IS〈インフィニット・ストラトス〉〜織斑一夏は天才ゲームクリエイター〜   作:proto

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第109話 動きだす Phantom

「それでは、学園祭の出し物の案がある方は……事前に言っておきますが、僕を絡めるのはやめてくださいね?」

IS学園も学園祭の時期。クラスでは何故か一夏が仕切っている。

((あぁ、クラスをまとめあげる一夏カッコいい!))

2人ほど、見惚れている方が居ますがまぁ良しとしましょう。

「それでは、アイデアをまとめます。まずは、コスプレ(メイド風)喫茶。それから、織斑一夏のIS学園限定新作ゲーム体験会。」

一夏自身乗り気ではないが、生の反応が観れるのはいい事だと割り切りOKを出した。

「えーと、この2つでどちらか決めます。多数決でいいですね。それでは、喫茶店がいい人。次にゲーム体験会がいい人。」

結果は半々だった。

「うーん、思い切って合併しましょうか。ゲームコスプレ喫茶はどうですか?」

「おぉ、さすが一夏。」

と、目を輝かせるのは簪。

「それもありだな。むしろやってみたい。」

と、メイド喫茶を提案したボーデヴィッヒ。

「納得できん!何故剣術ができんのだ!」

と、まぁ篠ノ之さんが怒る。

「危ないからですよ。そんなにやりたいなら、剣術の師範にでもなってやってください。それでは、ゲームコスプレ喫茶でいい人?」

結果は箒以外の全員だった。

「わかりました。幻夢コーポレーションと連携して作業を始めます。次に製作するゲームのテーマを決めて行きたいと思います。これは、プログラミング班、キャラ班、モーション班などに分けて行います。もちろん喫茶店の準備などもありますので、3:7に分けて行いたいと思いますが、何か意見は?」

不満そうな篠ノ之以外は手を挙げようとしているが、どうやら殺気を感じたらしくやめた。残りのクラスメイトは手を微動だにしない。

「わかりました。それでは、班分けを開始します。」

こうして着々と学園祭の準備は進んだ。

 

 

その頃とある場所では

「我々『亡国機業(ファントムタスク)』に力を貸して頂けませんか?」

「君達ごときが、この神の才能を持つ私に頼みごとか。財団Xあたりにでも頼んだら?」

「ッッッ!あー!もうダメだスコール!俺にやらせろ!」

というか女性に対し、スコールと呼ばれた女性は……

「ダメよオータム。多分貴方じゃ勝てない。」

「よくわかってるじゃないか。変身。」

仕込んで居たバグスターバックルに、さらに仕込んでいたバグヴァイザー(ガシャット挿入済)をセットし、ボタンを押す。

『ガッチャーン!バグルアップ!デンジャラス ゾンビィ!』

「これを見ても、勝てる気がする?」

「……無理だな。あーあ、つまんねーの。」

「それでは、篠ノ之博士。私達はこれで。時期に彼女も動く頃ですから。」

「そう、気を付けてね。」

そう言って、亡国機業は姿を消した。


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