IS〈インフィニット・ストラトス〉〜織斑一夏は天才ゲームクリエイター〜   作:proto

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第53話 VTS の週末

VTS(ヴァルキリー・トレース・システム)は、過去のモンド・グロッソの入賞者の動きを模倣するシステム。ここだけ聞けば素晴らしいシステムだが、実際は違う。パイロットに過大な負担がかかる。プロトガシャット負担なんて比じゃない。束さんが「不細工なシロモノ」とか言っていたのを思い出した。国際IS委員会やらなにやらは何してんのかね。禁止したはず、とか思って無責任に放置してんでしょ?全く、ちゃんとして欲しいものだ。

 

「さて、VTSが発動しているからには。早々にパイロットの救助をせんと。」

俺は攻撃を避けつつ、対抗策を練っていた。すると、ある事に気付く。

(俺、爆走バイク持ったままじゃん。)

そう、思い付いた対抗策としてライダー全員で救助する方法を思いついたが、2代目のガシャット借りてたの忘れてた。すると、【ドッゴォォォォォォォン !】という落下音が聞こえた。砂埃が舞うがシルエットが見える。すると、2代目をお姫様抱っこしているレベル3ブレイブと、一人ゆったりと落下しているスナイプレベル3が居た。

「ねぇ簪ちゃん。お姉ちゃんと鈴ちゃん持ってくれるとか無かったの?」

「火力制御が、難しいの。」

「とりあえず、エグゼイド。あたしのガシャット返してもらってもいい?」

「あぁ、元々うちの会社の物だがな。」

俺は2代目に向かって爆走バイクガシャットを投げる。某メダルライダーの様に空中でキャッチして、そのままボタンを押し、左手にあらかじめ持っていたギリギリチャンバラと一緒にドライバーに挿し、レベル3レーザーとなる。

「さてと。エグゼイド、あれどうすんの?」

「早く分離させないと、最悪パイロットの命は無い?」

「ねぇ、一夏。レベル1なら分離させられるんじゃない?」

「流石簪、その手があったか。」

レベル1の分離パルスを流し込み、パイロットとISを分離すればいい。一応束さんに確認を…

《もすもすひねもす〜、いっくん。そのやり方で大丈夫だよ。》

連絡する前に向こうからしてくれたわ。

『『『『ガッチョ〜ン 』』』』

俺たち全員がレベル1に戻る。現役時代の千冬姉の動きとはいえ、レベル1の俊敏性をなめたらいかん!俺たちは千冬姉のコピーを翻弄した。しかし、この分離は時間との勝負だ。早くしないとパイロットが死んでしまう。が、分離パルスの流れがいいのか、ボーデヴィッヒが見え始めた。

『ガッチャ〜ン !レベルアップ!マイティジャンプ!マイティキック!マイティマイティアクション X!』

レベル2になり、ボーデヴィッヒを引っ張り出す。すると、千冬姉もどきの動きが完璧なまでに停止した。

 




体調が良くないので、中途半端でごめんなさい。
ほんとごめんなさい。

皆さんもインフルエンザ等にはお気をつけて。

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