IS〈インフィニット・ストラトス〉〜織斑一夏は天才ゲームクリエイター〜   作:proto

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久々の学園生活ですね。
と、言っても今回は短いですが。


第41話 転校生は Gold & Silver

俺の力があれば、ライダーを全員叩き潰せるだけの力が。俺は力を欲した。全てを凌駕する力を。そして、手に入れた。大きな力を秘めた試作品を。俺は手に入れた。全てを凌駕する力を。

 

無事にクラス対抗戦が一組の勝利に終わり、学園に多少は平和が戻ったと思った矢先のことだった。

《いっくん、いっくん!まずいよ!プロトガシャットが盗まれた!しかも!よりによってプロトドラゴナイトハンターZ!これからデータ移植に入ろうと思ってたのにぃ〜!》

プロトドラゴナイトハンターZが盗まれた。

(しかし、本当に束さんが黒いエグゼイドだったのか?でも、確かに中身は、見知らぬ青年だった。凰が嘘を付いてるとも言い切れない。)

《いっくん?聞いてる?》

「えぇ、聞いてますよ。犯人も大方検討がついてます。というか、あれだけ強固なセキュリティを突破できるのは奴しか考え付きませんし。犯人はグラファイトで決まりでしょう。しかし、何故ガシャットを盗んだんですかね?」

《わたしには、わからないよぉ〜。》

「とにかく、被害が出る前に奴から、ガシャットを回収しないと。それより束さん。ドラゴナイトハンターZガシャット本体は出来てるんですよね?」

《え?もちろん。しっかり仕上げてあるよ。》

「でしたら、最悪の事態を考えてこちらでガシャットを持っておきます。」

《わかったよ。今からそっちに行くね。》

「え?束さん。今は、不味いです。これからHRなので。」

《じゃあ、今日の放課後にするね。》

「それでは、お願いします。」

 

朝のHR。ん?そもそも教室描写が久しぶりだって?気にしない気にしない。この時間は僕にとって、憂鬱です。まずPCが開けない。僕にとっては全く仕事のできない時間。それに寝れない。睡眠不足気味の時には眠くなってしまいますが、出席簿アタックをくらいそうになるので、起きなくていけません。が、今日はそれが良い方に向いてくれました。なんせ、耳栓を用意できましたから。

「今日は転校生を紹介します。しかも2名。ではシャルルさん、自己紹介を。」

と、山田先生が振る。

「それでは。シャルル・デュノアです。フランスから、ここに同じ境遇の方が居ると聞いたので来ました。どうぞ、よろしくお願いします。」

と、恋愛ゲームで例えるなら、BL選択肢が増える所だが、残念ながらそうはいかない。幻夢コーポレーションの代表取締役代理として、色んな人達と接し、時にぶつかり合い、時に支え合って生きてきた。それ故に身につけたのが人間観察能力だ。その人の仕草や表情。また男女どちらかなのかなどの能力を身につけて居る僕に対して、あの程度の変装は意味がない。彼、シャルル・デュノアは、彼ではなく彼女となる。つまるところ女性である。が、証拠もなく言っても仕方ないので黙っておきましょう。

「では次、ラウラさんお願いします。」

「ラウラ・ボーデヴィッヒだ。」

それ以上、何も言うことはないと言わんばかりに、彼女は口を閉ざしたままだ。

「あの、以上ですか?」

「以上だ。」

恐らくはドイツの軍人だろう。立ち姿が敬礼の時の立ち方と酷似して居る。まぁ、普通の人は(かかと)つけてなんて立たないよね?って話です。自己紹介が終了したと思ったらボーデヴィッヒさんが近づいて来た。

「お前が教官の弟か?」

「教官とは、織斑千冬先生の事ですか?」

「あぁ、そうだ。お前は教官の弟かと聞いて居るのだ。」

「だとしたら、確かに僕は織斑先生の弟となります。」

すると、ボーデヴィッヒさんは、僕に向かい平手打ちをしようとするが残念ながら当たらない。

「はぁ、あの山田先生。織斑先生は一体どちらにいらっしゃるのでしょうか?」

「それが、連絡がつかなくって。」

「そうですか。」

何か、嫌な予感を感じざるを得なかった。




はい、protoです。

この作品は学園モノなのに、学園での出来事が
薄くなってきております。なるべく学園生活を殺さないように
心がけますので、これからもよろしくお願いします。

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