IS〈インフィニット・ストラトス〉〜織斑一夏は天才ゲームクリエイター〜 作:proto
「一夏、キャンプに行きたい。」
「まさかと思うけど……ゆるキ
「うん。〇〇キャン△の影響だね。」
「わかりました、準備します。」
一夏は織斑家へと戻った。
「確か…ウチでキャンプなんて……した事ないはず。だから物置にも……やっぱり無い……ん?これってもしかして?」
物置の隅に置いてあった大きなものを引っ張り出した。
「キャンプ道具…でも、流石にボロボロですね、残念。これは、次の週末に買いに行くしか無いですね。」
こうして、結局レゾナンスへ行くことになった。
キャンプ実施一週間前の土曜日。
「ふぅ〜、これでキャンプのシミュレーションは完璧!」
一夏は3日でキャンパーのことを徹底的に調べ、キャンプシミュレーションゲームを開発した。
「後はテントとか買い揃えればOKかな。」
「一夏ぁ〜、準備できたよぉ〜。」
「はぁーい、今行きます。」
レゾナンスへ行くと、アウトドアショップへまっしぐらに駆ける。
「このテントなんて可愛くない?」
「……オレンジねぇ〜。うん、いいと思う。」
「よし、じゃあこれと〜シュラフは、これかな?」
選んだのはピンク色かわいいやつ。
(簪さん、まじ可愛っす。)
と、若干一夏がキャラ崩壊して居た。
「なら僕は……これにしようかな。」
一夏が選んだのは、これまたピンクだが、ところどころ黄緑と白線が入っている。所謂エグゼイドカラーだ。
「うん、一夏らしい。後は……あ!グランドシート用意しなきゃ!」
「そうですね。他にはスキレットやテーブル、焚き火台やランタン。買い揃えればならない物が多いですね。」
「さ、買って予習しないと!」
「はい!」
こうして、約10万程の買い物は終えた。
「キャンプ地はどうします?」
「うーん、やっぱり富士山が見えるところかな?」
「わかりました。では、探しておきます。」
「お願いね、一夏。」
こうして、一夏のキャンプ場探しが始まった。
それから4日。富士山が見え、星空が綺麗……さらに人が少ない!場所を見つけ当てた。レーザーバイクに荷物を載せて、簪が一夏に抱きつく。理性を保ちつつ、バイクを目的の場所へと走らせる。
キャンプ常に着くと、受付を済ませテント張りをする。その間簪は、巻きや松ぼっくりを集める。
焚き火台にそれらを乗せて火をつける。乾燥した松ぼっくりが良い着火剤となり、暖かな火の熱が彼らを包み込む。
その間、一夏はテント設営などを終え、お湯を沸かして居た。晩御飯はカレー麺。これは、簪の希望だった。
そして夜。晩御飯の為にお湯を沸かし、カップに注ぎ、3分待つ。
「「いただきます。」」
まぁ、美味しかった。テント設営やらの労働後、好きな人と静かな場所で2人食べるカレー麺は格別な気がした。
「あ!簪……見えました。…月が綺麗ですね。」
一夏はこの言葉に二つの意味を重ねた。
一つはごく普通の感想、富士山が月に照らされ幻想的な雰囲気を漂わせている。
もう一つは、愛の告白。もちろん、何度も何度も言っているし、その感情が色褪せることは決して無いが…だからこその言葉だった。
「一夏ぁ、ありがとう!」
満面の笑みを浮かべて振り返る簪は、幻想的な背景をも凌駕する幻想さ溢れる笑顔を見せてくれた。
ご飯を食べて、寒空が一夏たちに襲い掛かる直前まで2人で星を眺め、そのロマンチックな光景をバックに、長く甘い口づけを交わしていた。
次の日の朝食後、片付けをして2人はIS学園へと帰って行った。
遅くなった挙句番外編でごめんなさい。
早く本編進めろ馬鹿作者と思う方もいるかもしれません。
が、すみません。すごく煮詰まってます。
もう少ししたら、頑張って本編やりますので、今しばらくお待ちください。