IS〈インフィニット・ストラトス〉〜織斑一夏は天才ゲームクリエイター〜 作:proto
コンバットアクションゲーマー レベル3になってからは、それは模擬戦ではなく蹂躙だった。俺は手始めにガトリングコンバットで今まで展開していたチョコブロックを全て破壊し、エナジーアイテムを出現させる。そこで出したエナジーアイテムは『回復』『混乱』『高速化』 の3つだ。まずは回復を使ってライダーゲージを満タンにする。
「よっしゃ!ゲージ回復っと。」
「なるほど、そのメダルはそうやって使うのですわね。なら私も・・・あれ?反応しませんわね。」
オルコットがエナジーアイテムに触れながらそう言う。
「そりゃ、ライダーシステムにしか反応しないからな。そんなに使いたいんだったら、使わせてやるよっと!」
俺は混乱のエナジーアイテムを掴んでオルコットに投げ飛ばした。
「敵に塩を送ったつもりなんでしょうけど残念でしたわね。これであなたの負けですわ!」
と、このセリフを的外れな方向を向いて叫んでいるのだから滑稽だ。そしてアリーナのシールドにボカスカとライフルでレーザーを連射し始めた。自分でやっといて何だが、見兼ねた俺は早々にケリを付けることにした。
「さぁ、これでフィニッシュだ!」
最後のエナジーアイテムを取り、ジェットコンバットガシャットを決め技スロットホルダーに装填。ホルダーにスイッチを押す!
『高速化!ガッシュ〜ン ガッシャット!キメワザ!』
もう一度ホルダースイッチを押す。
『ジェット!クリティカル ストライク!』
俺はオルコットの頭上でガトリングを加減しながら撃った。だがしかし、
『会心の一発!』
ここで運が良いのか悪いのか、会心の一発となってしまった。
《シールドエネルギー エンプティ 勝者 織斑一夏!》
そのアナウンスがかかるなか、オルコットのISが解除され落下する。高速化の切れた俺では間に合わず、黒いガッシャットを取り出した。
『ジェットコンバット!』
プロトジェットコンバットガシャット。起動した俺には多大な負荷がかかる。
「ううっ・・プロトコンバットゲーマー。オルコットの救助を。」
プロトコンバットゲーマーのスピードは正規品のそれより高い。つまり救助が間に合うわけだ。俺はプロトコンバットゲーマーとオルコットを残してピットに戻った。
「ただいま、かんざ・・s」
そこで俺の意識は途絶えた。
・・・・・。ここは・・・どこだ?
「いっくぅーん」
僕の事をいっくんと呼ぶのは束さんだけだ。
「束さん?ここは一体・・・。」
「IS学園の保健室。どうやら戦闘で疲弊した時にプロトガシャットを使ったのが原因だね。」
「それで、簪は?」
「あー、金髪のISのダメージが酷くて明日になった。」
「そうですか。」
「それじゃあ、忍び込んだ束さんは撤退。」
そう言ってすぐに居なくなった。
「今度会社に戻ったらバグバイザーを持ってこよう・・・かな。」
バグバイザーを持って来る理由は、遠距離武器がないことに気がついたからだと思って居たが、ただの不安だったかもしれないな。
どうも、protoです。
えーと、アニソンを教えてくださいって
いう自分のリクエスト?に答えてくださった
方々ありがとうございます。
えーと、次は番外編を一回挟みたいと思います。