IS〈インフィニット・ストラトス〉〜織斑一夏は天才ゲームクリエイター〜 作:proto
よう、織斑一夏だ。最後のレベル3用ガシャットであるギリギリチャンバラの回収に成功したぜ。で、まだ戦いが終わってないんだよな。黒いエグゼイド!今日こそその仮面の裏にある顔を拝ませてもらうぜ!今回もノーコンティニューでクリアしてやるぜ!
「3速!」
レーザーのドライバーに、ギリギリチャンバラを二つ目のスロットに挿してレバーを開く。
『ガッチャ〜ン!レベルアップ!爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク〜!アガッチャ!ギリ・ギリ・ギリ・ギリ・チャンバラァ〜!』
すると、バイクが直立し変形。チャンバラゲーマーが纏わさり人型になる。
「ふぅ〜、ようやく人型になれたわ。」
「おぉ!レーザーが侍?侍だよね?」
「さぁ、黒いエグゼイド。あんたの正体、ここで見せてもらうわ!ISを開発した大天災………
“篠ノ之 束”!」
「「え?」」
「あたし見ちゃったのよ。あいつが変身する所。」
その場に衝撃が走る。俺たちの協力者にして、あの束が黒いエグゼイド?いや、それはおかしい。だって……、
「レーザー、それは無い。俺は前に、黒いエグゼイドの前で束と話している。」
そうだ。俺は前に黒いエグゼイドの目の前で、束と通信を行い、会話をしている。
「あらかた、あらかじめ音声を仕込んでたんでしょ。さぁ、化けの皮を剥がすよ!」
『ガシャコンスパロー!』
鎌と弓が合わさったような武器が現れる。
「でも、まだ信じられてないだろうから、そこで見てなさいよ。」
すると、レーザーはスパローのAボタンを押し、弓モードから鎌モードへと変形させた。
『ス・パーン!』
すると、黒いエグゼイドも、
『シャカリキスポーツ!ガッチョ〜ン ガッシャット!ガッチャ〜ン!レベルアップ!マイティジャンプ!マイティキック!マイティ〜アクショォ〜ン X! アガッチャ!シャカリキ!シャカリキ!バットバット!シャカッと リッキッと !シャカリキスポーツ。』
黒いエグゼイドもレベル3になる。
「それじゃ、行くわよ!」
右の鎌を肩に乗せ、黒いエグゼイドに向けて走り出す。無論、黒いエグゼイドも直線で突進してきたレーザーに蹴りを喰らわせようとするも、レーザーは軽く避けていく。そして、自らの射程に黒いエグゼイドが入ると、すぐさま鎌を振り下ろす。しかし、相手も猛者だ。単調な攻撃は読まれる。
「ほら、こっち来なさいよ。」
と、レーザーが挑発。戦闘場所が階段に変わる。手すり越しに鎌を振る。さらには、手すりを飛び越えて攻撃するなど、地形をうまく活かして戦っている。レーザーは階段を登りきり、広めの広場にでると、Bボタンを押す。和風な効果音が鳴ると、高低差を利用して、上から黒いエグゼイドを切りつける。が、位置が逆転し、黒いエグゼイドがタイヤを投げつけてくる。すると、レーザーは鎌から弓に戻した。
『ズ・ドーン!』
迫り来るタイヤにエネルギーの矢を放ち、黒いエグゼイドにタイヤを送り返した。さらにBボタンを押し、チャージ攻撃として、エネルギーの矢を黒いエグゼイドに向けて放ちまくる。黒いエグゼイドが猛攻に耐えられず怯むと、ガシャットを抜き、スパローに挿す。
『ガッシュ〜ン ガッシャット!キメワザ!ギリギリ クリティカル フィニッシュ!』
エネルギーの矢が大量に空中に浮き、レーザーが回し蹴りをすると、一斉に黒いエグゼイドに命中する。そして、当たった黒いエグゼイドは
爆発によるダメージも受けた事だろう。爆発による煙が晴れる。そこには、
「楽しませて貰ったよ。また遊ぼうぜ。」
見知らぬ男が立っていた。
「運命ってのは、パズルみたいなものだ。一つピースを入れ替えてやれば、本来そこにあるはずの真実も、見えなくなる。永遠に闇の中だ。」
「あぁ、これでレーザーはライダー達から浮くだろう。ありがとう、パラド。」
「礼には及ばないさ。これも、究極のゲーム完成のため。」
「で、一夏君。一体簪ちゃんと何をしたのかな?」
楯無さんの前で正座させられてる僕。そう、色々ヤッた発言のせいだ。
「えっと、………うちの新作ゲームのデバックを、バイトとしてやって貰ってました。僕と一緒に。」
「はぁ。ま、そんな事だろうと思ったわ。」
結局二人とも、ゲームを楽しんでました。
はい、色々なゲームのデバックをやっていた簪。
proto………デス!
さて、そろそろ学園生活させないと。