IS〈インフィニット・ストラトス〉〜織斑一夏は天才ゲームクリエイター〜 作:proto
どうも、一夏です。えーと、今自室に楯無さんと凰を呼びました。それでは、話をしましょうか。
「結局、放課後にしたのね。」
「えぇ、聞かれたらマズイこともあるので。」
と、pcのキーボードを叩きながら答えます。使える時間は全て仕事。それは話をしている時でも一緒です。
「それでは、渡さないといけない物がありますが、ポッピーが来るのを待ちましょうか。」
凰に渡す物は幻夢コーポレーションで厳重に管理されてる。と、言っても電子ロックと物理ロックを5個ほどつけて居るだけだが。
「しかし、かつてゲーム病患者だったあなたが、仮面ライダーになりたいと言って来た日には。少々びっくりしましたね。しかも、あの事件の後に。」
あれは二年前、中二の頃に転向して来た凰は言葉の壁のせいかイジメにあっていた。とある日、偶々通りかかった僕と貴利矢さんは、このような行動に出た。
「へぇ〜、あんた面白そうな事してんな。」
と、いきなり現れた僕らに凰をイジメていた奴らは驚き、主犯格と思われる男子が叫んだ。
「だ、誰だ!?俺たちに何の用だ!?」
「ん?いやぁ〜、自分ら暇しててさ〜。この辺ぶらぶらしてたらあんたら見かけたから声かけてみただけ。で、自分もやっていい?」
貴利矢さんのこのセリフで凰はかなり絶望した表情になった。
「お、おう!いっぱいやってくれ!」
と、調子に乗ってる主犯格だが、貴利矢さんの顔を見るとニヤッとして居る。
「じゃ、遠慮なくっと!」
凰の目の前に行ったと思ったら、主犯格の鳩尾目掛けて飛び蹴りをすると、油断していたのかクリティカルで鳩尾に入ったようだ。
「な、何すんだよ!一緒にやるんじゃなかったのかよ!」
「ん?あんたら、なんか勘違いしてないか?」
「は?お前何言って……。」
「自分は、少なくとも無抵抗の女子相手に暴力を振るう気は無いし、そこまで落ちぶれちゃいねぇ。それに、こんな多数で1人をヤルなんて、人間のクズがやる事だ。」
貴利矢さんはこのセリフを言ってる最中にグラサンを外し、アロハシャツの襟と襟の間にかける。貴利矢さんは怒って居るのだ。目が物語っている。
「ちっ!覚えてやがれ!」
と、下っ端どもを連れて主犯格は逃げた。と、同時に貴利矢さんはすぐに凰に話しかけた。
「嬢ちゃん、大丈夫か?」
「…………(コクン)」
「そうか、そりゃよかった。また何かされたら自分らに言いな、何とかしてやる。」
「…………(コクン)」
「あ、自分九条 貴利矢。こっちは名人・・・織斑一夏だ。」
「どうも、幻夢コーポレーション 代表取締役代理兼 開発責任者の織斑一夏です。」
と、僕が名乗ると凄く驚いた様子だったのを、今でも覚えている。
「エット・・・ア、アリガトウ。」
「気にすんな、自分らは正しいと思う事をしただけさ。なぁ?名人?」
「まぁ、僕はほとんど何もしてなかったけどね。」
こうして、僕と凰は邂逅した。そして、この日知る事になる。仮面ライダーの存在を。
凰をイジメの犯人達から助けた30分後。ゲームスコープから緊急通報が鳴る。
『爆走バイク!ガッシャット!ガッチャ〜ン!レベルアップ!爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク〜!』
僕はレーザーバイクに乗り、現場に急行する。さて、皆々様。疑問に思いませんか?何故免許を取れるはずのない僕がバイクに乗っても警察に捕まらないのか?その答えは・・・知りたい方は是非感想欄で質問を!・・・って、何を言ってるんだ?疲れているのだろうか?まぁ、いい。こんな変な考えをしているとすぐに現場に着いた。そこに居たのは凰鈴音だった。体にノイズが走り、すぐさまバグスターユニオンが姿を現わす。レーザーはすぐにドライバーのレバーを閉じ、レベル1に戻る。
『マイティアクションX!」
「ゲームならこの俺に任せとけ!変身!」
『ガッシャット!レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム? アイム ア カメンライダー!』
バグスターユニオンの形態からいっておそらくまたソルティだろう。2人ですぐさまボコり、貴利矢は変身解除して凰を受け止め、安全地帯に運ぶ。俺は、
『ガッチャ〜ン!レベルアップ! マイティマイティアクション X! ガシャコンブレイカー!ジャ・キーン!』
レベルアップ後、ガシャコンブレイカーをソードモードで展開して、ソルティのナックル攻撃を全て避け、同時発生したザコバグスターもついでに斬っていく。コンボで言ったらフルコンだな。ソルティ相手は正直慣れたので、早々にケリをつける事にした。
『ガッシュ〜ン ガッシャット!キメワザ! マイティ クリティカル フィニッシュ!』
ソルティのど正面でガシャコンブレイカーをXを描くように振る。これでゲームクリア!
『GAME CLEAR!』
と、ファンファーレと共に10個のゲームパッケージ絵が現れマイティアクションXにGAME CLEARの文字が現れた。そして、凰は俺たちの事を見て居た。こうした経緯で凰は仮面ライダーを、俺たちの事を知ったのだった。
そして、見るからに凰は貴利矢さんに
最後に凰が貴利矢さんに会ったのは、貴利矢さんが・・・GAME OVERになる2日ほど前だったろうか、こう言って貴利矢さんに告白していたのを覚えている。
「料理が上達したらさ、毎日私が作ったロコモコ・・・食べてくれる?」
それが告白だと気が付き、貴利矢さんの返答は
「今自分は危険な事に首を突っ込んでる。それが終わるまで、自分の事待っててくれねぇか?」
「・・・うん!待ってる。いっぱい料理作って、腕を上げて待ってるから!」
だか、この後すぐにグラファイト戦があり、もう2度と会えない人となってしまった。僕らを庇い死んだという経緯を凰は知っているが、何故か凰は僕を恨んでないという。理由を聞くと、
「貴利矢がさ、“自分で選んだ道だ。死んでも文句は言えない。だからもし自分が死んでも、名人達を恨まないでくれ。まぁ死ぬ気なんて無いけどな〜”って言ったからさ。あんた達を恨んだりはしなわ。」
と、言ってくれた。
はい、protoです。
後書きで特に話す内容が見つかりません。
どうしましょ。と、とりあえず頑張ります。
それでは See You Next Game!