IS〈インフィニット・ストラトス〉〜織斑一夏は天才ゲームクリエイター〜 作:proto
捉えることに成功したMの目の前にいる一夏。しかし、その顔を見ると驚愕の表情を浮かべる。
「ち、千冬……姉?いや、髪の色が違う!水色……は!目の色も赤がかっている。つまり……。」
「あぁ、これは間違いなく……。」
『君と、君の彼女の遺伝子から作られた者だろう。』
「一夏君は、不純異性交遊なんてしてないだろ?」
「もちろん。卒業するまではしませんよ。」
既に超一流の大企業の社長なんですよねー、彼。
「DNA鑑定すれば、2人の遺伝子情報と一致するはずだ。そう思うだろ、ベルトさん。」
『そうだねぇ。どうだい?する気はあるかい?』
「そうですね。でも、多分ですけど。彼女のなかのナノマシンをどうにかしないと。」
「何故、ナノマシンがあると?」
「勘ですね。なんというか、その……。」
『まぁ、見てみよう。進ノ介、マッドドクターを。』
「わかった。」
マッドドクターをMの上に置くと、ドクターがナノマシンを無効化してくれている。
「本当にあったんだな、ナノマシン。」
『何故わかったんだい?』
「擦り傷や切り傷が、すぐに治ってるのを見て。なんかこう言うと変な風に聞こえないかな……なんて。」
Mが目を覚ましたのは、その2時間後だった。
「うぅ、ここは?」
「よかった。私の名前は更識簪。ここは、IS学園の特別医療室?」
「何故疑問形なのだ……。」
「ここの正式名称って無いから。」
「で、私は拘束されていると……ってアレ?されてない?服装が……制服…だな。」
「その方が、武器とか仕込みずらそうかなって。で、名前教えて貰えるかな?」
「私の名前は……Mだ。」
「うーん、じゃあ織斑ニコで。」
「……は?」
「だって、見た目完全に織斑先生だし。それに、いつもニコニコして欲しいから。」
「織斑ニコ………か。悪くないな。」
「それじゃあ、ゲームしよう!」
「私は、………強いぞ。」
と、2人はまるで本物の姉妹のようにゲームを始めた。
その陰では……
「やはり、ゲームは共通言語ですね。」
「そうだな。で、あの子どうする?」
『警察の力が必要なら、進ノ介が力になれるだろう。』
「そうですね。いずれ、お力をお借りするやもしれません。でも、今は……まだ。」
「わかった。それじゃあ、気をつけて。」
『SEE YOU。体に気をつけたまえよ。』
「はい。お二人ともありがとうございました。」
そう言って2人は帰って行った。
「ニコちゃん強いね。」
「これでも、裏のゲーム界では名が通っていてな。」
「へぇ。そうなんだ。」
簪はかなり関心を寄せているようだ。
「だが、一度だけ敗戦してな。あの『パラド』とか言う奴、かなりやり手だったな。」
パラドと言う単語に、反応したのは簪だけでは無かった。
が、それは次回。
はい。protoです。
最近、執筆スピードが落ちてますが、
オリ作考えてると落ちるんですよね。