IS〈インフィニット・ストラトス〉〜織斑一夏は天才ゲームクリエイター〜   作:proto

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第120話 無数の zombie を攻略せよ。

「このゾンビたち、全然減らないわね!」

「そうだね!確実にヘッドショット決めてるのに!」

レベル5フルドラゴンブレイブとレベル50シミュレーションゲーマースナイプは、無数のゾンビを相手に、少々押されていた。

確実に撃破しているのにもかかわらず、辺りを覆うように湧き出てくる。

「やっぱり!元凶を叩かないと!」

「でも!ライダーゲージもない相手にどうやって!」

スナイプはゲーマーとしての状況分析をするが、ブレイブの的を射た意見に反論できなかった。

「でも!どのみちこのままじゃジリ貧だよ!」

「一回、決め技で一掃しましょう!」

「そうだね!」

『ガッチョ〜ン キメワザ!』

『ガッシャット! キメワザ!』

2人とも決め技発動準備をし、ゾンビが最大限近づいてくるのを待つ。ギリギリまで引きつけたところで、2人の必殺の一撃が炸裂する。

『ガッチャ〜ン!バンバン!クリティカル ファイア!』

『ドラゴナイト!クリティカル ストライク!』

キメワザでゾンビを一掃することには成功した。が、肝心のゲンムを倒す術を彼女たちは持っていなかった。

 

「お待たせしました!」

ゲンムへの攻撃方法を捻り出そうとしていた時だった。レーザーバイクに乗った一夏が現れたのは。だが、時見計らったかの如く、ゾンビが再び増え始めた。

「ぶっつけ本番ですので、援護お願いします!」

「わかった!」「了解!ミッション開始!」

「頼む、上手くいってくれ!」

『ガッシャット!ガッチャ〜ン!』

リプログラミングの情報をインストールしたガシャットを、ゲーマドライバーにセットしレバーを開くもなんの反応もない。

『ガッチャ〜ン!ガッチョ〜ン ガッチャ〜ン!ガッチョ〜ン』

何度も何度も繰り返しレバーを開閉するも、やはり反応なし。

「やっぱり、ぶっつけ本番は無理があったか!……でも!貴利矢さんが残してくれたデータとドライバーだ。それに、運命を変えなきゃ!」

『ガッチャ〜ン!』

上部からだったガシャットに中身が生まれる。一夏の体からウイルスが放出され、それがガシャットへ集まっていく。

 

その間、彼女たちは必死にゾンビを対処していた。ブレイブは確実に頭部を切り裂き、スナイプは精密な射撃で頭部を撃つ。なんとか一夏に近寄らせまいと、常に攻撃の手を緩めない。

「これで終わり!」

『バンバンクリティカル ファイア!』

『バンバンクリティカル ストライク!』

ライダーキック中に多砲門からの強襲攻撃を繰り出し、足止めに成功したのだった。


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