IS〈インフィニット・ストラトス〉〜織斑一夏は天才ゲームクリエイター〜 作:proto
一夏の看病のために外に出ていた2人は、その一夏からの連絡で幻夢コーポレーションへの道のりを急いだ。
「はぁ、はぁ。お、お姉ちゃ〜ん。ちょ、はやいよぉ〜。」
「急がないと!何するかわかったもんじゃない!」
「あぁ、もう!変身!」
『バンバンシミュレーションズ!発進!』
スナイプレベル50に変身後、即座にスピードを上げる。
「お姉ちゃん、お先!」
「あ!ズルい!こっちだって!術式レベル5!変身!」
『タドルクエストォ〜!アガッチャ!ドラゴナイトハンタ〜 Z!』
フルドラゴンブレイブも、急いでスナイプを追うのだった。
IS学園では、未だパソコンとにらめっこ状態の一夏が居た。
「……インストール開始。」
「出来たの?」
「いえ。ですが、こいつを作った時はゲームデータなんて入れてませんでしたから。後は、ぶっつけ本番でなんとかします。」
「そっか。流石の天才クリエイターさんも、今からゲーム設定から書き起こしてたら、時間がかかるしゲームシステムに不備が出ると。」
「まぁ、インストールに余分な時間を取られたくありませんし。後は、希望的観測に縋りたいと思う自分もいますしね。」
「さぁ、すぐに支度しないとね。ほら、爆走バイク。」
「すみません。」
「いいの。腐敗したドライバーは、一応解析してみるね。」
「よろしくお願いします。」
「ほら、インスト完了。気をつけて。」
「はい。朗報を持ってきますよ。」
『爆走!クリティカルストライク!』
外に出るとすぐに、バイクゲーマーを呼び出し幻夢コーポレーションへ駆けた。
幻夢コーポレーションへと到着した2人。
「これ、見事なまでにブラック企業だね。」
「ブラック企業っていうか、暗黒企業っていうか。こうなったら、亡国機業よりタチ悪いわ。」
暗黒的オーラーを放つ、見慣れた建物には、入る事を拒ませるだけの圧があった。
「さぁ、乗り込む……事はしなくて良さそうね。」
そんな建物から無数のゾンビを従えた女が1人。篠ノ之束だ。
「わざわざ持って来てくれてありがとう。そのギアデュアルβは回収する。」
「渡さない!ミッション開始!」
「これより、ゾンビ切除手術を開始する!」
「はぁ、全く。この束さんに刃向かうなんて。」
『デンジャラスゾンビィ!』
「へぇんしぃ〜ん!」
『ガッシャット!バグルアップ!デンジャーデンジャー!(ジェノサイド!)デス・ザ・クライシス!デンジャラァス ゾン〜ビィ〜(wooo)』
レベル未知数が、2人のライダーへと襲いかかろうとしていた。