IS〈インフィニット・ストラトス〉〜織斑一夏は天才ゲームクリエイター〜   作:proto

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第119話 Hope に縋る一夏。

一夏の看病のために外に出ていた2人は、その一夏からの連絡で幻夢コーポレーションへの道のりを急いだ。

「はぁ、はぁ。お、お姉ちゃ〜ん。ちょ、はやいよぉ〜。」

「急がないと!何するかわかったもんじゃない!」

「あぁ、もう!変身!」

『バンバンシミュレーションズ!発進!』

スナイプレベル50に変身後、即座にスピードを上げる。

「お姉ちゃん、お先!」

「あ!ズルい!こっちだって!術式レベル5!変身!」

『タドルクエストォ〜!アガッチャ!ドラゴナイトハンタ〜 Z!』

フルドラゴンブレイブも、急いでスナイプを追うのだった。

 

 

IS学園では、未だパソコンとにらめっこ状態の一夏が居た。

「……インストール開始。」

「出来たの?」

「いえ。ですが、こいつを作った時はゲームデータなんて入れてませんでしたから。後は、ぶっつけ本番でなんとかします。」

「そっか。流石の天才クリエイターさんも、今からゲーム設定から書き起こしてたら、時間がかかるしゲームシステムに不備が出ると。」

「まぁ、インストールに余分な時間を取られたくありませんし。後は、希望的観測に縋りたいと思う自分もいますしね。」

「さぁ、すぐに支度しないとね。ほら、爆走バイク。」

「すみません。」

「いいの。腐敗したドライバーは、一応解析してみるね。」

「よろしくお願いします。」

「ほら、インスト完了。気をつけて。」

「はい。朗報を持ってきますよ。」

『爆走!クリティカルストライク!』

外に出るとすぐに、バイクゲーマーを呼び出し幻夢コーポレーションへ駆けた。

 

 

幻夢コーポレーションへと到着した2人。

「これ、見事なまでにブラック企業だね。」

「ブラック企業っていうか、暗黒企業っていうか。こうなったら、亡国機業よりタチ悪いわ。」

暗黒的オーラーを放つ、見慣れた建物には、入る事を拒ませるだけの圧があった。

「さぁ、乗り込む……事はしなくて良さそうね。」

そんな建物から無数のゾンビを従えた女が1人。篠ノ之束だ。

「わざわざ持って来てくれてありがとう。そのギアデュアルβは回収する。」

「渡さない!ミッション開始!」

「これより、ゾンビ切除手術を開始する!」

「はぁ、全く。この束さんに刃向かうなんて。」

『デンジャラスゾンビィ!』

「へぇんしぃ〜ん!」

『ガッシャット!バグルアップ!デンジャーデンジャー!(ジェノサイド!)デス・ザ・クライシス!デンジャラァス ゾン〜ビィ〜(wooo)』

レベル未知数が、2人のライダーへと襲いかかろうとしていた。


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