員の生体反応が途絶しました、僅か一秒間の出来事でした」

言いよどむ報告者。

 

 

スティーブンスのニューロンに確信めいた予想が浮かぶ((ニンジャだ……だが何処が差し向けた?))トウチバ?マチュシタ?エレファント・シンボル?だが連中は最早ニンジャを雇う余裕は無いはず、では他のメガコーポ?いや現在オムラと正面から敵対している企業はいない、陰で何かしら企んでいる可能性はあるが……。

 

 

ではオムラ本社?モーティマーを失脚させようとした自分への報復?いや、余りにも迂遠すぎる、そもそも対応班だけ排除して自分に手出ししないという事が理解出来ない。

 

 

ヤクザクラン……ソウカイヤ…イッキウチコワシ……様々な可能性が思い浮かぶがどれも確証は持てない。

 

 

((……ッ!今はそれどころでは無い))自分が思考の迷路に迷い込みかけた事に気づき我に返る、((襲撃者の詮索など後で良し!今は目の前の案件に対処しなければ……))スティーブンスは部下にの情報収集を指示した、内容は……フリーランスのニンジャの動向だ!

 

 

((ニンジャにはニンジャをぶつければ良い……だがソウカイニンジャも本社のニンジャも最早信用できん!))((フリーならばしくじっても問題は無い、いざとなったら切り捨てるのみだ))

スティーブンスのメガネが光る!

 

 

一方その頃

 

 

ネオサイタマ郊外 アサヒ・ヒル サンチョーム

 

 

中所得者層の住居が並ぶアサヒ・ヒル、ネオサイタマでも比較的治安の良好な地区ではあるがウシミツ・アワーを過ぎるとその表情は一変する、薄暗い路地裏はヤクザや無軌道学生、重篤な薬物中毒者、サイコ犯罪者、ホームレス……社会から弾き出された者、自ら踏み外した者、それらを食い物にする者……雑多なアウトサイダーがひしめく悪所となる。

 

 

地元の人間ならばこの様な時間帯に外出はしない、やむを得ず外出する場合でも路地裏は避けて通るだろう。

 

 

……では路地裏に一人佇むこの男は何者だろうか?ハンチング帽を目深にかぶり、耐重金属酸性雨トレンチコートを羽織ったこの男は。

 

 

男は鋭い眼差しで足元を見据える、その足元には……ナ、ナムアミダブツ!死体!死体が転がっているではないか!

 

 

ツキジめいて転がる死体は九体、全員が同じ顔、同じサラリマンカット、同じサラリマンスーツ、同じメガネ、そして流れ出ている緑色の血液……クローンヤクザにサラリマン思考ルーチンを入力したヤクザ・サラリマンだ!

 

 

((装備している武装から見るとオムラの手の者か……))ヤクザ・サラリマンが所持する銃器からトレンチコートの男は状況を推測する。

 

 

((発砲はおろか銃を構える時間も無かったか))視線を首筋に移す、首筋には鋭利な刃物で付けられたと思われる傷が。

 

 

((恐らくドスダガーよりも小型の刃物……三本まとめて握り振るったか))男の考察は続く、その様子を見つめるクロネコ。

 

 

((この狭い路地裏で九人を一瞬で斬り殺すワザマエ、そして……))そこまで思考が及んだところでけたたましいサイレンが、ネコに怯えたバイオネズミが側溝に逃げ出す。

 

 

((近所の住民が通報したか))長居は無用、男はコートを(ひるがえ)し路地の奥深くに足を進める、((……そして現場に残るニンジャソウルの痕跡、下手人は間違いなくニンジャ!))暗闇の中に、男の姿が消えた。

 

 

……………

 

 

翌朝 イソノ家

 

 

イソノ・フネの朝は早い、家族全員の朝食を用意すべく誰よりも早くに起きているのだ、だが今日はダイドコロ先客の姿があり、その特徴的な頭髪はナミヘイだ、例のタマゴ割り機でタマゴを割っている。

 

 

「あら、お父さんもう起きてらしたんですか?」結婚以来今までろくに家事もしたことが無い男がどういう風の吹きまわしだろうか。

 

 

「皆にメダマ焼きでも作ってやろうと思ってな、どうだ?母さんもやってみんか?」得意気に語るナミヘイ、「イイエ、私は」奥ゆかしく断るフネ、実際彼女が手で割った方が何倍も早いだろう。

 

 

「ハハッ母さんは機械に弱いからな」ナミヘイの増長はもはや天井知らずである。

 

 

……………

 

 

「実際コセイ的な」開口一番カツオが発した言葉だ、事実黄身は歪み、ところどころが真っ黒に焦げている、「タマゴを割るのは上手くいったんだが焼くのに失敗してな」弁解するナミヘイ、「形が悪くてもお父さんの真心がコモッテマスカラ」ナミヘイの弁解から0.1秒でマスオのオセジ!ワザマエ!

 

 

「今度は全自動メダマ焼き機を探さなきゃネ」サザエの軽口に今度探して見ようと返すナミヘイ、((冗談だったのに))彼女はオートメーション信奉者と化した父に戦慄を覚えるのだった。

 

 

#7 ダディ・イズ・マム・バイ・インベンションに続く





◆感謝◆
いつの間にかお気に入り数やUAが増えてた……ありがとうございます、実際ニューロンが焼かれた狂人の書く駄文ですがお付き合いいただき幸いです、今回のエピソドンは残り僅かですが
ガンバルゾー!ガンバルゾー!ガンバルゾー!
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