IS〈インフィニット・ストラトス〉〜織斑一夏は天才ゲームクリエイター〜   作:proto

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次回からだけどね。というか、お待たせしてしまいました!


第111話 Phantom の計画始動!

学園祭も大盛り上がりを見せ、とうとう半分が終わろうとしていた。その時だった校内放送があるかかったのは。

『あーあー、マイクテストマイクテスト。感度良好。えー、これより体育館にて全学年合同イベントを行います。内容は参加希望者にのみ教えることとなります。それから、一年一組織斑一夏君は大至急体育館まで♪』

一夏と別所に居た簪は、この放送を聞いて嫌〜な予感しかしてこなかった。

「はぁ、仕方ありませんね。大人しくそちらへ行きますよ。()()さん。」

体育館へと憂鬱そうな顔のまま、歩み始めた一夏だった。

 

 

一方で、学園祭に潜入している者たちが居た。

「オータム、織斑一夏は体育館だそうだ。」

「えぇ、しっかり働いてもらうわ。M。」

「やっぱりオータムのそれ、慣れないな。」

「もうじき戻るわ。さ、作戦開始。」

二人とも体育館に向かった。

 

体育館に着いた一夏に唐突にキャリーケースが渡され手首に何か装着させられ、イベントアナウンスが流れる。

『えー、本日のメインイベント!一夏君の同室になれる権利獲得イベントへのご参加ありがとうございます。』

「楯無さん、仕事量倍にしてあげましょうかね。それとも、しばらくバグスターの対応は全て任せますか。」

『それでは、ルールをご説明いたします。……一夏君を殺さなければ、如何なる手段を使っても良し!奪うは一夏君の持っているキャリーケース!これを奪えれば、一夏君と同室になれちゃいまーす!それでは、皆さん!頑張ってください!』

「……。」

一夏は思った。

(逃げなきゃ、簪以外の全ての人間から逃げなきゃ。)

一夏はその場から即刻立ち去った。

 

一夏が向かった場所は、屋上。ここなら、最悪飛び降りられる。まぁ、簪が来てくれることを祈るだけだな。

屋上の扉を一夏は開ける。すると、そこに居たのは、先程アナウンスを入れた楯無本人だった。

「ちょっと!楯無さん、一体どういうつもりなんですか?このままだと簪に殺されますよ。」

「え?私ここでずっと音楽聞いてたんだけど?こないだ幻夢コーポレーションに頂いたやつ。」

「えぇ?それが本当だとしたら誰が…。」

すると、そこに入って来た人が居た。

「私です。」

「………虚さん。あなたが…。……そうか。あなたは、彼女達を僕から離そうとしている。そういうこと……ですね。」

 

 

 

「そうです。あなたが、最近我が主を戦いに巻き込んだ!その元凶を断つために!」

「……申し訳ありません。全ては僕の責任です。」

「だったら…。」

「でも、彼女達が居なければ……僕はもうこの世に居なかったでしょう。」

「でも!あなたが…『ドゴォォン !』!!」

「敵襲ですか。はぁ、『prrr prrr』もしもし、泊さん。想定して居たことが起こりました。できればでいいので、確保お願いします。それでは、お二人とも早く逃げて。僕は戦わねばなりません。」

一夏は騒ぎが起きた方へ走っていった。


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